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KIMONO × LIFESTYLE 元呉服屋で毎日着物生活。転職後、「着物のある暮…

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KIMONO × LIFESTYLE 元呉服屋で毎日着物生活。転職後、「着物のある暮らし」ではなく、「暮らしの先にある着物」を求めてライフスタイルを整えるようになりました。自分にとっての心地よさを日々追求しています。YouTube「ringoro techou」

最近の記事

[KIMONO×LIFESTYLE]暮らしの先にある着物を探求する。自分のなかで好きを育む。

このnoteについて 大学時代に着物に興味を持ち、卒業後は呉服屋さんで毎日着物生活を送っていた私。転職し、着物から離れた生活を送る中でどうにか着物を着たいともがいていました。いつの日か”着物を着るために必死になっている自分”に気づき、何事にも「私にとっての心地よい付き合い方」があるんじゃないかしらと、ライフスタイルを見つめる先に着物との関係性を築いていこうと考えるようになりました。 このnoteは、そんな"私らしい生活と着物の関係"をのんびり深めていく日常の記録です。着物

    • 本はまるで目次のように、あの時の私のことを教えてくれる

      「断捨離」「ミニマリスト」が評価される昨今において、私は物欲を抑えられない人間だ。その中でも特に本は我慢できない。と言いつつ、私はけして読書家というわけではない。 昔引っ越しをした際にはたくさんの本を処分した。整理と仕分け、処分にかかった時間と労力。「余程のものじゃない限りもう本は買わない」と心に決めた。だけどその決意は長く続かなかった。 電子書籍に移行しようとしたことは何度もある。薄いkndleを持ち歩いて読書する人の、その軽やかさに憧れた。図書館を利用し、購入という選

      • いつのまにか尖りが消えてるそんな関係

        昨日、仲良しな義母から1通のLINE 「(私の実家の)八朔でジャムを作ってたんだけど、3度に茹でこぼししたにも関わらず苦味が口の中に残ってしまう」とのこと 八朔は皮が分厚くて、そしてなによりめちゃくちゃ苦い。苦いというかえぐみがある。なので茹でこぼしは何回するのかではなく、"えぐみが消えるまで"何度でもやらなくちゃならない。   すでにジャムにしてしまったのでは再度茹でることもできないため、この度の失敗を自覚したのか穏やかな文面とは裏腹に「やっちまった〜!悔しい〜!」と嘆く

        • あんこを手作りした日

          知り合いから小豆が送られてきたので、あんこを手作りしてみた。 インスタに突然やってきたDM 久しくお会いできていない知り合いからだった。 農家さんから小豆をもらったけれど私は炊かないので誰かにと思ったときに、りなちゃんが浮かんで…とのこと。(うれしい🥺) いつも食い意地的なことばかり呟いているからか、ありがたいことに私はよく人から食材をもらう。 そこで初めて小豆からあんこを作ってみた。 ざっくりレシピメモ 1:小豆を軽く洗う 2:水から沸騰させ、中火で約10分煮込む。

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          ゆるファスティングをして気づいた身体のあれこれ

          風船のように膨らんだからだ 12月に入ってから寒さも増し、私の体が「何もしたくない」と声を上げていた。布団から出たくない。椅子に座ったら動きたくない。本を読む気も映画を見る気も起こらない。何も考えたくない。仕事に行ってもなんだか集中力が続かない。少しずつ少しずつ、身体が固まっていくのを感じる。 冬は日照時間が短いのもあって精神的にもどんよりしやすいそうで、さらに寒さが加わって動くのもやめたら、いよいよ「もうだめだ〜」と無性に不安になる。そしてそんなモヤモヤを吹き飛ばすよう

          ゆるファスティングをして気づいた身体のあれこれ

          朝活をするために生活を書き出してみる

          朝活に振り回される朝 朝活に憧れて色々とやろうとするたびに、やりたいことがありすぎて逆に何がしたいのか分からなくなったり、無理な目標を掲げて続けられず凹んだり、没頭しているうちに時間を忘れていたりと、ぽんこつ具合を発揮してきた。どうしてこうも朝活が上手にできないのか。 モーニングルーティーン動画やコラムなどを身漁っているうちに、ふと、朝活というものが「生活の一部である」という理解が浅かったのではないかという考えに至った。つまりは「朝活やりたい」という行為自体に脳が支配され

          朝活をするために生活を書き出してみる

          お香とわたし

          二十歳の時にお香にはまった。きっかけはなんだったか。 大学生のとき、福岡から兵庫に引っ越した。車社会の九州とは異なり、交通網の発達した関西では電車でどこまでも行けてしまう。もちろん京都も例外ではなく、当時私が下宿していた家から京都河原町へは阪急電車で 57 分。しかも運賃は確か 450 円とかであった。(今は変わっているかもしれない) 約 1 時間、ワンコイン以下で憧れの京都に行けてしまう。なんて素晴らしいんだろう。 京都に行くのにも慣れてきたある日、清水寺へ向かう途中に

          お香とわたし

          読む、気づく、繋がる

          私の読書記録vol.2 宇田智子著 『本屋になりたい』 ふらりと本屋さんに立ち寄り、なんとなくで手に取り、購入する。という方法で本を持ち帰ることがある。誰かが読んでいて気になった本をメモしたり、話題の新作を買ってみようかと思っても、本屋に着いた途端に本の迫力に圧倒されて、棚の間を彷徨っているうちに疲れ果て、結局「なんとなく」という理由の末に一冊の本が我が家にやってくる。 今回持ち帰った本は宇田智子著 『本屋になりたい』。改めて本を見返してみる。イラストや配色がよかったのか

          読む、気づく、繋がる

          25歳の歩き方

          村上春樹著『1973年のピンボール』講談社文庫 21歳のとき、父の本棚から抜き取った村上春樹の『1973年のピンボール』 それから4年、今日まで一度も読んだことはなかった。 詳しい方はご存知だろうが、この本は村上春樹のデビュー作である『風の歌を聴け』から始まる『鼠三部作』のちょうど真ん中にあたる作品だ。 学生ではなくなった僕と鼠の物語。 私とおなじ、25歳の僕と鼠の物語。 25歳について考えてみる。 25歳って若いのか?若いよな。答えるのが難しい。 数年経てば「若い

          25歳の歩き方