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育休日誌vol.11 育休が終わるにあたり

4月から6ヶ月間取得した育児休業が終わり、10月1日からは職場に復帰します。
先日、復職面談と10月1日付の内示をもらってきました。
あぁ、いよいよ仕事か。。

さて、半年間不定期で更新してきた「育休日誌」も終わりを迎えるわけで、
最後は育休が終わるにあたり、思うところを書いてみようと思います。

育休を取得して良かったか

この答えはもう、一点の曇りもなく「良かった」です。
本当に良かった。
期間として6ヶ月取ったことも良かったと思います。

良かったと率直に思う理由や、期間について、
また、育休を取得したからこそ分かったことなど、
書いていこうと思います。


育休をとって良かった点

1. 家事、育児の負担減(自分目線)

大人と子供、2対2であることは本当に強いと思います。
どちらか1人の面倒を見ている時に、もう1人の面倒を見られる。
または1人に対して2人で手厚くケアできる。
家事も自然と分担できるし、お互いやりたいことをする時間も、少しですが捻出できます。
私たちは元々あまり厳密に役割分担は決めず、自然にお互いがカバーし合うスタイルで生活しています。
とは言え、妻は授乳にかなり時間を取られるため、それ以外は全部やるスタンスでした。
ゴミ出し、朝食、保育園登園、掃除、買い物、昼食、保育園お迎え、風呂、夕食、片付け、寝かしつけ…。
1日はあっという間です。。
もしこれらを1人でこなすとしたら
正直考えただけでフラフラします。
しかも子供のケアをしながら。。
ところが、これが2人になると
逆にちょっと余裕があるくらい。
日中などは(こんなに余裕があっていいのかな、、)と不安になるくらい。
しかし16時、長男が帰宅してからの怒涛の時間で、そんな不安は跡形もなく吹き飛びますが。

でも少し余裕を持って生活することの方が、
とても健康的で自然なのではないかな、と思います。
毎日お互いに心身を擦り切らしながら、何とか乗り越えていく方が、やってる感もあるし、もしかしたら充実感もあるかもしれません。
そして、現代社会ではどうしてもそうやって乗り切るしかない家庭がほとんどなのかもしれません。(うちもそうです。)
だからこそ、半年間という限られた期間だけでも、健康的に日々を送れることは、本当にありがたかったし、大きな経験になりました。

2. 子供の成長を見守れた(懐いてくれた)

長男の生後6ヶ月を振り返ると、私は初めの1週間連休を取っただけで、あとはフルタイムで働いていました。
時間が不規則な職場のため、子供が起きている間に会えるのは、朝の出かける前だけで、夜はもう寝てしまっていることが多かったです。
そうなると、子供がいつの間にか大きくなり、いつの間にか出来ることが増えていくのを、妻から聞いたり、あとから気づいて驚いたり。
それはそれで、成長を実感できて嬉しい面もありますが、やはり寂しい。
そして長男もたまにしか遊んでくれないパパのことを、最初のうちは警戒。。
2人きりになってもなかなか寝付いてくれず泣くばかり。
1歳になるまでくらいの1人保育は本当にハードでした。。自分が悪いんですが。。

ですが今回、次男が生まれてからずーっと一緒に生活をしていると、
やはり不思議なもので、最初からものすごい懐いてくれるんですね。
時にはママじゃないと寝てくれない、みたいなギブアップ回もありましたが、長男の時と比べ大きく減ったように感じます。
生まれたばかりのタイミングから24時間共に過ごすことの大きさを知りました。

また、3歳の長男との関係性も変わりました。
別に元々悪いわけではないですが、それでも極端に言えば、週に2日遊ぶだけだった関係が、
育休を取ったことで、保育園の送迎、お風呂、朝ご飯の準備、帰宅後の遊び、寝かしつけに至るまで、今まででは考えられないくらい一緒に行動をしました。
すると、今まではお風呂はママじゃないと嫌だ!と言っていたのが、
かなりの比率でパパがご指名をいただく状態に。
これは本当に嬉しかったなぁ。

これから仕事に行くようになると、また前のように一緒にいられる時間は減ってしまいますが、それでもこの6ヶ月の積み重ねは、簡単には崩れないんじゃないかと信じていますし、それに甘えることなく、これからも積極的に、子供たちと一緒にいる時間を増やしていきたいと思いました。強く。

