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教師の名言・格言 その32       No.038 「心の乱れは、服装に表れる」

No.038 「心の乱れは、服装に表れる」

中学生のころ(今から約50年程前の1970年代)、やたらと校則が厳しかった。
理由としてルールの守れない生徒が多いので、校則を提示することで指導しやすくするからというもの。
その頃は、校内が荒れ、生徒への指導もなかなか入らない時代だった。
校内暴力が連日取り上げられ、同級生、対教師への暴力もあった。
生徒への指導は、校則を示すことで指導しやすい。
あいまいな校則だとその隙間に便乗し、自分で好き勝手に解釈し、破ってしまう。
中学生だった時、
「そこまで厳しくしなくても…。」
と、思ったものだ。
しかし、教職につき一つ分かったことがある。
「心の状態と服装は対応している。」
健全な精神のもとでは、服装は乱れにくい。
服装が乱れるには、いろんな要素が絡んでいる。
思春期であり、心が不安定、社会に対する反抗心なども含まれる。
これが内的要因。
「家庭環境」「勉強がわからない」「生活が乱れる」「ちょっとしたことで気持ちがむしゃくしゃし不安定」「認められていない」「注目を集めたい」「目立ちたい」など。
これが外的要因。
このようにいろんな要素がある。
だから、校則を細分化することで指導を徹底したのであろうと考えた。
実際、中学校の生徒指導は、非常に大変である。
なかなか指導が入らないことが多々ある。
小学校でも、思春期に入りかけの子どもの対応には苦慮する。
そう言った子どもたちがたくさんいる。
まとめて一括で厳しく指導をしたくもなるだろう。
表題のような言葉は、先輩の先生が自身を振り返って次のように話していた。
「(自分自身を)思い返しても、心が荒れとったときは、服装も荒れとった。そやから、心の様子は服装を見たら分かるもんや。」
いろんな子どもと関わり、あらためてその言葉を思い出したものである。

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