黒木リン✒︎ペン画家

画家|つけペンと墨を使い、和紙に描くペン画を制作しています。|個展✒︎2022年1月(R…

黒木リン✒︎ペン画家

画家|つけペンと墨を使い、和紙に描くペン画を制作しています。|個展✒︎2022年1月(REIJINSHA GALLERY/東京)|web site→ http://blackxgiraffe.com

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猫背をただして胸をはれ

ハザマの世界が50たまったら、一度本という形にまとめたいなぁーと思うけれど…本という「形」への憧れと、そうではなく「実物の作品を見てほしい」気持ちとの間でいつも揺れる。 仮に50作全てが誰かの元へと旅立った後なら、もう見ることができない代わりに本という形で作品を気に入ってくださった方たちの手にも…と。そう考えることはある。 今3…2?3?作品かな? でお迎え待ってるこが6作品で、うち5作品はREIJINSHA GALLERYさんで購入可能です。 作品売っているので気に入っ

    • 夕食の味。

      年が明けてしばらくは予定を立てずにその時々やりたいことをしようと、贅沢な時間を過ごした。 おかげで日々仕事や制作や息抜きや常に「何か」をこなす事に必死で、いつもどこか落ち着かなかった気持ちにゆっくり向き合う余裕がもどってきた。 2020年楽しい事ももちろんたくさんあったのだけど、うまくいかないことも多かった。 できないことへの悔しさと不甲斐なさと…自分の技術のなさと…悔しくて苦しくて、文字通り歯を食いしばりながら食べた夕食の味はしなかった。 新しくフルデジタルで絵を描く機

      • 2021年のご挨拶。

        ‪‪あけましておめでとうございます。 昨年は色々と大変な状況の中でも変わらず個展ができ、多くの方に作品を見て頂けたことは本当に幸運でした。 関わってくださった皆さまに感謝を。 新しく学ぶことも多く自身の力不足も痛感した、振り返ればあっという間の2020年でした。 去年は雪がほぼ積もらない冬だったけど、今年は家が埋まるほど雪が降り積もりました。 住むには不便だけど、やっぱりこういう冬のほうが私は好き。 静かで痛いくらいの澄んだ空気が心地いい。 今年もどうぞよろしくお願いしま

        • 見える色

          12月19日からDORADO GALLERYで開催の「第10回 創作表現者展」 で展示していただく作品が完成しました。 Twitterではちょこちょこ制作中の写真をツイートしていましたが、その一部をこちらにも。 紙に空間を掘るようなイメージで描き進める。 先日無事完成。 常にいまが一番良い状態になるよう制作しているけれど、今までで一番「目」が良い感じにできたと思ってます。好奇心旺盛な子になってくれたかな? 世の中がまたざわざわとしてきて、作品を見ていただく機会が奪われ

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        • 制作日記
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        • 作品のこと
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        記事

          3年前の通過点

          3年前はシマウマを描いていたっけ。 この頃はだんだんと自分のやりたいことが明確になりつつも、本当にこれでいいのか…この道でいいのだろうか…と迷いもあった。 出来上がったこの作品(HAZAMA-2 通過点)はとても気に入ってる。 このあとたくさんのご縁があって、自分一人では届けられない方々に作品を届けられるようになった。個展の話もいただけるようになった。 たくさんの人に助けていただいた。本当に有り難いことだなあと思う。 【HAZAMA-2 通過点】 F4 31.3x 24.

          ご報告。

          なんだかとても久しぶりに、ゆっくりと自分のことを考える時間を過ごしている気がする。 先日発売した雑誌「月刊美術 8月号」の特集ページに、黒木リンも作品とコメントを掲載して頂きました。 動物特集ということで、お話をいただけ嬉しかった。 HAZAMAシリーズの制作について、私の言葉でお話ししています。ぜひチェックしてくださいませ。 合わせてレッサーパンダを描いた作品『HAZAMA-30 Red panda』が現在申込受付中。 詳細は紙面の方でご確認ください。(申し込み複数の場合

          2020個展、感謝。

          ここを更新する間もなく、あっという間に個展が終わりました。 状況が変化する中、無事に初日を迎え、そして完走できたこと嬉しく思います。 不安も残る中でギャラリーへと足を運んでくださったみなさま、お家で作品を楽しんでくださったみなさま、作品をお迎えくださったみなさま、本当にありがとうございました。 黒木は変わらずこれからも作品を作り続けていきます。 またこうした機会があったら…その時は、なにも気にせずにギャラリーへと足を運べる世の中になっていてほしい…そう願っています。

          個展に向けて。

          更新がしばらく空いてしまいました。 お久しぶりです。黒木リンです。 個展の作品準備と仕事と、いろいろとバタバタしていたけれど振り返れば充実した一か月でした。 個展に向けた作品制作も無事におわり、先日送り出しました。 今回、新作はもちろん、過去作品を展示して頂けることになりました! HAZAMAシリーズを描き始める前の作品たちです。 キャンバスにアクリル絵の具で描いた作品、アクリル絵の具で描いたものの上に和紙を貼りつけペンで生きものを描いた作品・・・ こちらもぜひ楽しんでい