※長男との関係と言えば、次男誕生直後の男2人生活も大きかったかも。
そこで築かれた男同士の友情は一生ものです。

3. 仕事、会社との関わりについて考え直す機会になった

半年間、会社とのやりとりはほとんどありませんでした。
もちろん人事からは毎月書類が届いたり、手続きの関係で必要なやりとりをしましたが、そのほか、会社の人たちとのやりとりはほぼ無し。
たまーに昨年度の仕事の件で質問メールはきましたが、それも育休序盤のみ。
本当に、会社・仕事を忘れて家族だけの時間を過ごすことができました。
これには、会社に対して感謝しなければいけないなと思います。
引き継ぎも十分では無かったかもしれないし、もしかしたら見えないところで迷惑をかけていたかもしれない。
でもそんなことを当人に知られることなく、問題なく運営されていることのありがたさたるや。
自分がいなくても、会社は、仕事は回る。
少し寂しいことかもしれないですが、こんなにありがたいことはないと思います。
ある程度の規模の企業に限った話になってしまうかもしれませんが、それでも、「自分がいなくても会社は回る。」これは今後仕事をする上でも非常に大事な考え方のように思っています。

そのことを身をもって実感できたこと、それは大きかったです。
今後もある意味、肩肘張らず、少し気楽なスタンスで仕事に臨めるように思います。

少し話が飛んでしまいますが、ちょっと前にやっていた「ゴシップ」というドラマの中のセリフが、強く心に刺さっています。
「こんな仕事、自分じゃなくたってできる」と自暴自棄になっている野村周平さん演じる部下に対して、上司役の黒木華さんが発した言葉です。

自分にしかできない仕事なんてない。
そう言ってたよね。
それは確かにそう。
あなたにできる仕事は他の人にもできる。
そうでないと会社は成り立たない。
でも、「あなたでよかった。」そう言われる仕事なら、きっとある。

フジテレビ ”ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○”より

この考え方、とても大事だなーと思っています。
仕事そのものは、自分じゃなくてもできる。代わりにやれる人がいる。
だから無理をしたり、何かを犠牲にする必要はない。
じゃあ仕事のやりがいは?
それは、一つ一つの仕事を「自分でなければできない」仕事ではなく、「人から、担当したのが自分でよかったと思われる」仕事にしていくこと。
私自身は、今後のサラリーマン人生、先ほどの言葉を胸に、進んでいこうと思っています。


6ヶ月という期間について

今回、育休期間を6ヶ月とりました。
取る前は(少し長すぎるかな。。)なんて思ったりもしましたが、
結論、6ヶ月でよかったと思っています。

色々な育休期間のパターンがあると思いますが、
自分としては以下のように捉えています。

  • 1週間・・・役所の手続きと買い物で終了。

  • 1ヶ月・・・一番きつい時期。家事、育児、夜間の世話で疲弊

  • 3ヶ月・・・子供の睡眠時間も安定してきて、表情も出てくるので、ようやく育児の楽しさを感じ始める

  • 6ヶ月・・・育児も楽しみつつ、少し余裕が出るので夫婦でお互いに自分の時間を持つこともできる

  • 12ヶ月・・・育児生活自体は楽しみながら過ごせるが、育休給付金が激減。。

1週間だけ取る人は結構多いと思いますが(私も1人目の時はそうでした。)それを「育休」と呼ぶのはどうなのかな、、という感じです。
なにしろやれることが少ない。
役所の手続きと買い物をしていたら1週間終わり。
いやー育休取ったったぜ!!なんて胸を張って出社するのはいいですが、
残されたママはどうでしょうか。。
そこからが本当にきつい時期です。
夜泣きだけでなく日中の頻繁な授乳、オムツ替えで一気に疲弊していきます。(自身の食事も取れなくなるくらい)
その時期こそ、夫婦で育休を取るメリットが最大限に発揮されると思います。
ただ、1ヶ月だけだと正直2人共辛いだけ。。
3ヶ月取ると、ようやく育児、子供の成長を見守る楽しさが生まれてきて、
6ヶ月となると、それに加えて少し余裕を持って、仕事から離れた自分を楽しむこともできます。
1年取れるものなら取りたいですが、給付金が「賃金の67%」から「50%」に激減するため、余裕が無い家庭は厳しいかなと思います。(我が家も)

