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お腹を抱えて笑いながら、社会課題に向き合える!映画『ゆとりですがなにかインターナショナル』のスゴさ

全国の保育士さんが集うキャリアアップ研修の場で、多くの保育士さんが自分のお気に入りの場所としてあげていたのが【映画館】。中でも、面白い!と高評価だったのが『ゆとりですがなにかインターナショナル』でした。


保育士さんは、共働き世代を助け、未来を生きる子どもたちを育む重要な仕事。反面、社会的地位や賃金は低いため、まずは、自分の金銭的な欲求よりも、社会や子ども達のために、と利他的な精神を優先できる志ある崇高な人たちの集団として、興味を持っています。


そんな保育士さん達が、こぞって面白いと言うのだから、きっと、独特に響くものがあるに違いないと確信して、見てきました。


結果は期待度120%超え!!

(ややネタバレを含みますので、ご注意ください)


もう、これ、日本中の人に見てほしい。
スキマ時間に1人でこっそり見に行ったのですが、両隣の方々にすみません、、、と謝りたくなっちゃうほど、脚本のあちこちに仕掛けられたセリフやら演出やらが面白くて、何度も声を上げて笑いながらも、物語の随所に散りばめられた社会問題は、多くの人が経験、直面してきた日本社会の歪みや矛盾のオンパレードで共感の嵐。


ザクっと作品紹介すると、岡田将生さん松坂桃李さん柳楽優弥さん演じるゆとり世代のアラサー3人が、恋に友情に仕事にと奮闘するドラマ『ゆとりですがなにか』の劇場版。

ドラマから7年。アラサーだった3人が、30代半ばになって、『働き方改革』や『多様性』、『グローバル化』といった時代の変化に戸惑いながらも、立ち向かっていくドタバタコメディです。


岡田将生さん演じる正和と、安藤サクラさん演じる妻・茜さんは、子どもを預けたくて市役所に訪問するも、待機児童が多くて断られてしまう。また、不甲斐ない夫にイラつき、浮気の疑いも出てきて、茜さんは産後うつっぽくなり、家庭のピンチ。


松坂桃李さん演じる山路は小学校教師で、アメリカやインドから転校生がやってきて、突然のグローバル化に戸惑う。


中国進出に失敗した柳楽優弥さん演じるまりぶは、正和が家業を継いでいる酒蔵で働くことになるが、取引先の居酒屋が韓国企業に買収されて、日本酒からマッコリに店のニーズが変わり、契約打ち切りのピンチに陥る。


タイトルに“インターナショナル”とついているけれど、ド派手な海外ロケがあるわけではなく、しかし、日本の中で確実に進んでいるグローバル化を的確に捉えていて、舞台は日本なのに、中国語、韓国語、英語、ヒンドゥー語などが飛び交い、その設定も、転校や企業買収や、シェアハウスやらとリアル


岡田将生さんが酔っ払いながら若者世代に説教する長セリフは、ドライブ・マイ・カーを思い出させるし、柳楽優弥さんの表情豊かな中国語は京劇のようで、劇中のお楽しみパート。
松坂桃李さんの不器用な真面目さも、じわじわくる。

仲良し三人組に、いい感じに絡んでくる吉田鋼太郎さんも、渋くダンディに面白いことを言ってくるので、本当に最初から最後まで、笑ったりグッときたり忙しい。


オススメです♪
▼日経xwomanアンバサダーブログより転載


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