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初バイトのこと

昨日の昼休みに子どものバイト話で盛り上がったので、今日は私の初バイト話を。



高校も看学もバイト禁止だったせいもあると思うけれど、私自身はあまりアルバイト経験がない。
高校生のときにひとつだけ。看学時代に3つほど。
①夏休みだけ お土産屋さん
②姉の会社でデータ入力(繁忙期のみ)
③冬季の毎週土日 スキー場のペンション
全部短期。
なのですべて合わせても半年にも満たないかもしれない。
そんな微々たる経験しかない。   

初バイトは高校生のときにやった「生協の棚卸し」だった。
月末に一度だけ何度か行っただけのバイト。

基本、バイト禁止の高校だったのに、ある日同級生から「アルバイトしない?1日だけだって」と言われた。真面目な私は戸惑ったけれど、友達も行くと言うし1日ならいいかなと思いつつ曖昧な返事をした。親は1日くらいならいいんじゃない、という感じだった。
そして当日、ただ 連れて行かれた。面接も説明も何もなし。 
ひどい話だけれど、当時の私は棚卸しがどういう仕事なのかも分からずについて行った。
これ数えて、と言われるがままに商品を数え、なにやら細かく一覧表に記入していった。あの頃は手書き。
それを後から生協のひとが小型の機械をピコピコと、何かしていた……。
そんな曖昧な記憶しかない。
ただ、「いつ「棚」を下すんだろう、どの棚をどこに?」などと考えていたのは覚えている。
そしてお仕事終了。
「お疲れ様でした」と、終了後、茶封筒に入った現金支給。
自分で初めて働いて得たお金は単純に嬉しかった。
家に帰り報告。棚は下ろさなかった、ものを数える仕事だった、と言うと母が大きく目と口をまさにあんぐりと開けて呆れられた。本当に、16歳の私はアホでした。

そうそうそれと、行ってみたら同じ高校の生徒だらけだった(笑)
あれ?みんなバイトしてるのね、と。
私と同じようになんとなく連れてこられた人もいたけれど。
それもそのはず、その生協は高校の激近い場所にあり、というか周りには他に高校がない。雇う側も仕方がなかったのだろう。きっと高校にもバレバレだったのではないだろうか。

ほんの数千円のバイト料は泡のように消えたけれど、私は棚卸しの意味を脳にきちんと刻みました。     
  

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