見出し画像

『ヒューマンドラマ』を観る日


お久しぶりです。
rigaです。

先日、明け方4時に目が覚めて、何を思ったか「泣ける映画が観たい」と思い、そのまま映画を一本観た結果、その日のうちに朝・昼・晩とヒューマンドラマをテーマにした映画を3本観てしまいました。

観た気持ちを残しておきたいので感想を書きます。

また自分は一度観た映画をもう一度観る時に、「どんな気分になりたいか」を主軸にしているので、そこも最初に記していきます。参考にしてみてください。


『グリーンブック』

グリーンブック (2018)

「感動したい・温かい気持ちになりたい時」に観る映画。

以下あらすじ

時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

『グリーンブック』公式サイト


黒人と白人のバディものといえば自分の中では『セブン』と思っているのですが、負けず劣らず良い映画。

同じヒューマンドラマで黒人と白人の話となると『最強のふたり』がありますが、ロードムービーの側面がある分、グリーンブックの方が好き。

好きなシーンどこだったかな、と思い返してみるとどのシーンも良くて、2時間ずっと無駄なところがない映画でした。

「親父によく言われたよ。何をするにも全力でやれ。仕事のときは仕事。笑うときは笑う。食うときは最後の食事だと思って食え。」

トニーの好きなセリフ、自分もこう生きたい。


※以下ネタバレあり

一番最初に印象に残ったのは、トニーがシャーリーの演奏を聴くお客さんの顔を見ているシーン。

最初は黒人に対して差別的だったトニーが演奏を聴き、素直にその才能を認め、同じように演奏を聴く白人たちを見ながら「どうだ、コイツはすごいヤツだろう」とでも言いたげなあの顔。最高。

そのシーンだけで一回泣いた。


あとはもちろん2人で車内でフライドチキンを食べるシーン。



『マイ・インターン』

『マイ・インターン』(2015)


「仕事を頑張りたい時・仕事に疲れた時」に観る映画。

以下あらすじ

華やかなファッション業界で成功し、結婚してプライベートも充実、現代女性の理想の人生を送るジュールズ。そんな彼女の部下にシニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールズだが、いつしか彼の的確な助言に頼るように。彼の"豊かな人生経験”が彼女のどんな難問にもアドバイスを用意し、彼の“シンプルな生き方”はジュールズを変えていく一。そんな時、ジュールズは思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られることに!

『マイ・インターン』公式サイト


アン・ハサウェイ、美人すぎ。エグ。

70歳のインターンを演じるのはロバート・デ・ニーロ。自分の中では渋いイメージしかなかったので、こんな可愛い人なんだ。と驚きがありました。

ベンの豊富な人生経験から出るジュールズや周りの社員たちへのアドバイスは自分にも刺さることがたくさん。仕事頑張ってみるか〜という気分になった。


ベン「“正しいことはためらわずやれ”」

ジュールズ「誰の言葉?あなた?」

ベン「ええ。でもマーク・トウェインが最初に言ってたかもしれません」

好きなセリフ。『トム・ソーヤーの冒険』作者のマーク・トウェインの言葉ですが、ベンを象徴するような言葉です。


※以下ネタバレあり

全体的に温かい雰囲気で、ベンもジュールズも可愛いので観てて楽しかったです。

特にジュールズが母親に誤って、母親の悪口を書いたメールを送ってしまい、それを消すためにベンと若い社員たちが奮闘するシーン。
『オーシャンズ11』ネタでクスッと笑えてよかった。

この映画に悪い人がひとりも出てこなくて良いな〜。と思っていた矢先。

ジュールズの夫であるマットが浮気していました。

このシーン見た瞬間に「最悪だ…」とつぶやいていました、キツすぎる。ジュールズこんなに頑張ってんのに。

最後にはマットがジュールズにごめんなさい、もうしません。と言って終わり。

ジュールズそれでいいのか、コイツはまたやるぞ。

そこだけめっちゃモヤモヤして観ましたが、そこ以外は良かったです。




『ワンダー 君は太陽』

『ワンダー 君は太陽』2018


『優しい気持ちになりたい時』に観る映画。

以下あらすじ

「僕は普通の10歳の子じゃない」--オギーは遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきた。27回の顔の手術のせいで自宅学習を続けてきたオギーだが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。だが、5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出会う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギーの姿に、周囲の人々が変わり始める。そして忘れられない1年を締めくくる修了式の日に、最大の出来事が待ち受けていた──。

Amazon Prime Video

とにかく人に優しい気持ちになれる映画でした。

昔に予告を見た時は「はいはい、こういう系ね」と思ってスルーしてましたが、この歳になって"こういう系"が沁みる沁みる。カラカラの心に沁みるんですわ優しさが。

てっきり主人公オギーから見た世界を描いた映画かと思えば、オギーを取り巻く、友達、母、姉、姉の友人など、ひとりひとりを中心にしながら物語が進んでいくのでまさにオギーを中心とした銀河系のようで「君は太陽」というタイトルに相応しい内容でした。


「心の中がのぞけたら、みんなも普通じゃないと思う」
主人公・オギーのセリフですが、"みんなも"という部分がポイント。
オギーは自分が普通じゃないことは重々わかっているけれど、それと同じくらい自分を取り巻くみんなにも、それぞれ事情を抱えていて、普通じゃないんだという理解に溢れたセリフで好きです。


※以下ネタバレあり

感動できて良かったな〜となれた映画。
ジャックが良い子すぎる。
子供らしい「仲間はずれにされたくない!」という思いからオギーに対して、心無い言葉を発してしまいましたが最後には友情をとって喧嘩する男気あるやつ。

最初はオギーをいじめていた子たちが助けに来てくれるシーンは最高でした。

一点だけ気になることといえば、ミランダの母親。

ミランダが家庭環境を語るシーンで「〜母親は鬱状態。」と言っていました。
母親と一緒にいる時間を大切にしながらも、重荷に感じていた彼女がプルマン家で救われたことはとても良いことだと思うのですが、ミランダの母親は誰が救ってくれるんだろう、と。

ミランダが母親だからという理由だけで救う義理はないと思いますが、みんなが幸せな空気の中、彼女の母親は1人で助かるしかないのかなぁと思ったり。

逆にいえばそこ以外気になるところが無かったとも言える。




最後に


ここまで読んでいただきありがとうございます。

普段はミステリー、サスペンス、アクションをよく観るので、ヒューマンドラマばっかり観るのも楽しかったです。

次回は『コメディを観る日』編でお会いしましょう。

それでは。




この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?