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保育士歴22年、カナダ生活17年目に突入!BC州公認のアドラー心理学に基づくParen…

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保育士歴22年、カナダ生活17年目に突入!BC州公認のアドラー心理学に基づくParenting Facilitatorとしての資格取得後、日本と北米でワークショップ・研修会を開催。カナダでの保育や日本との違いや共通点、ペアレンティングについての情報を中心に発信していきます!

最近の記事

カナダで保育: 子どもの真実と事実

保育園で働いていて保護者の方からの質問のトップ5に入るものの1つが「子どもがこんな事を家で話してる(言ってる)んですが...」というもの。 2歳にもなると文章で話をする事も出来るような子も増えてきて、そんな彼らの話を聞くのは本当に楽しいですし、面白いです。 ただ何を話しているのかわからないという事もしばしば。 現実であった事と絵本などのお話の世界、遊びの中での空想や想像に加え、彼ら自身から見える世界の解釈が入ったり文章が穴あきな事もあるので、子どもによっては謎解きレベル

    • カナダで保育: 大人が子どもに出来る事

      私の甥っ子が来月から小学生になります。 「この前生まれた子がもう小学生⁉︎」という衝撃は保育園で働いているとよくある「あるある」なんですが、甥っ子に対しては衝撃というより感慨深い感情が湧いてきて少し新鮮でした。 以前日本の保育園で働いていた時には小学校に上がる前の年長さんのクラスでは、平仮名の練習をしたり、椅子に座っての作業の時間を作ったりと小学校へ向けての準備の時間がありました。(今もあるのでしょうか?) 甥っ子の通っている保育園でも平仮名の練習はあったようで家でも自

      • カナダで保育: 目的をはっきりさせる

        他の保育士や保護者の方達から相談される事の一つに「子どもが言うことを聞かない」というものがあります。 これは要約してこう言っているんだと思うのですが、これってまずはどんな事を要求しているのか、何を聞いて欲しいのかによると思うんです。 日本語でも英語でも「きく」と一言で言っても違う意味の単語がいくつかあります。 聞く 聴く 効く 利く Listen Hear Ask などその内容によって使う単語も違います。 友達やパートナーに対して「話をきいて!」という時だって意図

        • カナダで保育: 「二つに一つ」ではない

          最近うちのクラスでは外遊びの内容に力を入れています。 カナダでは基本外遊びが推奨されているし、雨でも雪でも余程の暴風雨や吹雪でない限り1時間以上外での遊び時間があります。 (天気が良い日はお昼やおやつ、お昼寝、トイレ以外は外にいるという時も) バンクーバーは特に一年の半分は雨季という土地柄から子ども達は勿論保育士の雨具も必須です。 こちらでも防水ズボンなども売ってはいるのですが、基本的にかなり高いので(安いものもあるけど質がめちゃくちゃ悪くて「防水」と書いてあってもそう

        カナダで保育: 子どもの真実と事実

          カナダで保育:雪が降ったらお休み

          本日バンクーバーは大雪で、バンクーバー教育委員会(Vancouver School Board) の方から「本日の学校はお休み」とアナウンスされました。 バンクーバーはカナダの中でも降雪が少ない地域なので、初めてカナダに来た時には「カナダ=雪国」みたいなイメージがあった私には衝撃でした。 そして私がバンクーバーに来る時にカナダ人の友人から「バンクーバーは雪が降る事はあるけど積もる事はめったにない」と聞いていたのに、最初の冬に数十年ぶりに雪が積もる、という事が起こりました。

          カナダで保育:雪が降ったらお休み

          2024年に向けて: 将来の為に今を楽しむ

          2023年も残す所あと数時間(太平洋標準時で)となりました。 ここ2年は家族と一緒に日本で過ごしていましたが、今年は久しぶりにカナダでの年末年始になります。 日本にいる時には世の中がお正月ムードですし、実家でも季節を重んじる母はその時の飾り付けなどをするので、私自身は何もしなくてもお正月気分が味わえるのですが、カナダにいる時はそうはいきません。 「お正月」という概念はないですし「New Year’s Day」や「New Year’s Eve」もパーティーなどはしてもあま

          2024年に向けて: 将来の為に今を楽しむ

          カナダで保育 : 数学への認識

          この4月から大学生になった私ですが、先日参加したワークショップで「数学(Math)」に対する認識をアップデートしたのでシェアしたいと思います。 私は学生時代から数字関係の教科があまり得意ではなかったですし、カナダの高校教育を受ける為に受けたテストの数学部門では方程式など当時はパズルを解くような感じで好きだったものでさえ殆ど忘れていて愕然としたのを覚えています。 ただ社会人になり、学生の時はこんな方程式やサインコサインなんて将来何に使うの?と思っていたような事も含め、数学は

          カナダで保育 : 数学への認識

          カナダで保育:言い訳が出来るようになったのは成長の証拠?

          今日は2023年最後のお仕事の日でした。 世の中はクリスマスムードで、有難い事にこの時期には保護者の方たちから色々なプレゼントを貰います。 多いのはスターバックスやアマゾンのギフトカード、それとチョコレートやドーナツでしょうか。 今日は特にどのクラスも、カウンターの上には保護者から貰った沢山のスイーツが所狭しと並んでいました。 そして来月は2日にセンターが開きますが、その時にクラスの移動をする子ども達がいます。 基本的には新学期、9月に上のクラスに移動なのですが、そ

          カナダで保育:言い訳が出来るようになったのは成長の証拠?

