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カナダで保育 : 数学への認識

この4月から大学生になった私ですが、先日参加したワークショップで「数学(Math)」に対する認識をアップデートしたのでシェアしたいと思います。


私は学生時代から数字関係の教科があまり得意ではなかったですし、カナダの高校教育を受ける為に受けたテストの数学部門では方程式など当時はパズルを解くような感じで好きだったものでさえ殆ど忘れていて愕然としたのを覚えています。


ただ社会人になり、学生の時はこんな方程式やサインコサインなんて将来何に使うの?と思っていたような事も含め、数学は本当に色々な仕事で使われているという事を知りました。


医療系、建築系、調理&製菓、IT系などなど見渡せば本当に色んな職種で数学は活用されています。


まぁただ保育においては今まで数字も含め、ちょっとした事務仕事の時以外に数字や数学を必要としている感覚はなかったのですが、先日のワークショップでその認識が変わりました。



今までは子ども達、特に私が担当しているToddlers(3歳未満)に対しては、精々数を数えるような事はあってもそれを積極的に「教えよう」とはしていなかったですし(遊びながら自然に身に付くのは勿論有り)、なんとなく数学🟰勉強という感覚があったので保育においてはそんなに必要ないのでは?と思っていました。


ですが「数学」と一言で言ってもその内容は多種多様なわけです。



私のイメージしていた「数字」や「計算」も勿論数学の一部ですが、それ以外にもSorting(分類)、 Patterns(体形)、 Color(色)、 Space(空間)、Size(大きさ)、shapes(形)なども数学の一部です。


そしてこれらのコンセプトは生きていく上での大切なツールになってくれます。


何かが起こった時、それをどうやって解決するか、どの順番で取り組むか、なんの役割があるか、どこに何を当てはめれば良いのか、などは数学のコンセプトを考え取り組んでいく事で培われる脳の使い方の活用でもあります。


子ども達が遊びを通してこれらの脳の回路を鍛え、練習していく事で「勉強」としてではなく「遊び」として身についていくであろう力。


ワークショップではその遊びを手助けできるようなアクティビティや本や歌を教えてもらいました。



実はこれらの数学(Math)に関するアイデアは保育の基礎で学校でも習っていました。


ただその当時はそれらが単純な、勉強を遊びの中で学ぼう!という感じに捉えていました。


まぁ間違いではないんですよね。


最初に書いた通り勉強としての数学も色々な職業への道として繋がっているので、生きていく為の手助けになる事も間違い無いです。


でもそれに加え、生きていく上で必要不可欠なProblem Solving Skill (問題解決能力) を始め、Creativity (創造性)や Imagination (想像力) も数学のコンセプトを取り入れる事でその回路や道筋が作られていく、と考えると改めて「もっと数学を真面目に取り組んでいれば良かった!」という気持ちが湧き起こると同時に、子ども達の遊びの中にもっと取り入れていこうと改めて思います。

そしてせっかくまた学生になったので、そこら辺ももっと勉強してみたいと思いました。


皆さんは数学、好きですか?


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