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Vol.4.9 「なにもしない」のも難しい。

どの本を読んでも、休息を取るには「なにもしない」日を作ると書いてある。

本も読まない。テレビや音楽も聴かない。SNSもチェックしない。

ただなにも考えずに休む。

たしかにそれが1番の休息方法だろう。

しかし、これが意外と難しい。

部屋の掃除や買い出しといった家事は毎日やる事でもないのだが、そういう時に限って気になって仕方がなくなる。

食事の支度も作り置きをしておけば毎日台所に立つ必要はないのだが、料理をする事でいくらか気晴らしになるのでやっぱりやりたくなる。


泳ぎながら寝るマグロとはではいかないが、自分の仕事のこととかをなにかしら考えていないといけないような謎の焦燥感に駆られる。

いかなる情報もチェックして、これが自分の欲しかった情報ならチェックする。

しかし、頭の中が詰まったような感じになって情報が理解できない。

これじゃダメだ。

せっかく目にした情報も、右から左に流れてしまっては意味がない。

そこで、本来のマグロはどうしているのかちょっと調べてみた。

なんとマグロは泳ぐのをやめると窒息してしまう為、一生高速で泳ぎ続けていないといけない魚だった。

そんな彼らにも寝るという概念はあるようで、その時はやや代謝を低くして海遊速度を落としながら泳ぎ続けるそうだ。


そのような過酷な運命を背負った彼らがどう思っているかはわからないが、私にはそんな事到底無理だと思い知った。


魚と人間は違う。

自分の為にも休まねば。

まずは脳を一度リセットしないといけない。

それにはやっぱり「なにもしない日」を意識して作らないといけない。

それで今日「なにもしない日」を実行しようとしたが、ダメだった。

出来るだけなにもしない努力をしたが絵を描いたり、撮り溜めしていたアニメを見たり、SNSを見ては焦燥感に駆られた1日だった。

ずっと動くのもしんどいが、「なにもしない」のも難しい。

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