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旧友との再会

今日は数年ぶりに高校時代の友達と会った。
高校時代仲良しグループで一緒に青春を共にした親友。
でも会うのは久しぶり。
それまでだって特に連絡を取っていたわけではなく、それでも関係は途切れない、そんな関係性。

久しぶりに再会して私は感じた。
 やっぱり私たちは青春を共にした友達なんだなと。

何を言っているのか同じような歴史をたどってきた人たちは、
あぁ、わかるわかると頷いてくれるだろう。

あの頃と変わらない距離感で、でも少し髪の毛をいじったり気を使って話したりしたけど、心地のよい時間だった。

彼女は社会人になってからの10年間で4回仕事を変え、その間に結婚をし昨年素敵な子供も出産した。
そして今は産休と育休を取得後子供が1歳の誕生日を迎えた日から主に健康診断などを担当する受付に正社員として復帰をしてバリバリ働いているキャリアウーマンだ。

10年の間には、歯科医院、エステ、あとはちょっと忘れてしまったけど、とにかく事務系の仕事をしてきたんだということは理解した。
転職時には、自分の強みを面接官にどのようにアピールするかを話してくれた。

会わないでいた間に、私の生活や考え方がどのように変わったか、今どんな心配事があるかも親身になって聞いてくれる。
でも決して自分の考えを押し付けたりしない。
受け止めてから自分の言葉できちんと私の目を見て話してくれる。

そんな彼女と時間を過ごして、彼女がこの10年で人として成長をして、
自分の人生にきちんと向き合ってその度に傷ついたり問題を乗り越えたりしてここまでやってきたんだということ痛感させられた。

私はといえば、新卒で入社した会社に10年務めて退職して、少しぼんやりとした気だるさのつきまとう日々を送っていたから、戦い続けている彼女の発する一言一言が柔らかく、しかし確実に心の中に突き刺さって抜けなかった。

それは痛みではなく、飲んだら確実に元気をくれる信頼しているサプリのように、私のしぼみかけていた戦う力をじわりと奮い立たせてくれた。

挑戦することに及び腰になっていた自分と少しだけ向き合う勇気と、心地の良い時間をもたらしてくれた。
あぁ、ありのままの私を知ってくれている人がいてよかった。

今の、なにか成し遂げなくてはと気持ちだけ焦っている私から、ブラウスを着てローファーで歩いていた私を思い出させてくれた友達。

いつか私の言葉を聞いて、誰かの疲れやしぼんだ心が元気になった時、
私はこの話を友人にしたい。

あの時あなたが話を聞いてくれてうれしかったんだと、そう伝えたい。


旧友との再会

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