【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』14
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読書メモ
第2章 10のリサーチ技法①『情報をさがす編』
ルール:ファクトと主張を見極める
手にした本が"調査ベースの本"か"主張ベースの本"かを見極める
調査ベースの本:引用元に留意して読み進める(調査結果や客観性や信用性を担保した参考文献から主張が組み立てられる)
主張ベースの本:文章の末尾に着目する
著者の主張に過度に引っ張られないようにする
推論や主張の根拠となるファクトの部分に注目する
数字に飛びつかない
いくつかの問いを自分に投げかける(前提など)
数字は複数のソースから多角的に確認する必要がある
"書籍であっても売れるために書かれていることがある"
→"キャッチー"であることが必要
→ファクトでさえも、"キャッチー"に使われることがしばしばある
テクニック:経営者・特定企業についての本は、ストーリーではなくファクトに着目
リサーチを目的とした場合、読み方に注意が必要
→その経営者・企業が行ったこと(=事実)に着目することが肝要事実に注目しながらエッセンスに抽出する(時代背景や環境など)
→初めて自社に当てはめたときの課題や、その課題を乗り越えるための方法を考えるきっかけとなる
感想
本を"調査ベースの本"と"主張ベースの本"に分けるのは画期的だと思いました。ビジネスでのリサーチの場合、とにかくも、ファクトに注目することが大事であるようです。
ただ、数字をはじめとして、ファクトも、成立する前提条件を疑ったうえで、解釈しないといけないようです。社会調査のアンケートは、サンプル数やサンプルの抽出方法、医学に関する調査は、エビデンスのレベルを考慮しながら解釈しないと、誤った結論を出してしまいます。
ファクトといえども、人の手を介在して書かれている以上、書き手の無意識のフィルターがかかっています。一つの情報源ではバイアスがかかったり、見落としがあったりするので、ファクトに関する調査では、複数の情報源にあたることが必要です。
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