          目は最後までとっておくのです。

          相変わらず引きこもって作品制作をしている私は、いまのところコロナもインフルも必要以上に心配はしてなく、花粉症も今年は軽くすんでいて元気に過ごしております。 庭の梅はすっかり散ってしまいましたが、きれいな時の写真をそっと。 さて、キリンが完成しました。 下の写真は完成手前、まだ目を入れていない時です。目を入れ、全体を見ながら整えて完成です。 ぜひ完成した作品は6月の個展会場でご覧くださいね。 新しい作品の準備も着々と。今度は大きいです20号。 去年の個展では30号という大き

          目は最後までとっておくのです。

          見上げれば。

          いつのまにか足元にはつくしがわんさか顔を出していて、見上げれば梅の花が咲いていました。 鼻もムズムズする日が増えてきたのでそろそろ今年も対策をしないといけない時期かなぁ。 前回から更新が少し空いてしまいましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 日本が、世界が、色々と大変な状況ではありますが、わたし自身は変わらず体調管理をしながら作品を作り続けています。 予定している個展はまだ少し先ではありますが、何か状況が変わるような事があれば私からもお知らせいたしますね。 サイトや

          ブチハイエナとの出会い。

          描き進めていた作品が完成しました。 奥の方も描きこみ、筆で薄く墨をいれたり、全体のバランスを見ながら加筆していき…そしてどこかに色が入りました。 実はこの場所、過去のHAZAMAシリーズに一度同じ場所が出てきているのです。それがどの作品なのか、探しながら楽しんでもらえたらと。 見ている視点が違うので…わかるかな? こちらから過去の作品見れますのでよければ http://blackxgiraffe.com/?page_id=96 ヒントはお酒のケースです。 完成した作品の全

          ブチハイエナとの出会い。

          花といきもの。

          ご無沙汰です。 せっかく冬らしくなってきたと喜んでいたら、また暖かい日が続いてますね。今年はいつもと違う冬なんだ…と、もうあきらめたよ。 まずはお知らせから。 新潟市古町にある「羊画廊」さんで開催中の【ART SHOW フラワー展 VIII】に黒木リンの作品も展示販売中です! 花がテーマの展示、黒木リンの花をぜひご覧ください。 会期があと2日なのと最終日は16時までですのでご注意を。 【ART SHOW フラワー展 VIII】 開催日:2月7日(金)〜18日(火) 場所:

          積まれたケース。

          相変わらず暖かい冬ですね。 私も相変わらずペンを握って線を描いています。 和紙に下絵を写し、つけペンで線を重ね空間を作っていきます。 ペン先は丸ペンです。つけペンの中で一番細いペン先です。 少し進んだのが下の画像。 一気に画面は埋まりませんが、少しずつ少しずつ空間が出来上がっていくのは描いている本人も楽しみなのです。 是非出来上がった空間を共有してもらいたい。 作品は個展で展示しますので情報チェックしてくださいね。 【黒木リン展(仮)】 会期:2020年6月5日(金

          積まれたケース。

          かんかく。

          高校の時に戻りたい(体力面) あの頃は「動く」ことへの不安なんてなにもなくて、むしろ体を動かすことが大好きだった。 毎日のチャリ通、部活、授業半分体育って状態だったからの体力だったんだよなぁ…と、何もしていない今しみじみ思う。 体を使うのも、声を出すのも本当は大好きなのだけど、最近はそんな機会も減って、使わないと衰えていくのだなぁと実感する。 でもそれと同時に使いだせばまた動き出してくれるんだっていうのも実感してる。ウズウズと「体を動かしたい」と思っている自分がいて。 それは

          きってはってうつして。

          雪のない冬。 今、窓の外で降っている雨がいつもならば雪なのだろうなぁとぼんやりと考えながら作品制作中。 和紙に描く前の下書き。 写真と描いた動物を合わせていきます。 このあと和紙に下書きを写して、そのあとつけペンで描いていく。 この状態でもだいぶ作品の全体はみえていますが、ペンで描いていく中で空気感をつけていく。 彼らをこの空間に存在するものとして描きだしていく。 最近思ったのは、私は空間を奥へ奥へと掘るように描いていくんだなと。 そんな作品たちを6月の個展でたくさん

          きってはってうつして。

          私の作品はもう一度シャッターを切るところから始まる。

          街を歩いていて、「いいな」と思うと写真を撮っています。 風景だったり猫だったり花だったりいろいろと。 そんな日常的に撮りためているスナップ写真の中から、作品の「舞台」を選びます。 作品として描きたいと思っているのが私と動物だけがつながっている「空間」なので、絵の中に人間は描きません。 絵の前に立った「私(あなた)」と、そこにいる「生き物」とのパーソナルなスペースを描いているので、その中には自然と他には人がいなくなっていく。 でも人間の存在を感じる部分はそこここにあると思

          私の作品はもう一度シャッターを切るところから始まる。