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教師の名言・格言 その12    「一時(いちじ)に一事(いちじ)の原則」

教職についていると出会ったり、浮かんだりする言葉があります。それらを自分なりに名言・格言としてみました。

No.018 「一時(いちじ)に一事(いちじ)の原則」

前述の向山先生の著作から学んだ言葉である。
数ある「名言」のなかで一番感銘を受けた言葉である。
今までの自分の愚かさを知ったときでもあった。
「子どもへの指示は、短く!」
「一つの行動を一度の指示で行わせる。」
当たり前のことであるが、なかなかできない。
この言葉を知るまでは、子どもに指示や説明をするときに、長く3つ4つの指示を同時にしてしまっていた。
「黒板を見なさい。」
「今日のめあてを読みます。」
「大きな声を出すんですよ。」
である。
それを
「黒板を見て今日のめあてを大きな声で読みます。」
と言ってしまっていた。
3つ4つの行動を一回の指示で出すことがばかりだった。
子どもにとっては、たまったものではない。
4つ目になると1つ目の指示が何だったか覚えていない。
子どもの側に立って考えることの難しさを知った。
「目から鱗が落ちる」瞬間であった。
多くの教師が、これに気づき実践してほしい。
すると、子どもは指示通り行動できるようになっていく。
何をしていいか分からない子どもが少なくなる。
そして、注意されることも少なくなるだろう。
そうなると、教師の話をしっかりと聞けるようにもなる。
好循環である。
ぜひ意識して実践を!

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