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【007】親や上司のいうことは、いつの時代にも20年ぐらい古いと決まっている

言うまでもないことですが、親や年上の上司がいうことは、彼らの成功体験や価値観に基づいているので、いつの時代にも20年ぐらい古いです。

そして、相応の社会人経験者は、自分の判断や価値観がいつでも正しいと思うのはやめた方がいいよね、という自戒でもあります。

わたしが新卒でベンチャー企業に入社したのは今から30年ぐらい前ですが、当時は、親や親戚、バイト先の大人や習い事の先生含などめて、全大人から猛反対を受けました。

そんな切ない経験が、親になった時には、自らの考えを子に押し付ける親にはなるまいという教訓になりました。

子供には親の意見は伝えるけれど、それが正解とは限らない。最後の判断は自分でどうぞ、という意思決定の委ね方を努めてしてきたつもりです。

なんて言いつつ、たまに息子の洋服のセンスの不可解さにブーブー言っては「おばさんにはこのデザインの良さがわからない」とバッサリ切られて、小さな価値観を押し付けていた自分にハッとするという、未熟な自分なのですが汗。

仕事の場面でも、立場上若手からの相談を受けることが多いのですが、本当に役に立つアドバイスは難しいものです。今のビジネス環境と自分が過ごしてきた環境が全く違うから。前提が変われば、対処の仕方も変わるはずなので。

例えば、「昔は残業して成長した」とか、今でも残業を賛美する人は多いですが、かつて残業してまでやっていた仕事は、確実に成果がでるとわかっていた仕事がほとんどだから、うまくワークしていたのだと思います。

正解が不明瞭な現代においては、思考停止して目の前の仕事に没頭することは怠慢です。全力で不正解を作りにいくリスクがあるからです。あるいは、残業という体力勝負でこなせるような仕事なら、自動化していないことの方が罪なのかもしれません。逆に、知的労働であるなら、なおさら残業=過剰労働には向きません。

なので、残業を礼賛する上司の話は、伝説として聞いておくだけにして、従う必要はないです。

では、前提が異なるという条件のなかで、経験者として有益なアドバイスをするならどうすればいいのか?

今のところ、自分が相談を受けた際には、自分の体験を元にしたアドバイスもするけれど(実体験には説得力があることも理解しているので、それが厄介)、自分が今同じ状況に置かれたら何を選択するかを想像してアドバイスしたいと思って応じています。
もっと良い考え方があれば知りたいので、ぜひ教えてください。

いずれにしても、私も含めて大人の言うことは話半分に聞いておいてOKです、というお話。

写真=家族で近所の宮前平あたりの公園にお花見にいった時の息子とその母(じぶん)



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