GK大迫を振り返る A代表編 vsチリ

まさかのA代表招集となったものの、試合に出るまでは信じないという個人的信念の下、今日まで何も書かずにいましたが、晴れてデビューを飾ったので書こうかと。
確かに、Jリーグデビューとなった今シーズンの1節以降、日に日にプレーが良くなっていっていました。
プレーの判断やギリギリのボールへのチャレンジ(無謀ではない)などは、目を見張るものでした。
今年のU20ワールドカップ、そして来年の東京オリンピックを経て、満を持してA代表へという筋道は見えていました。
しかしながら、まさかそれをすべてすっ飛ばして、選手の拘束義務がないからほかの選手が呼べなかったとはいえ、コパアメリカのA代表に招集されるとは思ってもみませんでした。
U20ワールドカップに行かせずコパアメリカに呼んで、使いませんでしたらさすがに許せないと思っていましたが、使われて一安心です。
では、プレーを振り返っていきます。
前半
06:44 中盤からの縦パスが流れて(ワンタッチあり?)キャッチ
15:40 杉岡のバックパスを受ける。相手にプレスを掛けられるも、華麗にいなしてからパスを送る。普段広島でできていることが、この大舞台でもできている。自信を持ってプレーしている印象を受けたワンプレー。
27:10 左サイドからのクロスに対するサイドステップ、右サイドからのシュートフォームに対する準備、そこからのクロスに対する対応、腰が引けることなく堂々とプレーできている。
40:41 左サイドから、チリのCK。ファーサイドへアウトスイングのボールを、頭で合わせられて失点。まず、プルガルの打点が異常に高く、日本の選手の頭2つ分ぐらい上をいかれ、実質フリーの状態から打たれた。そして、大迫も試合後に語っていたが、「自分が出られるボールは狙っていたけど、出られないと判断したときのポジショニングの取り方は工夫しないといけない」というのはまさに失点の場面。最初のアクションは飛び出してのキャッチ、もしくはパンチングであったが、ボールが大きくカーブしたことから出られないと判断し、シュートを想定して体勢を変更。ただし、ポジショニングは飛び出した時のままであった。ミスというには厳しすぎるのかもしれないが、この場面でもう少し後ろへ下がれていれば、もう少し違った対応ができたかもしれない。もしくは、出られないと判断する基準を早くすべきであった、の方が正解かもしれない。大迫はクロスボールに対してチャレンジしていくという素晴らしいプレーを持っているが、この失点は、チャレンジへ寄り過ぎていたところをうまくやられたと言える。この辺はもう経験を積んでいくしかなく、いい授業料だったと思う。
44:52 チリがクロスボールに対して戻りながらのヘディング。威力がそれほどなかった為、冷静にセーブ。
前半を終わって
A代表デビューとなった前半、10代でコパアメリカでのデビューというGKにとっては超ハードモードの中でも、いつも通り冷静でチャレンジ良くしていく姿は、さすがに驚きを感じた。
失点の場面は残念だったが、今後活かしていってほしい。
後半
53:48 失点。ディフレクションは無理!冨安に当たってなければ止められたかもしれないけど、起こらなかったことを考えても意味ないこと、GKはよくわかっています。今回不幸だったのは、冨安に当たったことで、ボールはポストギリギリに向かってしまい、高さも高くなってしまったこと。これはどんなGKも無理です。とはいえ、冨安が悪いわけでもなく、DFとしてやるべきことをやった。問題があるとすれば、バルガスがパスを受けた相手がフリーで上がってきてたんだけど、そのマークは中島がすべきだったはずですが、中島はどこへ?
63:45 バックパスに対応。トラップ後に降りてきた柴崎に当てる。その後のプレス回避のために柴崎は大迫へバックパス。今度は上田へ当てるパス。真ん中へ当てるパスって自信がないとできないプレー。パスミスすると失点に直結するから。特に、上田へ出したパスは、相手を置いていくパスだから絶対にミスできないパスだった。
81:21 左サイドからのクロスを頭で合わせられ3失点目。相手にポジションを取られて打たれている上、狙って大迫から離れた方向へシュートを打たれたことから、これも止めるのは厳しい。
82:45 前に大きくけられたボールに飛び出すも、相手に先に触られループで失点。これに関しては、DFが1人いたことから飛び出なくてもよかったのではないか。ボールも、ゴールからは離れていくパスだったから、仮にトラップされても角度はつけられたし、DFがいたことから2人で対応できたはず。リプレイを見る限り、スタート地点が高めだったことから、先に触れると見越して飛び出した可能性はある。この失点はしないでほしかった。
総括
代表デビューとなった一戦は、4失点と厳しいものとなった。
ただし、3失点目まではどうしようもないものであったことから、そこまで悲観する内容ではなかったかと。
シュートスピードやパワー、打点の高さといったものは、Jリーグでは経験できないもので、凄くいい勉強をさせてもらえた試合だった。
願わくば、2戦目も起用してもらえるとすごくうれしいのだけれども。

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