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お茶農家さんのお茶を売って喜ばれた話

先日ふと「こういうことをしたら貢献できるんじゃないか」と思いついて、いつも投稿している Facebook グループで、友人茶農家さんのお茶を紹介してみました。
新茶シーズンを前にしたこの時期、お茶の注文は少なくなりますが、
今年のお茶でないからといって、1年でまずくなるわけではありません。私はむしろ、フレッシュな新茶はカフェインがきつすぎるときがあります。これは好き好きですが、去年のお茶の価値がやたら下がるように言われるのはくやしいです。

ちなみに「新茶」という言葉の定義は、本来は「一番摘み」のことで、今年のお茶という意味ではないともききました。
需要が低くなっている今、流通するお茶の多くは新茶です。二番茶、三番茶までがんばってとっても、仕入れ価格が伸びないからです。

話を戻しますが
そしたら、びっくりするぐらい、たくさんのみなさんからご注文をいただきました。嬉しい悲鳴とはこのことで、昨日友人の家であて名書きと梱包に励みました。一気に50袋以上を作業しました。

全国の友達は、静岡のお茶を飲んでみたいと思ってくれている。
私は、正直にお茶生産に励んで、お値段以上のお茶を持っていて、売り先に悩んでいる農家さんを知っている。
だったら、紹介すればいいんだ。自分がホームページを作れないとか、何か大規模なことをできないとか、そういうのはどうでもいいんだ。

自分のできることをする。
手中にある鳥を可愛がって、人の役に立つ。
面白がってもらえることを面白がる。

確かに、メッセンジャーに返事をして注文と住所をエクセルにまとめて、手間がかかりました。梱包やあて名書きも一緒にやりました。
でもね、「あなたが紹介するんだったら飲んでみたいと」言ってくれる人がいる。それは何て幸せなことだろう。
そしてお茶農家さんも喜んでくれる。これから今年のお茶が始まる、今年も茶市場では良い値がつく要素は少ない、自営自販でやっていけなければ先細りです。そんなときにこの注文とは、と笑ってくれました。
そして私は、信頼できるものを信頼できる人たちに喜んでもらえる。
三方ヨシってこのことか、と感じました。わくわくしました。

私は茶農家でもないのに、静岡県と静岡市の「茶手揉み保存会」に入っています。世話する畑もないのに、他人様の畑の葉っぱをあてにして揉ませていただいてます。
茶農家であれば、手揉み技術を研鑽すれば、機械揉みの技術向上につなげられます。私はそれもできない。
じゃあなぜやっているのか?ただの「おだっくい」(静岡方言で、やりたがり、出たがり)でいいのか?

私は、手揉みを伝統文化として継承していきたいし、イベントや啓蒙行事に参加することで、お茶好きの風土をひろげていきたいです。そういう形でご恩返しして、静岡の、日本の、お茶の一隅を照らしたいです。

そんなわけでこれからのシーズン
お茶の記事もどんどん書いていきます。どうぞお楽しみに!



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