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ロックダウン家庭内ストレス、みんながついに爆発…②【感情】

ロックダウン生活四週目。

昨日のつづき。
(昨日のnoteはこちらをクリック→⭐︎

息子がキレた原因は、マリオのコースが難しくて全然クリアできず、とてもイライラしていたのです。よくあること。

「できないぃぃぃぃぃーーーーっ!!」と発狂している声が、家中に響き渡り、テレワークで仕事をしている旦那も、わたしも「あーうるせーな…」と思いながらも、相手にしてられん。しばらく放置していた。

(こんなときに「クリアできなくてもどかしいんだねー、悔しいねー」と彼の心に寄り添うのは、わたしの心がルンルンでご機嫌で余裕のあるときだけ。笑)

そして、そんな兄が大発狂しているときに、妹がフラーッとやってきて…

テレビの前に立ち、画面が見えなくなり…

「もぉぉぉぉーーーー!!!!!!!!!見えないーーーー!!!!!!!」

と叫び、妹を蹴った。

今までも、兄のゲームしているときに、全く気にせずに画面の前に立ち、何度も怒られてきた妹。でもいつもは口で「もぉー!どいてー!」と言われるだけだったんだけど。


妹はイタイー!と大泣きし、わたしのところへ。

旦那がスーパーブチ切れ、スイッチを取り上げ、テレビのリモコンからタブレットや学校のパソコンも全部取り上げ、届かないところへ隠した。

怒鳴り散らす旦那。

息子を担ぎ、子供部屋へ放り込む…

息子は息子で、

「ギィャァァァァァァァーーーーーーッッッ!!!」

と、すごい声(今まで聞いたことがない)で、叫び、嘆き、扉を何度も蹴り、床を叩き、暴れたり、「どこに隠したのーーーーー!!!!!ないぃぃぃーーーーー!!!!!ギャーーーーーーー!!!」と家の中を行ったり来たりした。

そして、その泣き叫ぶ声と、いろんな音にまた旦那がさらにブチキレる。

そしてまた息子は気が狂ったように、ギィャーーーーーーーッッッ!!!と叫び、暴れる。

無限ループ。。。

そんな二人の様子を見て、

「これはロックダウンによるストレスが蓄積されて爆発してるな… 」

と感じた。


この一変した生活。

旦那だって、いつもだったら怒ったとしてもちゃんと話を聞こうとしたと思う。でも彼もずっと家での仕事や、仕事の状況のこと、無意識レベルの小さなストレスもたくさんたくさん抱えている。だから今回のことが引き金となり、そのストレスの矛先が息子へ全力で向いたんだと思う。(これはあとから本人に確認したら、その通りだった)

普段、息子も蹴ったりはしない。
順応性が高いといわれる子供だって、このロックダウン生活はいろんなことを感じている。

学校へ行けない、
友達に会えない、
学校のグランドで友達と追いかけっこもできない、
公園も入口は封鎖されている、

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今日に至っては広い芝生の散歩コースのベンチまでついに…

こうなっていた…

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いつも遊んでいた公園が入れない、
ベンチは黄色いテープでグルグル巻かれている。

これを見て、子供たちはどう感じるんだろう…

「わぁー!座れなくなってるー!」

と言っている心に、本当はどんな影響を与えているんだろう…

特に7歳息子は今回のコロナのことをよく理解しているだけに、うまく言語化できないたくさんの想いとストレスを抱えていると思う。

だから、普段しないような妹を蹴ってしまったんじゃないかって。(母の感覚だけど。)

そしてその不安やストレスを伝えられなくて、わかってもらいたくて、でもお父さんには怒られて、子供部屋に放り込まれて、お母さんのところには泣いてる妹がいるから行けない、部屋をウロウロし、居場所を失ったような、自分の存在・命を見てもらえていないような、大きな大きな悲しみ…

わたしたちは祖父母と住んでいるわけじゃないし、両親から追い込まれると、彼の逃げ場はない。だからわたしは普通に接することにした。

彼の唸るような、叫ぶような泣き声は、すごいエネルギーで、腹の奥底から出ているのがわかったので、すぐに声はかけずに、彼の嘆きを出し切らせよう、もう出切ったというところまで、表現させようと見守った。(もちろん危険な行為のときは止めるけど)


そこから、30分くらいして少し落ち着き、まだ泣きながらも「お腹すいた」と言ってきたので、わたしとコミュニケーションを取ろう、つながろうとしているのかな?今なら少しずつ話せるかな?と思って、ちょっとこっちおいでーって別の部屋に呼んだ。


わたしと二人になると(厳密には妹も部屋に入ってきてちょろちょろしている)、またホッとしたのか、たくさん泣き始めた。

今度はやさしいかなしい泣き声。


すると、息子がポツリポツリと話始めたので、耳を傾けた。

「おとうさん、家にいるのやだ。お外いってほしい」
「おとうさん、パソコンも隠してどこにあるかわからない…」
「パソコンないと明日の学校の授業出れない… 」
「でも、お父さんもう出なくていいって言ったよぉぉー」

とにかく出てくる言葉は「おとうさん」。

そうかぁ、大好きなお父さんがあんなにも怒ったことが、何よりもショックだったんだね。

わたしはまた彼が出し切るまで、うんうんそっかぁと聞き続けた。まだわたしの言葉は彼の心には入らないと思ったから、口を挟まず、うなづきながら頭や背中を撫でるだけ。

息子から言葉も出なくなり、泣き止み、床に伏せていた体を起こして座った。

そして、この表を出した。

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ここからダウンロードできます。大阪ナイス♡)

「ねぇ、今どんな気持ちかな?」

真剣にこの表をみて彼が迷わず選んだのは、この二つでした。

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そのあと何周か見たけど、やっぱりこれだと。

あんなに怒っていたのに、怒った絵はひとつも選ばなかった。

「そっかぁ、うぇーんっていう感じなんだね。」
「がっくりしてるんだね、なんか落ち込んでいるかんじかな。」

息子はうなずき、またシクシク泣き始めた。

そして、また涙が止まり、落ち着いたときに、今度はわたしが話し始めた。


つづく。

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