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私の作品はもう一度シャッターを切るところから始まる。

街を歩いていて、「いいな」と思うと写真を撮っています。
風景だったり猫だったり花だったりいろいろと。

そんな日常的に撮りためているスナップ写真の中から、作品の「舞台」を選びます。

作品として描きたいと思っているのが私と動物だけがつながっている「空間」なので、絵の中に人間は描きません。

絵の前に立った「私(あなた)」と、そこにいる「生き物」とのパーソナルなスペースを描いているので、その中には自然と他には人がいなくなっていく。
でも人間の存在を感じる部分はそこここにあると思います。
作品を描くとき、そこに住んでいる人々の生活感や建物などの経年変化などは意識して残しているので。

日常と非日常、現実と非現実、その狭間のような世界。
私はそこを「ハザマの世界」と呼んでいます。

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実際の街と、実際に存在する動物なので、絵の建物と動物の寸法は合わせています。だいたいね。

ここに彼らがいたら、どんな大きさだろう?どんな動きをするだろう?
想像していくうちに、ハザマの世界の彼らが動き出してくる。
そこで私はまたカメラを構え、シャッターを切る。
そして私の手で、紙へとプリントする。

そうして出来上がるのが私の作品、HAZAMAシリーズです。

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生き物たちは資料を見ながらスケッチ。写真だけじゃなく映像、実物が見れる場合は実物も参考に。
シャッターを切った姿を、紙にうまくプリントできるよう手を慣らします。

なかなか野生で生きる彼らを間近で見る機会はないですが、だからこそ惹かれ、『ハザマの世界』で会いたいと思うのかもしれません。


現在制作中の作品は、今年の個展で展示、販売いたします。
ぜひ今後もチェックしてください。

【黒木リン展(仮)】
会期:2020年6月5日(金)~6月19日(金)
会場:REIJINSHA GALLERY
〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町13-1
PUBLICUS×Nihonbashiビル1F
開廊時間:12:00〜19:00
休廊日:日・月・祝日
TEL:03-5651-8070 / FAX:03-5651-8071
mail:gallery@reijinsha.com
※個展に関するお問い合わせはREIJINSHA GALLERYまで

読んでいただきありがとうございました。 こちらからのサポートは、黒木リンの作品制作のために使わせていただきます。