アートは生活に不必要なのではないか
何の意味があるの?と

思われる方がいるのが事実ですし
　
私自身、3年前まで画家ではなかった
ただのお絵描きが好きなOLだったので
　
アートの重要性はよく分かりませんでした

そもそも、感情表現と保存の為に描き始め
それ以上でも以下でもなかったので
　
必要性を問われても…と言う感じでした

最近は、アートは何の意味があるの？と
聞かれると
　

『現代に生きてる醍醐味を知らない人なんだな』と
思います

なぜあなたの人生にアート…
いや、他の絵の必要性は分かりませんが
私が描く絵が必要であるかを
お伝えしますね

今、改めて必要性を自分に問うと
こんな意見が返って来ます

　
私は"あなたの心の絵を描く"ことを
中心に活動をして来ました
　
日常生活の中で忘れてしまいそうになる

大切な思い出

部活動での仲間との友情
仕事を始めた当初の熱い想い
結婚式での感謝が溢れた日の感動
家族が増えた喜び
好きな人に会えた瞬間

日常の何気ない喜び
　
そんな各個人個人がお持ちの
大切な美しい感情は
残しておくべき大切なものだと思っています

　
アートは生活必需品ではありません
　
実際、今、災害や紛争が起きたとして

衣食住が優先ですし
行政や医療従事者の方の方が
人として役に立つ
重要なお仕事だなと思います

最近、地元に帰って来て
86歳の祖母と過ごす機会が多いので
昔話をよくしてくれます

そこで気付いたことがあります

"あまりにも価値観が違う"

日本は戦後から
今日まで急速に成長したのですが

貧困で今日食べること
今日生き抜くことに
困っていた世代の方々からすると

SNSを使い絵を仕事にしているということが
なかなか理解できない様子です

堅い職業の方、大企業にお勤めの親戚を褒めては
"あなたもちゃんとお勤めして
しっかり働きなさい"という
裏側の
メッセージをじわじわ伝えて来てくれています
　
長年、孫をやっているので
祖母の言葉の裏にある真意は読めてしまいます

孫である画家の私としては
祖母の世代の方々が命懸けで
築きあげてくれた
最高に豊かな時代を生かせてもらって
　
生命の危機に脅かされることなく
衣食住に困らず生活出来
自由恋愛が許され
好きな仕事を個人でやれる
超ミラクルハッピーな世代として

謳歌してあげることこそ
恩返しだと思っています
　

　
祖母は
『私の人生は我慢の連続だった
苦労をたくさん超えて来た』と
語ってくれます
　
とても有難く素晴らしいことです
　
ですが、今、末期癌です

癌の原因は生活習慣や
がん性格と呼ばれる性格があるそうで
3G(Gaman Ganbaru Gankomono)
我慢　頑張る　頑固者

などが原因だと言われています
祖母の性格、そのまま過ぎます
　
亡くなった祖父も癌でした
　
同じ家に住み暮らし同じ生活習慣なので
同じ癌になる
テンプレートのような流れです

　
ここまできて何が言いたいのかと言うと
　
私たちは現状、上の世代と比較すると
恵まれ過ぎている
　
だけど、
我慢を強いられた、そうする以外なかった
世代の方々が作った社会の上で
生活している
　
戦争を経験した世代がまだ生きている

自由な多様性が認められる時代と言われても
上の世代の作った価値観の中で
まだ生きていくしかない
シンプルにその世代の人口が多過ぎる為
無視するのは難しいことです
　
だけど、インターネットが自由に使え
個人の能力が全世界に発信出来る可能性が
誰にでも与えられているというのも事実です

このギャップを上手く認識して
取り扱えてない
日本人が多いような気がします
　

特に田舎の都会の情報格差は
ゾッとするほどに大きい差があるように
感じます

　
田舎だからこそ
親や祖父母、高齢の方と普段多く
接している若い世代の方に気付いて欲しい
　
もう自由に生きられる世界だから
安心してそんなに無理して頑張らなくていい
　
　
私たちはアートを含む生活に必要のない
無駄なものの中に溢れて
生きている
　
無駄を存分に楽しめる過去最高の世代

身の危険にさらされることなく
心に余裕を持って、
芸術を楽しめる優雅な世代

アート鑑賞に意味を見出せない方は
効率的に生きていこうとしている

でもね、人生は無駄なことの連続なんですよ
　
効率的に生きていきたいなら
生まれてすぐ死ねばいい

とペンキ画家SHOGENさんはおっしゃってました

上の世代の苦労の元、
お家にアートが飾れるようになった
有り難さと

祖先の血を繋ぎ
過去最高の世代に生まれて生きている

現代の特別なあなたの思いを
アート残して、祖先と後世に伝えませんか？

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