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ダイキが走り、ユウトが打つ! 雨降る旭川の夜空に、笑顔が広がる。連敗を止めたファイターズは。

2021 7/6  旭川スタルヒン球場 F×L 4対3

この日は、一軍と二軍ともファイターズ対ライオンズのナイターだった。テレビでGAORAの中継を、パソコンでパ・リーグTVのファーム中継を同時に見ていたら、だんだん、どっちがどっちだかこんがらかってしまう。メットライフには、中田翔が復帰。2打数1安打1打点。再びの火が灯る。

メットライフの方が先に試合終了。こちらは4対3で負けてしまった。吉田耀星くんが、3回無失点。なんで3回でやめたんだろ。大田泰示は5打数0安打。きゅんちゃんは1安打。拳士は2安打で、見ている限りは拳士の元気が戻っていて、たいしちゃんは深刻だ。巨人のころの自信なさげに戻ったみたいで…(わたしは、未だに彼のことはよくわからない。決して本心を表さないので。巨人時代の苦労がそうさせるのか、もともとなのか。それもわからないような。)本来、一軍の選手がたくさんのメットライフ。

彼らが普通に一軍にいれば、二軍にいるままだったはずの選手たちが、旭川にいる。野村、万波、高濱、今日もスタメンだ。横高ライン。1番淺間、2番高濱、3番近藤健介…春先のわたしたちは、こんなオーダーになるとは、想像していなかった。

どん尻もどん尻の最下位に沈み、中軸の不振、ファイターズは若い人たちへの世代の切り替えに踏み込んだかのように見えるけれど。どうなんだろう。

9回裏。3対3の同点。相手は、39試合無失点記録を続けるライオンズのリリーフエース平良海馬投手。今日、抑えれば40試合連続となる。もちろんのこと打ったためしがない…のだけれども。

いつもプレゼントばかりしてるファイターズ。たまには、記録を破ってみたらどうか。そんなことを妄想していたら。

本当に、さよなら勝ちをしてしまった。

ゲッツー崩れで一塁に残った淺間大基。2アウト。バッターは、横浜高校時代から同期の高濱裕仁。ここまで4打数無安打。前を打つ大基が、3安打猛打賞で常に塁にいながら凡退し続け、打ちたい気持ちは強くあったはずだ。最後の最後のチャンスで。甘く入ってきた変化球を捉え、打球はセンターバックスクリーン方向へ!

入れっ 入れっ 

ボールは、フェンスに当たって、転々と外野手の前を逃げていく。

淺間ックスが走ってくる。雨でぬかるむグランドに滑りながら。ちょっと笑えるずっこけ走りで。ホームでは、近藤先輩が両手を広げてまっていた。

高濱くんの周りにみんなが集まる。一番乗りは、やっぱり横高ラインの万中だ(昔々、いつも誰よりも早く走って飛びついていた陽岱鋼を思い出すように)笑顔が広がる。

無失点記録が止まった平良投手の淡々とした悔しそうな姿が、テレビ画面に映る。笑顔と渋面、喜びと落胆、開放感と疲労感。様々な模様が交錯する。

星も月もない旭川の夜空を、二人の同級生は、きっと一生忘れないだろう。その輝きを、わたしたちもまた、きっと忘れないように。



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