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“ カラダが時空を超えて拡がる ” を可視化したい ~ 幻の光景を求めて6

球体状のガラス細工オブジェを作品創作に活かす

step1: 具体的なコンセプトを決める

作品を創る際、私の場合は、まず何か「具体的なコンセプト」を決めてから創り始めます。コロナ禍2020年春の作品制作の時は、観光地で手に入れた球体状のガラス細工オブジェを作品に活かしたいと考えました。

このオブジェをイメージとして活用しながら、カラダが時間と空間を超えて拡がってゆく 身体感覚が時空を超えて拡張してゆく、・・・
・・少し別表現すると、「世界と自分が一体化して浮遊と昇華を行う感覚」を可視化する、というコンセプトを考えました。

試作や習作の数は20以上となりましたが、3か月経ってもなかなか納得できる完成度に達せず、いつのまにか猛暑の夏を向かえていました。

step2: 一番重要:背景画像と構図

創作に際して、まず最初の乗り越えるべき壁は、背景に使う画像の選択と全体の構図をどうするか、です。一番重要な段階で、これにけっこう時間がかかります。以下のように、まずは、使えそうな素材画像(すべて自分のデジタルカメラで撮影)を集めてパソコン画面上に置いてみます。

候補のデジタル画像


たとえば、背景に置く山や海や森、建物や部屋やオブジェなど、さまざまな画像を見比べ、コンセプトに沿った全体の構図も同時に構想してゆきます。そして、画面上で使う画像を絞り込み、ある程度の基本構図を決めると、たとえば、次のようになりますが、まだ、細部が未定のままです。

試作例1


step3: 作者のコダワリ:細部の調整

次は、全体と細部の調整に入ります。この位置にはどのパーツやオブジェを使うか、ここにはどんなポーズのフィギュアや人物画像を置くか、あれこれと試し、これもけっこう時間がかかってしまいます。細かいレイアウトの変更なので、他人から見れば何の違いも感じられないかもしれません。要するに、作者のコダワリです。

以下の何枚かの例は、かなり細部と全体の構図が決まってきているが、まだ試行錯誤して作り続けている過程の未完成状態で、背景を替えた別ヴァージョンも同時進行で考案してゆきます。

試作例2
試作例3



step4: 仮の題を付ける

これで9割以上は完成かな、というレベルになって、題名も考え始めます。次がその例です。

試作例4
仮題:午後の公園の集い


「 午後の公園の集い a gathering in the park in the afternoon 」としましたが、また変わる可能性もあります。

すべてが納得できるレベルに達したならA4サイズで試し刷り、よければ、最後は、大型インクジェットプリンターで印刷となります。


2023年現在、

すでに12作品が完成となっていおり、次の作品は note のアイコン画像に使用しています。
タイトル「遥か未来に出会うような神秘」は、ある整体師の著作よりヒントを得て付けました。

遥か未来に出会うような神秘
the mystery as if I meet in the far future
created by  rilusky E     2020