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長距離ハイクのご飯

2023年7月、アメリカのジョン・ミューア・トレイルを、ほんの少しですが歩いてきました。トレイル中の食事については、「長期間持ち歩いても腐らない」「かさばらない」「満足感を得られる」など、ロングトレイルに適したポイントを満たすものは何だろうと色々と考え、準備しました。
実際にトレイル中に食べてみてよかったもの、注意が必要だと思ったもの等を紹介したいと思います。


●よかったもの

スパムトルティーヤ

トルティーヤは、かさばらない上、火を使わずに昼や夜のメインの炭水化物として取り入れられるのでとても便利でした。特に昼は火を起こさずにさっと食べられるのでよかったです。スパムは1枚ずつ真空パックで梱包されたものがあることを今回初めて知り、しかも加熱なしでそのまま食べられるということで、こちらもトレイルに向いていると思い、持っていきました。スパムをトルティーヤで挟んで簡単にお昼を済ませました。疲れた体にスパムの塩分がちょうどよく美味しかったです。

サマーソーセージトルティーヤ

サマーソーセージという、開封しなければ常温で保存できるソーセージがあることを今回初めて知りました。こちらも常温で持ち運べる上、満足感が得られるのでおすすめです。GOYAというメーカーのサマーソーセージをトルティーヤで包んで、スープと一緒に夜ご飯にしました。ピリ辛な味で、ボリュームもあり、美味しかったです。

棒ラーメン

朝ごはんに、棒ラーメンを食べました。茹で汁もそのままスープにして飲み干せるので自然の中での食事にぴったりです。乾燥わかめや乾燥野菜を加えて食べました。パスタの場合は茹で汁の処理などの問題が出てきますが、棒ラーメンならそのような心配がありません。寒い朝に絶景を見ながらの熱いラーメン、とても美味しかったです。

無印のフリーズドライスープ

無印のフリーズドライのスープは、優しい味で、野菜もたっぷり入っていて、トレイルで疲れた体に染み渡りました。野菜が入っているだけで、とりあえず栄養は摂れているかな、という気分になれるのでおすすめです。
アメリカで買うと高いのですが、持って行って本当によかったです。

●注意が必要だったもの

カレー

レトルトカレーを持っていき、食べるのを楽しみにしていましたが、ご飯がうまく炊けずにあまり美味しく食べられませんでした。調べてみると、標高が高いと気圧が低いため沸点が下がり、水が沸騰しても100度にならないそうです。そのため、美味しくご飯が炊けないそうです。圧力鍋で炊くと美味しいご飯が炊けるそうですが、バックパックのトレイルでは美味しいご飯を炊くのは難しそうだと思いました。

アメリカのフリーズドライ食品

ハイカー向けのフリーズドライ食品を買って食べてみましたが、この「good to-go」というメーカーのマッシュルームリゾットは美味しくなかったです。

mountain houseのチキン&ライスは、以前お試しで食べてみたところ普通に美味しかったです。

フリーズドライ食品は、手軽なところは良いですが、味の良し悪しが種類によってだいぶ違いそうなので注意です!(お湯を入れてから20分ほど待つ必要があるので、それを考えても棒ラーメンの方が美味しい&速いかな?という気はします。)

●行動食など

行動食には、CLIFのチョコレートバーやキットカット、羊羹、ドライクランベリー、柿の種などを食べました。CLIFのバーは、かなりボリューミーで、トレイル中に時間がないときはお昼ご飯の代わりとしても食べました。その後歩き続けるためのエネルギーになりました。

また、塩分入りのレモン飴も持っていったのですが、歩きながら塩分を補給できてとてもよかったです。ザックのウエストポケットに入れておくと、少し疲れた時に口に放り込めるのでおすすめです。

また、日東紅茶の「しょうが&ゆずドリンク」は、お湯を注ぐだけで飲め、朝も夜もとても美味しくいただきました。インスタントの温かい飲み物は体も温まるのでマストだと思いました。

●パッキング時の工夫

パッキングの時は、コンパクトにするため、もともとのパッケージから取り出してジップロックに入れられるものは、全てそうしました。

パッケージに入れたままの状態
パッケージから取り出した後のゴミ
ジップロックに詰め替えた後

この作業をすることで、かなり体積を減らすことができました。
今回歩いたジョン・ミューア・トレイルでは、夜寝る時は食料など匂いのするものは全てクマ缶に入れてテントから離れた場所で保管する必要があるので、体積を減らしてコンパクトにすることはとても大切です。
この作業の前はクマ缶に全ての食材が入りきらなかったのですが、作業後は1日目の食事以外は全てクマ缶に収めることができました。(1日目の食事は、夜寝る前に食べ終えるのでクマ缶入れる必要はありません。)
また、最初からジップロックに入れておくと、パッケージのゴミを減らすことができるのでトレイル中のゴミを減らせます。さらに、食材が入っていたジップロックは、その後ゴミ袋としても使えるので一石二鳥です。

●終わりに

今回のトレイルで、どのようなメニューがトレイルに向いているのかよく分かりました。スパムやサマーソーセージのトルティーヤは、火を使わずに満足感を得られるので新たな発見となったメニューでした。
どなたかの参考になれば幸いです。


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