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頑張れ!日本の働くお母さん!

バス停の向かいに保育園がある。
朝7時半バスを待っていると、一組の親子が目の前に自転車で現れた。

髪を振り乱し、子どもを急いで自転車から降ろすお母さん。その一瞬の情景から、お母さんの24時間が想像できる。

働くお母さんは、保育開始時間と勤務開始時間の間で戦っている。なんなら想定外の出来事の連続で保育開始前から戦う日がほとんど。
子どもを預けて保育園を出た瞬間夕飯のメニューを考えながら最速で移動する。

いつもタスク消化に必死で目の前しか見えてないけど、普段の私を客観的に見るとこんな感じなんだろう。


仕事で子どもを理由に何かを主張して、
「これだから子持ちは、、」と思われたくないからそんなことを感じさせないように完璧に振る舞う。
期限に仕事が終わらなかったら、一早く退社することを責められるかもしれない。だから、一度も期限を守らなかったこともない。
会社で終わらなければ夜中眠い目をこすりながら終わらせて、翌日どんなに眠くても何ともない顔をして仕事をこなしていく。

日本のお母さんは世界一睡眠時間が短いという。それを身をもって体験している。
誰よりも遅く寝て、誰よりも早く起きる毎日。6時間睡眠を確保できたら、それはラッキー。
家族が寝静まった後も台所の電気だけつけて、淡々と家事をこなす。だって、今日やらないと明日の私に降りかかるだけだから。体調でも崩さない限り誰もやってくれないから。そして、気づくと体調も崩れない強靭な身体になってしまっている。
「私が倒れたらどうするの?」と言い続けて早15年、一度も倒れたことが無いのでオオカミ少年的発言になりつつある。
空が暗い間に起きて、身支度、朝食作りをする。そして、なるべく早く帰ってくる為に誰より早く家を出る。


私の母は、ほぼ専業主婦だった。
学校から帰って家に母がいるとなんか安心したものだ。あれはあれで子どもの私にとっては嬉しかった。
昔は母のように、専業主婦をして子育てが落ち着いたらパートを始めるというような人が多かったと思う。

でも、今はフルで働きながら子育てする人が多くなっている。
家事育児に協力的な男性も増えてきているみたいだけど、

保育園・学校行事に参加するのも

子どもの体調不良のお迎え要請も通院も

子どものトラブル対応、謝罪も(うちだけ?)

くだらないPTAに強制参加させられるのも

主にお母さん。
これが意外とヘビー。でも「できない」じゃ済まされないので、ただでさえ足りない時間に無理やり隙間を作って一つも残らずタスクを消化していく。
と言ってるそばから、学校から電話が来る。
「息子さんまだ学校に来てません」
二度寝したのか?


女優の水野美紀さんが「今日もまた余力ゼロで生きてます」という本を出した。
まさにこのタイトル、働くお母さんを表していると思う。そうなんです。余力ゼロなんです。

あなたの隣でクールに仕事している女性も実はこんな生活を送っているかもしれない。

誰も言ってくれないけど、
誰も言ってくれないから自分で言います。
働くお母さん、凄い頑張ってると思う。

まだまだ理解の無い職場も多い中、納税しながら家事育児。今の社会制度を支えながら、未来の社会制度を支える要員を育てていく。
働くお母さんには尊敬しかない。

頑張れ!日本の働くお母さん!

と思った朝でした。


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