『別に・・・』と言ってしまう弱さ
大分前の話ですが、映画の試写会会見で『別に。』と言い放った女優さんがいたのは、今ではもう昔の話なのでしょうか。
注意したい言葉『別に』。カンタンに使ってしまうこの言葉ですが、あまりポジティブな言葉ではないな、と思ってたんですよね。
『別にいいけど。』ほんとは良くない。
けんかした後、思わず口走ってしまう『別に』と言う言葉。
『別にもういいよ。』の意味で使っているつもりでも、その顔は絶対にふてくされている。
そう、口では『別にいいよ』と許しているかのように言っていても、許してなんかいないのだ。
むしろ、もっと気にしてほしいとすら思っている。
そんな気持ちが『別に』と言う言葉に集約されているとは思いませんか?
たとえば、こんな感じ。
こんなやり取り、絶対誰しも経験あるのでは。いう側だけでなく、言われる側としても経験したことがあるのではなかろうか。
私は、ある。
けんかしたときに、つい口走ってしまう『別に』と言う言葉。
この裏に隠されているのは、『構ってほしい』という気持ち。本当に怒ってないのなら、こんなやり取りになるはずがないもの。
自分がそうだから、わかる。
むしろ、もっと察しろとすら思っていた。
『別に』って言ってるくせに、全然別にいいとは思っていないんだから、たちが悪い。
言いたいことが言えないからの『別に』
『別に』といってしまう人の心情面に注目してみると、ちょっとした『諦め』に近いものも感じることがある。
『別にいいですよ。(どうせ抵抗してもやらないといけないんだし。)』
『別にいいよ。(どうせ言ってもわかってくれないし。めんどいからもういいや。)』
なんだろう。諦めがひどいな。
察してほしい反面、言ってもわかってもらえないかもしれないというちょっと悲しい感情も混ざっているような気がしてならない。
言いたいことはあるけど、別にいいよ。
わかってくれそうもないから。
みたいなニュアンスが見て取れる。
自分の意見があったとしても、それを口に出さないのは、対話を放棄しているようなもんですね。
でも、ちゃんと自分の気持ちは言葉にしなければ伝わらないですよね。
察するのはムリだから
『別に』と言う言葉を使っていると、本当に言っておきたいことも自分のなかにおさえこんでしまっているのではないかと。
そして、それを相手に察してもらおうなんて言うのは、なかなかおこがましい。
だから、ちゃんと自分の気持ちを出していった方がいい。自分の気持ちを相手にぶつけてしまうしかないんですよね、関係を継続させたい相手なら、なおさら。
キャッチボールは投げなきゃできませんから。
さっきの会話だって、ちゃんと自分の気持ちをぶつけてみないと、どんなふうに彼女が考えているのか、彼氏は見当もつきません。
だから、こんなふうに、言ってしまえばいいんですよ。
こんなにうまくいくパターンがあるのかはわからないけど、言葉に出さなきゃ相手には伝わりません。
相手が声をかけてくれているうちが花。
怒っているのに、『別に・・・』で対話すらせずに終わらせてしまえば、相手はきっと、『そういう態度ならもういいや』って思ってしまうはず。
『別に』なんていう便利な言葉に逃げず、自分の気持ちを言葉にすることって大事ですね。
相手にちゃんとボールは届けないと。
まとめ
現在ちょっとした親子けんか中。まさに今この状態なもんで、思いのたけを書いてみました。
日本語って難しいな~。
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