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カタールで妊娠したら(記録用)

私は、カタール航空で客室乗務員をしている時に、現在の夫と出会い、結婚・妊娠をしました。

異国の地で妊娠してどの病院に行けばいいのか、何をしたらいいのかが当時は分からず、もちろんカタールの妊娠事情についてブログを書かれている人も見つからず、英語で調べていてもあまり情報が出てこない、、、

私自身、妊娠中はとても苦労したので、今後カタールで妊娠・出産をされる方に少しでも力になれるように私の実体験を記録しようと思います。

妊娠したのは2020年のことなので少し過去のお話になりますが、またカタールで妊活中しようかなと考えているので、新しいこと、変更点などがあったら随時更新したいと思っています。


まずは、妊娠がわかったお母様、お父様、ご家族の方々、
おめでとうございます!

妊娠がわかったら、まずは病院探しですね。

私の場合、公立の病院を選択したので、公立の病院について記録したいと思います。

カタールには、Hamad General Hospitalという公立の病院があります。

(以下は外務省ホームページからの引用です。(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/quatar.html))

(1)Hamad General hospital(ハマド・ゼネラル・ホスピタル:公立)
所在地:Al-Rayyan Road, Bin Omran Area
電話:4439-4444/16060
ホームページ:http://www.hmc.org.qa

ネスマアク(Nesma’ak)ハマド病院カスタマーサービス:nesmaak@hamad.qa

概要:国立総合病院で、Hamad Medical Cooperation国立病院群のひとつです。外傷と小児疾患を専門としています。交通事故で救急車を呼ぶとここに運ばれます。重篤な疾患の治療もこの病院で行われています。病院が大きく、英語表記が少ないために、道に迷います。緊急時24時間対応で、小児緊急も受け入れ可能。健康診断は不可。一般外来は他施設からの紹介状が必要。
診察時の使用言語:アラビア語、英語。
診療科目:全科。
診療時間:日~木曜日7時~15時、専門外来17時~19時、金・土曜日休診。
支払い方法:カタール・リアル貨(QR)によるCredit Card支払いが可能。

公立の医療施設を使用する場合はヘルスカードが必要です。

公立の病院(Hamad Medical )では基本診察費はかかりません。

私立の病院ですと保険に入ってない場合は、
自費で診察料がQR200〜QR600、
血液検査がQR200〜QR500、
超音波検査がQR100〜QR500、
初診で大体QR500〜QR1000(2万〜4万円)まで高くなる可能性があります。


こちらのHamad General Hospitalは、
Bin Omran Areaにある大きな病院、または複数ある病院施設のことで、こちらで診療を受けるためには基本的に紹介状(Referral)が必要となります。

その紹介状(Referral)はPrimary Health Care Cooperation 通称PHCCが運営している、公立のヘルスセンターで発行されます。PHCCもHamad Medicalも国営(公立)です。

カタールには、国内に31のPHCCヘルスセンターがあり、自分が住んでいる地区によってかかるヘルスセンターが異なります。
https://www.phcc.gov.qa/health-centers/all-health-centers

例 West Bay エリアに住んでいる方は、West Bay Health Center に行かなくては行けません。予約無しで他のヘルスセンターに行くと「あなたの住んでいる地域のヘルスセンターを使ってね」と追い出されます(笑)

ヘルスセンターでの診療は予約が必要です。
予約は、‘Hayak 107’ に電話でします。電話番号はそのまま107です。
107に電話をすると、初めは言語選択が録音で流れるので、英語を選択します。
残念ながら日本語はありません。。。
その後、Appointmentを選択し、Family Physician を選択します。
注意したいのが、
ここでは産婦人科医との予約は取れません。
カタールでは、妊娠をしたら、国民1人1人に振り分けられたFamily Physician(かかりつけ医)とまずは診察をします。

オペレータと繋がったら、予約できる日を選択し、日にち、時間を選択します。自分の地域のヘルスセンターが予約でいっぱいの場合は近隣のヘルスセンターの予約が取れることもあります。

予約が取れると携帯にSMSが届きます。
大体、予約の前日か二日前に「この日に予約があるからねー」といった内容のSMSが届きます。
最近は自動音声で、予約を確定してくださいという電話が来ることがあります。電話が来た場合は、指示に従って確定をすればおっけーです。

予約は早くて3日後、長くて1ヶ月から2ヶ月待つこと(コロナ禍)もありました。

予約当日はヘルスカードを持参し、予約してあるヘルスセンターに行きます。

ヘルスセンターについたら、メインリセプション(受付)に行きます。
受付近くにある、番号発券機で番号札を取ります。
ヘルスセンターによっては、女性用の発券機、男性用の発券機があるので注意してください。
発券する際に、カタール人(Qatari)女性・カタール人女性以外(NonQatari)という選択肢があるときは、カタール人女性以外(NonQatari)を選択します。

自分の番号が呼ばれたら、メインリセプションに行き、ヘルスカードを渡し予約があることを伝えます。その後、自分の名前とヘルスカードの番号が書かれたシールと、新しい番号札を受け取ります。その後、婦人科・Well Baby(こども検診)の受付に向かいます。

ここは少しややこしいです。
どこの行けばいいか分からない場合は受付の方が教えてくれます。

婦人科・Well Baby(こども検診)の受付に着いたら、
番号札が発行されてありますが、新しい番号札を渡される可能性もあるので、ここでももう一度、再度予約があることを伝えます。(クリニックにちゃんといることをアピール)

その後は、自分の番号が呼ばれる or 番号札が電光掲示板に表示されるのを待ちます。

番号が呼ばれたら、まずはバイタルを測る部屋に向かいます。
ここでも場所がわからない時はすぐに受付の人に聞きましょう。
来るのが遅いと勝手の次の人を呼ばれることがあるので(汗)

バイタルサインの部屋では、体重、心拍、血圧などを測り、妊娠周期を伝えます。

バイタルが終わったら、また名前が呼ばれるまでイスに座って待ちます。

待ち時間は混雑具合にもよりますが長くて30分程だと思います。

ナースから名前を呼ばれたら、やっとFamily Physicianとの診察です。

Family Physicianとの診察では、
名前、年齢、妊娠したことを伝えます。
その後、結婚しているか、生理周期、最後に生理が来た日、子供の数、アレルギーなど聞かれます。
ヘルスセンターによっては婚姻証明書の提示を求められることがあるので、
携帯の画像や、コピーがあればいいと思います。

ここでは血液検査や超音波検査などはしません。
血液検査や超音波検査の予約登録をFamily Physicianが行います。

診察が終わったら、この日は終了です。

公立のヘルスセンターでは妊娠をしても初日に血液検査や超音波検査などはしません。かかりつけ医からシステム上「妊娠したこと」が登録され、今後必要な検査の予約ができるように登録がされます。
各検査の予約や次の診察の予約は自分で107に電話して行わなければいけません。
予約が立て込んでいるときは1ヶ月から2ヶ月待つこともあるので、診察が終わったらすぐに次の診察や検査の予約を107で行うことをおすすめします。

ここまでが大体の初日の流れです。
初日なのでヘルスセンターに慣れるのが大変ですが、
全てが無料なので慣れてしまえば結構便利です。


私自身も最初どこに行けばわからず本当に苦労したので、
このNoteが誰かの助けになれば嬉しいです。

次にヘルスセンターでの血液検査について書きたいと思います。






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