見出し画像

教師の名言・格言 その13    「趣旨説明の原則」

教職についていると出会ったり、浮かんだりする言葉があります。それらを自分なりに名言・格言としてみました。

No.019 「趣旨説明の原則」

この言葉も向山洋一先生の著書から学んだ。
子どもに指示を出す。
そこには、教師の意図が存在する。
「なぜそれをするのか。」
という理由を子どもに話すのである。
話すことにより、
「子どもが納得する。」
「子どものやる気が上がる。」
「子どもが教師を信じる。」
といった状態にさせられる。
趣意説明時、例を示したり、根拠を述べたりすることで、子どもはより教師の話を聞くことになる。
例を挙げよう。
「赤鉛筆で線を引きなさい。」
「この言葉はとても大切な言葉だからです。よく覚えておきましょう。」
普段、何気なく言っていることの中に「趣意説明」はある。
けれど、それを「意識する」「意識しない」では、大きな違いがある。
また、漠然とした内容の場合は根拠を示すのも重要である。
次のような道徳的な話の場合。
「人に対して親切にしなさい。」
分かり切ったことである。
それに対する説明。
「その人が幸せな、嬉しい気持ちになるよね。でも、それだけではありません。 親切にすると、体がポワッと温かくなりますね。その時、体の中の脳にある松果体というところからドーパミンを言う物質が出るそうです。その物質は、体を温かくし、幸せな気持ちにしてくれるそうです。また、抵抗力といってバイ菌から体を守る力も高めてくれるそうです。だから、相手だけでなく、自分も元気に幸せになって体も丈夫になるんです。逆に、いじわるばかりすると、脳から体に悪い物質が出て、体を痛めつけるそうです。知らず知らずのうちに体が弱っていくそうです。だから、人だけでなく自分も幸せになるので人に対して親切にすることが大切なんですよ。」
いろんな場面で「趣意」を持っておき、考えておく。
これも教師修業である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?