          カナダで保育:子どもの言語発達とバイリンガル教育

          今日はバンクーバー中央図書館で開かれたワークショップに参加してきました。 色々な園から保育士たちが集まって、一緒に講演を聞き、フェルトストーリーを作り、図書館の有効活用法を教えてもらったりなど丸々一日を使ってのワークショップでしたが、沢山の事を学ぶ事が出来ました。 そしてその中で「子どもの言語発達について」の項目が興味深かったのでシェアしたいと思います。 カナダは公用語が英語とフランス語となっていますが、基本的にはほぼ英語で通じます。 (カナダでのフランス語は日本での

          カナダで保育:子どもの言語発達とバイリンガル教育

          カナダで保育:家族参加のイベント

          先日帰国していた時に甥っ子の運動会を見る機会がありました。 帰国中には地元の保育園で働いていた時の同僚とも話す機会があり、色々と意見を交換しました。 そして今日1か月ぶりにカナダの保育園に戻ってきたのですが、明日はハロウィンなので、部屋はそのデコレーションがされているし、明日の朝は園庭にもっと飾りを出したり、パンプキンパッチ(かぼちゃ狩り?)、コミュニティセンターの中でトリックオアトリートをしたりする予定です。 私が現在働いている園はカナダの園としては家族参加のイベント

          カナダで保育:家族参加のイベント

          日本の保育園の運動会

          現在一時帰国中で、甥っ子の保育園の運動会を見る機会がありました。 直接は行けませんでしたが、保護者に配られる家族用のサイトにパスワードを入れて家からライブで観戦する事が祖父母である私の両親は出来たので、ご相伴に預かりました。 「運動会」というのを見る事自体がかなり久しぶりだったのですが、つくづく保育士さん達の頑張りに感動しました! もちろん子ども達も頑張っていたのですが、保育士さん達の合図で動いたり待ったりと練習をたくさんしたんだろうなぁということが見ていてわかったし、

          日本の保育園の運動会

          カナダで保育:保育士同士の価値観の違い

          カナダ、特にバンクーバーは他民族の街です。 色々な国からの移民も多いし、宗教や考え方がそれぞれあって、その違いをお互いに尊重しつつもそれぞれが自立していると感じています。 そしてそんな中の保育でそれぞれの保育士の持つ「子どもに対する考え方」の違いは本当に毎回考えさせられています。 今回話題になったのは「自家菜園のトマト」について。 私たちの園庭には自分たちで育てているちょっとした畑(というか花壇)があります。 そこには毎年色々な野菜を植えていて、ミニトマトは毎年のお

          カナダで保育:保育士同士の価値観の違い

          バンクーバー図書館で久しぶりに教科書以外の日本語の本が読みたいと何気なく手に取った一冊の本。本を読んでここまで大泣きしたの、初めてです。ポロポロ泣くのではなく号泣。やっぱり本って良いなぁと再確認出来ました!帰国した時には絶対に買います‼

          バンクーバー図書館で久しぶりに教科書以外の日本語の本が読みたいと何気なく手に取った一冊の本。本を読んでここまで大泣きしたの、初めてです。ポロポロ泣くのではなく号泣。やっぱり本って良いなぁと再確認出来ました!帰国した時には絶対に買います‼

          カナダで保育:何故てんとう虫には羽があるの?

          今日園庭で遊んでいた時に、L君がてんとう虫を見つけたらしく、嬉しそうに「I found Ladybug!」(てんとう虫見つけた!)と私の手の上にのせました。 てんとう虫は私の手の上をのそのそ歩き、しばらくすると羽を広げ飛び立っていきました。 それを見てL君は目を丸くして 「Ladybug has wing?」(てんとう虫って羽があるの?) と聞くので 「Yes, and it flew away」(うん、飛んで行っちゃったね) というと 「Why they have wi

          カナダで保育:何故てんとう虫には羽があるの?

          カナダで保育:子どもの思考回路って本当に不思議

          私も子どもの時に大好きだった「ごっこ遊び」 実はごっこ遊びって結構高度な遊びで、その年齢によって内容は変わってくるし、その再現度も変化します。 上のクラスの子ども達の遊びや会話を見ていると、想像してのものももちろんあるけれど、まぁ大体は本や映像、そして身近な人たちから見聞きしたもので成り立っています。 (なのでお家でお父さんお母さんは何をを話しているかは結構筒抜けだったりもします!) 私のクラスの子どもたちで月齢が上の子どもたちも「ごっこ遊び」をする様になります。 こ

          カナダで保育:子どもの思考回路って本当に不思議

          カナダで保育:2歳児に翻弄される大人たち

          最近うちのクラスにいる2歳半の男の子がものすごくおしゃべりさんで、きちんとしたセンテンスで話すし、ちゃんと会話が成立するので一緒に話すのがすごく楽しいのですが、ある事で保育士の間で話題になっています。 というのも、最近どこかで覚えたのか 「I need to tell you something (話さなきゃいけない事がある)」 と私たちに言ってくるようになりました。 ちゃんと会話が成り立つ彼なので、何かと聞くと 「I can tell you after snack/l

          カナダで保育:2歳児に翻弄される大人たち