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教師の名言・格言  その27      No.033 「漢字を丁寧に書いて覚える」

No.033 「漢字を丁寧に書いて覚える」

漢字を乱雑に書くのと、丁寧に書くのと、どちらがよく覚えられるか。
当然、丁寧に書く方である。
当たり前のことであるが、あまり意識をしなかった。
これを先輩の先生に教えていただいた。
30代初め、その当時所属していたサークルで「先輩教師を囲む会」という会を開催した。
すばらしい先生であったので、その先生の実践を是非とも聞きたいということで講師としてお呼びした。
その時に「丁寧に漢字を書かせると、一つ一つの漢字をしっかりと見て、書くから漢字をしっかり覚えられる。」
とおっしゃっていた。
子どもたちの漢字習得と丁寧さを比較してみると、丁寧に書いている子どもの漢字習得率は高い。
その先生のいうとおりであった。
雑に書いている子どもは、一つ一つの漢字をしっかりと見ていないということなのであろう。
それ以来、丁寧に書くように言っている。
しかし、指導や声かけが十分でない時は、字が乱雑になる子どもが多い。
そんな時は、漢字テストの成績が悪い。
反省である。
丁寧な漢字を書かせるために、しっかりと声かけをする。ある時は
「乱雑な字は、書きなおしを休み時間にさせる。」
と、きつく言う。(脅す?ように言っていて反省ではある)
また、ある時は
「丁寧に書いたから、しっかりと漢字を見て覚えることができたね。」
と、丁寧に書いている子どもをほめて、全体のやる気を出させる。
また、漢字ノートにA、AA、AAA、B、Cなどの評価をするときもあった。
クラス全体の漢字の丁寧さを数値化し、平均を出して、「徐々に丁寧に書ける子どもが増えてきている。」
と丁寧さの意識付けをさせたこともあった。
自分にとって、普段からそんなに気張らず、長いスパンで子どもの漢字ノートの字を丁寧に書かせる方法を見つけることが大切である。

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