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そんなこと言ったってどうしようもないじゃん。なんて。

ずっと黙ってるような娘でした。
帰りの会では1番遅くにカバンを取りに行って、もたもた支度して1番最後に迎えの母の元へ行く。
「なんであんたあんなに遅いの?隣の〇〇ちゃんはもっと早いのに」
そう母から言われても、少し言い返した後に「ごめんなさい」って言って黙っている娘でした。

いや、わかんないよ私にも。


自分が少女趣味だって気がついたのは大学生くらいの時、フリフリのスカートが履きたかった小学生〜中学生の自分のうさをはらすように、お化粧と洋服に力を入れた。なるべく可愛いスカートを履いた、全部ミニスカートだった。
高校生の頃は周りに沢山「女の子」のお手本がいた。カースト上位のギャルい女の子(ギャルいって死語でしょうか?)達をみて、ああやれば愛されるんだ。こうやれば対等に喋れるんだ。と、真似をして実践をして、とにかくとにかく必死で真似た。
大学生くらいのころ、「女」として自分が見られてることに気がついた。女の子っぽく居れば嫌われない。
ニコニコ笑って、わあー、そうなんですねー。って言ってれば大抵の事は流れていってくれる。
かわいいね、とか抜けてるね、とか。自分が全然テキパキ出来ないことも人付き合いの最初のうちは愛嬌になった。
ああ、これが自分の取るべき行動だったんだって、なんとなく納得しながら生活してた。

「りかは人と簡単に仲良くなれすぎるね」
恩師にその昔言われたことがある。衝撃的だった。
自分の取るべき行動だったんだって信じてやまなかった私の指針だったものが大きくぶれた。
その時はもちろん演劇の稽古をしていて、その中での話だから私の人生なんかこれっぽっちも関係ない中での話だったのだけれど、それでも雷に打たれるくらい衝撃的だった。今まで許されていたと思っていた自分のだらしなさに、いやでも焦点を当てなきゃいけなかった。
早く人に好かれるように楽しそうにニコニコして、相手が思う私の印象はバカ。そういう風に振る舞うのが正しいって本気で思ってた。

どれだけ、どれだけ私と同じように考えてる人がいるだろう。このなんでもない生活の中で、可愛いねって言われている女の子がこんなに沢山いる世の中で、どれだけ私のような振る舞いが、結果的に「愛される」と思っている女の子がいるだろう。
可愛さを売らない歳若い女の子の、そうじゃない生活をどれだけ想像できるだろう。
周りの人の扱いから、そうやって勘違いする女の子も、そうじゃない女の子もたくさんたくさん、いると思う。息苦しささえある人もいると思う。

無理やり生き方を帰るべきだどうのこうのなんて思わない、考えない。だけれども、あなたが1番幸せであれる方法は、果たして一人で歩かないことなんだろうか。

悲しいかな、何も知らない純潔な女の子は籠の外に出れば死んでしまう。そうではいけない。いけないと思う。


言い訳でしかない。


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オカムラ企画
タイトル『あしたばのおひたし』

脚本・演出 南慎介(Ammo)

【あらすじ】
 春の朝、旧家である青柳家の台所。
今日は末っ子長男の妻である佳乃のお披露目のためにご近所が集まる日であり、宴席の用意で忙しい。
やがて都内で仕事をしている長女優子やお隣で遠縁の柳本香代、いとこの健志ら親族が上がり込んでくる。
進んで都会から嫁いできた女、時代遅れの家が嫌いで出て行った女。
時代が移り変わるときに、古い人間が新しい人間に染まっていくなんてことはなくて、誰もが自分の中に新しい時代と古い時代を抱えて生きている。
これは佳乃が青柳家に嫁入りしてからの4つの早春の景色。

【出演】
岡村梨加
石井舞
松葉祥子
山咲和也(ゲキバカ)
伊澤玲

【会場】
雑遊

【アクセス】
・地下鉄都営新宿線「新宿三丁目」駅 C5出口目の前
・東京メトロ丸ノ内線・副都心線 「新宿三丁目」駅 B2出口徒歩5分
・JR「新宿」駅 東口徒歩15分

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-8-8 新宿O・Tビル 1F 雑遊

【タイムテーブル】
2022年 4月
20日(水)19:00
21日(木) 19:00
22日(金) 19:00
23日(土)14:00/19:00
24日(日)17:00

【ご予約フォームとホームページ】

【料金】
全席自由席
一般:3500円
プレミアムチケット:6000円
(プレミアムチケットは最前席の確保と扱いの俳優のブロマイドをお渡し致します🙏)

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