見出し画像

生きる力を育む③〜不登校と長い反抗期!?〜

①反抗期のはじまり

次男の反抗期は5年生の終わりくらいからかな。だんだん話をしなくなって、反抗的な態度が少しずつ始まった感じ。最初は、長男と歳の差がある次男だからちょっと早くきたな、くらいに思ってた。因みに反抗期がない子もいるらしいけれど、どうやら親と自分との価値観に違いを感じると反抗期を通るらしい。それから反抗期お約束のクソババァ、アレを言われたら子育ては成功だって思えって!何故か?親の言うことが絶対だった子どもから、親の価値観に疑問や自分との違いを感じている感情をちゃんと安心して親にぶつけられているから。親に押さえつけられて育ってると怖くて言えないし、逆に極端に傷つき過ぎてしまう親にも言えない、優しい子は特に。けれど思春期のエネルギーは凄いから、どうしようもない感情を家で出せない反動は外へ向かうか、自分自身に向かってしまう。だから反抗期が来たら喜んで受け止めてあげよう。そう思っていたはずなのに!次男の反抗期は想像を遥かに超える凄まじい長い嵐の始まりだったのです。

画像1

②不登校のはじまり

中学生になって1年生の2学期が始まりしばらくたったころ、朝なかなか起きてこないことが多くなった。学校に行かなくなった最初の数日は、頭が痛いとかお腹の調子が悪いとか、熱はないのに怠いと言うので、普通に体調不良でお休みさせた。夜は食欲もあるし悩んでる感じも全く感じないし、明日は大丈夫って話をするのに、朝になると具合悪くなってしまう、さすがに私も何かおかしいと気になり始めた。でも朝は出社の時間になれば家を出なければならず、気にしながらも大学生の長男にお願いしつつ家を後にする毎日。途中で家に連絡を入れても本人は出ないし、長男から部屋から出てこないよとの報告が聞けるのみ。学校へ問い合わせても学校に行きたくなくなる理由がイマイチはっきり分からないまま、2週間が過ぎようとしていたある日曜日、今日こそはとことん話し合うぞと意を決して次男の部屋へ。私は学校へ行きたくない理由を聞かせて欲しい、どうしたらいいか一緒に考えようと直球で投げかけた。彼も意識していたかは分からないけど既に何日も学校に行けていないことを気にしていたのだと思う。学校や先生、周りの友達への怒りや不満を話してくれた。な・の・に、この時の私は彼の言い分を彼の未熟さ、わがままだと感じてしまった。彼の怒りや不満の対象である学校や先生、お友達の側の代弁者となったのだ。今ならはっきり分かる、彼はただ肯定して気持ちを共感して欲しかったのだと。

画像2

③大人への失望

ある時体育の時間が終わって戻ってきたら、お気に入りのズボンに落書きがされていた、本人は犯人は確信している、それを言っても先生は犯人探しはしない、だけどちゃんとその子に話は聞いてくれると言った。話をしたらちゃんと報告をすると、だから我慢していたけど何も言ってきてくれないので、どうなりましたか?と聞きに言ったらその件はもう終わったこと、そう言ったでしょと言われたらしい。その話は、入学早々のことだったし本人からも先生からも話は耳にしていて、新しいズボンを買ってあげるから、嫌だったよね。くらいで私もすっかり忘れていた。

このことが最初の大きな失望に繋がったのは間違いない。けれど彼はその後も彼なりに戦い続けた。クラスでいじめられている子がいる、その子は悩んでいるのに自分で先生に言えない、いじめてる方には自覚がない。見かねた彼は先生にそのことを伝えに言った。先生はこの時いじめている子たちに相手がイヤだと思っていることをするのはいじめだと言ってくれたらしい。だけれどその数日後、その子たちの親から本人はいじめていないと言っているのに一方的にいじめていると断言するのはおかしいのではないかと責められた先生は、皆んなの前でいじめだと決めつけたことを謝ったという経緯があった。次男はこの時もどうして先生は謝ったのかと納得のいかない様子だった。他にも、ある時学校から飛び出して帰ってきたことがある。その時の理由は、暴力は絶対ダメだと学校や先生は言う、自分もそう思う、でもしつこくちょっかい出してくるやつらにキレたくないのに、どうしても我慢できないと思ったらどうしたらいいの?やめてと言ってもやめない相手に自分から離れること以外どうすることが正解だったの?なぜ嫌なことをされてるのに学校に残ってる人は怒られず、飛び出した自分だけが違反と言われるの?と。私はすぐに彼に返す言葉が見つからなかった。

きっと原因なんて1つじゃない。こういうことが重なる度に学校に、先生に、私に失望していったのだろう。暗い暗いトンネルへ迷い込んでしまったんだ。

画像3

④学校に行けないまま…3年の3学期

学校に行けなくなって、情緒が不安定な日々。些細なことですぐケンカになる。家なんか居たくないと飛び出したり、私への暴言もエスカレートする。毎日仕事から帰ってくると、ここでとても書けないくらいの酷い暴言に私も何度泣いたことだろう。永遠に続くかのような暗く長い戦い。ただ、私はどんな暴言の中でも次男がどうしようもない苦しみや不安の中で助けて助けてと叫んでいるように思えて、本当に苦しかった。今思うと一緒にもがいて苦しんだ時間だったのだと思う。

家を飛び出した時は、必ず探しに行き帰ってくるまで外で仁王立ちして待った。雨が降ってきたら、ここぞとばかりにわざと雨にびしょ濡れになって待った。長男が傘を持ってきてくれて放っておけば大丈夫だよって言ってくれても、待つことに意義があるの!と、私もかなり意地っ張りな母でうざったかったかな。次男は私に似てるのかもしれない。次の日仕事だから早く寝たくて仕方ないのに。次男はそんな私を毎回完全に無視して家に入っていき、口を聞くこともなく部屋に直行。私はそれでもきっと視界に入っているだろうと謎の満足感でやっと爆睡…。そんな日々が2年近く。とうとう進路を考えないといけない時期に来てしまった。学校からも逃げてばかりはいられない。

次回へつづく

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜最後まで読んでくださりありがとうございます♪次回は生きる力を育む④〜そして暗闇の終わりへ〜を書かせて頂きます。皆様の応援により活動をひろげて参りますので今後もよろしくお願いします!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

皆様の応援を更なる活動に繋げ良い記事に還元して参りますので、是非サポートをよろしくお願い致します。