そんなことから、私の場合は6ヶ月が正解でした。
もちろん家庭環境によって最適な期間は様々なので、参考までに。


育休を取って実感した現実

それは、「自己啓発の時間なんてない」です。

いやいや上で「余裕が出てくる」って書いていたやん、とツッコむ方もいらっしゃると思いますが、、
もちろん時間的に余裕は出ますが、その「時間」というのは、「突発的に生まれる隙間時間」がほとんどです。
たまたま昼寝してくれたタイミングだったり、たまたま夜早く寝付いてくれたタイミングだったり、まぁ寝てる時だけなんですけどね。
そうやって生まれる時間が、月齢を追うごとに増えていく、という話です。
○時〜●時は自由時間!みたいなことはなく、いずれも「起きたら」終了です。
ですので、すぐに立ち上げられて、すぐに終了できること、しかできません。
それは何か。

そう、Twitter。

勉強や長編小説の読書は無理です。
少なくとも自分は無理でした。
読書は趣味でしたが、短編かエッセイしか読めませんでした。

なので、資格を取ったり副業をする方は本当にすごいなと感心します。
これらは本人の意識次第で、とりわけ自分はそういった意識が低かったので、特に「あぁ、勉強しておけばよかった。。」とは思っていません。
ただ、勉強をする、資格を取る、と決めてしまうと、育児によって予定通りには進まないことに対して、ストレスを感じてしまう気がします。
でもそれって、育休を取る目的がずれてしまうのではないかな、と思うわけです。
これから育休を取得される方の中でも、何か目標をもって臨まれる方も多くいらっしゃると思います。
でも、決してその目標に縛られすぎないでください。
育児はハプニングしかありません。
でもそのハプニングも楽しんでほしい。

そして育休を取るからには、育児を一番に優先してほしい。
そう思います。

育休が終わるにあたり

育休が終わるにあたり、妻に対して「半年間の自分はどうだったか」
「夫が育休を取って良かったと思うか」といったことは、
聞いていませんし、こちらから今後も聞くことはないと思います。
なぜなら、”妻のために育休を取得したわけではないから”
”妻のため”なんておこがましい。
全て”自分のため”に決めたこと。

結果として自分が育休を取ったことで、妻も良かったと思ってくれたのであれば、それはとても嬉しいこと。
でもそれを「どうだった??」と聞くのは違うのかなーと思うわけです。
というか、この6ヶ月間の中で、妻の立場からすると色々と不満に思うこともたくさんあったと思います。
むしろ「どうだった??」と聞いたら、返り討ちに遭う可能性もあるわけで。。
(なので上の「家事、育児の負担減」にも「自分目線」と加えています。)

ただ一つ言えることは、育休が終わっても、育児は終わらない、ということ。
家族との時間は続いていく、ということです。

そして、育休を取得し、6ヶ月間という時間のほとんどを家族と過ごしたことで、家族との時間に対しての尊さが増し、復職後もきっと、それは変わらない自信がある、ということです。

きっと復職して2週間もすれば、忙しさに流されそうになる時もあるでしょう。
自分の時間が欲しい、、と誘惑に負けそうになる時もあるでしょう。
でも、長男と寝る前に恐竜ごっこしている時間、次男がバウンサーで自家発電しているのを眺めている時間、なかなか寝ない長男を叱りながら横で先に寝落ちしてしまう時間、次男が眠くて眠れなくて泣き狂っている状態でひたすらスクワットして汗だくで寝かしつけしている時間。
絶対にそんな時間の方が愛おしくて、恋しくなることは間違いない。
だってまだ育休中の今ですら、愛おしいわけだから。
だからきっと、ダッシュで帰宅することでしょう。

長い人生の中の、たった6ヶ月。
たった6ヶ月という時間で、何物にも代え難い、素晴らしいものを手に入れることができました。
本当にありがとうございました。


…ということで、案の定全くまとまらず、すごい長さになってしまいました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

10月からの生活も、楽しみながら頑張ろうと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。

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