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ある日の朝

なぁ〜んだ、寝ちゃったの?
待っててくれるのかと、ちょっぴり期待してたのだけど。
まぁ、仕方ないかな。夜勤明けだし。
それでも今日は3日に1度の大切な日よ?
相手してくれなきゃ、いじけちゃうわよ?

女は男の額から髪の毛をそっと撫でると、こんどは人差し指の背で、男の頬をつたわせた。

起こそうかな?
ちょっぴり考えたけど、やめておいた。
だって、愛してるんだもの。
ふふふ。なんか、へーんなの。

「愛しているわ。今も昔もあなただけ」

あーらら、言っちゃった。もう私の負けね。

女の唇が男のそれと重なった。

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