フリーランスになって一番最初にした「会社勤め」じゃできなかったこと。

フリーランスになりたい、フリーランスになりたい、通勤したくない在宅勤務したい人間関係リセットしたい。

そんな思いで会社を辞めて、フリーランスになった。フリーランスになるとまず先に、開業届をだせやらなにやらかんたらと聞くが、まず先に私がしたかったことがある。

会社に勤めている時ではできなかったことだ。ずっとしてみたかったが、どうしても勇気がでなくてできずにいた念願のこと。


それは、パイパン


陰〇を全部剃ってみたかった。ずっとずっと気になって仕方なかったのだ、これを全部剃ったらどうなるんだろう…と。ちくちくして痛くなるだとかかゆくなるだとかそんなことを聞いていたので、会社に勤めてる間は無理だなとあきらめていた。かゆいときに思い切りかけないこともストレスだからだ。(そういう細かいところにさえ気にしてしまうほど私は生きにくい。)

会社を辞めて、はれてフリーランスになったその日、私は出勤準備をしている旦那に言った。

私、ついにパイパンになる!!!!!

その言葉を聞いた旦那は、「そっか」と、寡黙でおとなしい彼なりの反応を見せて出勤していった。

いなくなった旦那。部屋は私だけだ。朝から夜まで私しかいない部屋。そんなことは初めてで、「まずなにしよう!」と思い掃除機を手にしたり食器洗ったりとしつつ、結果朝シャンをした。

私は朝シャン派ではなかったので、朝にシャワーを浴びることに謎の背徳感を得た。なるほど、フリーランスになればこんなこともできるのかと少しの楽しみさえみつけた。今となっては面倒なので朝シャンはしないが。

剃刀とジェルを両手に持ち、緊張の面持ちで黒い毛へと手を伸ばす。あの瞬間は本当に、ドキドキした。剃ってしまっていいものか。そんな罪悪感もあった気がする。
すべて剃って変な感じになったらどうしよう。まちがって肌きったらどうしよう。ここから血がでたら、婦人科にいけばいいのか?なんて医者に言えばいい?「パイパンにしようとおもったら肌を剃刀で切って血が出ました」と言えばいいのか?

はずくないか?

まぁ結構あれこれ思った。思ったが、ずっとしたかったことなのだ。これは思い切って全て切ってしまおうと、勇気を出して剃刀を当てる。

手を動かす。じょりじょり、じょりじょり。本当に、じょりじょりと音がした。

そして私はやったのだ。

フリーランスになったばかりのその日の朝、陰毛を全て剃り倒した。

なんと、尻に生えてる毛まで剃った。謎の達成感だった。ついにやり遂げたと思った。うれしかった。感動した。

フリーランスにならないとできないことだと…私はそう思っていたからこその、素晴らしい体験だった。

(まぁ全身脱毛したら誰でもパイパンにはなれると思うけどね。)

その日の夜、会社から帰ってきた旦那にパイパンを見せるのがとてもとても楽しみだったが、一番うれしかったことは、会社から帰って来る旦那を夜ご飯とともに「おかえりなさい」と言えることだった。

毎日が繁忙期なほど忙しかった前職では、平日は夜ご飯を作ってあげられることが少なかった。「おかえりなさい」よりも「ただいま」と言うことのほうが多かった

申し訳ないと思っていたのだ。彼の繁忙期に「おかえりなさい」と言えなかったこともだし、一家の大黒柱でもある彼を、できたてのごはんで迎え入れてあげられなかったことも。

なにより、外食のせいで食費が減ることも辛かった。

だから、完璧な状態で旦那に「おかえりなさい」と言えたことがうれしくて、パイパン状態を見せるのもうれしくて、その日は私のなかでパイパン記念日となっている。その日まであと一か月だ。(3/26)

ちなみに旦那は、その日の夜、一緒にお風呂に入りながらパイパンとなった私のそこを見て、

「赤ちゃんみたい」

とだけ言い放った。

寡黙でおとなしく、たまに変なことをする天然旦那にしては、良いこと言うじゃんと思った日だった。

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