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イヴ・サンローラン展 レポ

イヴ・サンローラン展に行った。
土曜だったけどお昼時に入ったのですんなり入れた。
所要時間は2時間くらい。
出る時には列ができてたので入場規制してたのかな?土日に行く人は14〜15時頃は避けた方がいいかもしれない。
空いてるとはいえ中はそこそこ混んでたので人混みがダメな人は平日にしよう。
混んでるのはキャプションの前なので音声ガイドを借りてもいい。

中はほとんど撮影禁止で、今年の春まで開催していたクリスチャン・ディオール展を期待して行くとがっかりするかもしれない。
ディオール展は会場もスタジオみたいに華やかで自撮り女子が湧いていたくらいだったが、イヴ・サンローラン展は淡々とイヴ・サンローランの歴史を映していた。
規模もディオール展よりは小さいが彼の仕事を理解するには十分だ、ディオール展が異常だ。

クリスチャン・ディオール展
※他にもたくさん映え部屋がある
イヴ・サンローラン展
※撮れるのはこの部屋だけ

この差は、ただのミーハーだとちょっと辛いかもしれない。
写真が撮れないので記事が読みづらくて申し訳ない。

イヴ・サンローランについて
20世紀のファッション界を席巻し「モードの帝王」とよばれたイヴ・サンローラン。
イヴ・サンローランはクリスチャン・ディオールの急死をうけ、1958年にディオールのデザイナーとして鮮烈なデビューを飾ります。1962年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン」を発表。それ以来、2002年の引退まで約半世紀にわたって世界のファッションシーンをリードし、サファリ・ルックやパンツスーツ、ピーコート、トレンチコートといったアイテムを定着させるなど、女性たちのワードローブに変革をもたらしました。

イヴ・サンローラン展 / 国立新美術館

展覧会はイヴ・サンローランのポートレート写真から始まる。う〜んイケメン、モデルみたいだ。実際モデルもしていた。

イヴ・サンローランは今から87年前、1936年にフランス領アルジュリアに生まれる。第二次世界大戦が始まったり始まらなかったりする頃だ。
比較的裕福な家庭に生まれた彼は、幼い頃からスケッチをしたり服のデザインをしていた。
彼が16歳の頃作ったペーパードールと様々な服のデザインを見て、自分も幼少期に紙の着せ替え人形作ってたなぁと思い出した。小学校の時はファッションデザイナーになりたいと言わされていた気がする。だから服を見るのは好きだよ。話が逸れたな。
17歳の時にファッションデザイナー養成学校に入り、彼のドレスがコンクールで入賞した。
それがきっかけで翌年、18歳でクリスチャン•ディオールのアシスタントに抜擢される。
1957年、ディオールが急死しその遺志により、彼は21歳という若さでクリスチャン•ディオールの主任デザイナーに選ばれた。う〜ん才能。大谷翔平とか藤井聡太みたいな感じなんだろうか。
1961年、恋人であるピエール•ベルジェと共に「イヴ・サンローラン」を立ち上げる。それから晩年までファッション業界で活躍していたのだから凄まじいことだ。人生をファッションに捧げている。

イヴ・サンローランはモードの帝王と呼ばれているらしい。会場にはシンプルでエレガントなパンツスーツやピーコートなど当時は革新的な、しかし今でも定番なスタイルが飾られていた。
まさしく"時を超えるファッション"。ちょうど今流行っているようなスタイルもあり流行の輪廻に含まれている事も感じた。
前半ではそういったリアルクローズ──日常で着られることを前提とした、女性のマニッシュなスタイルや女性の体のラインを生かしたシンプルなファッションが紹介され、半世紀前の服を前にかわい〜とか全然着れるな〜みたいな声も聞こえていた。
しかし後半では彼のアートな部分がフォーカスされる。

本当に同じ人から生まれたのか

彼は民族衣装や舞台や絵画、アート全般に興味がありそれをモチーフにした服も作っていた。
ランウェイの写真もあったがこの顔のモデルじゃないととても似合いそうにない……服に負ける……。
彼はいくつかの舞台衣装や舞台美術のコンセプトアートまで担当していた。写真はないが女王のドレスは美しかった。動いているところが見たい。舞台ではそういうところまで意識していたのかも知れない。
他にも何kgあるのかわからないビーズのカーディガンや鳥の化身になれる雄鳥の羽根をふんだんに使ったコート、名状し難いヤバすぎるウェディングドレスなど商業用のシンプルなデザインとは対極の派手で奇抜なデザインがたくさん。彼の底が知れない。

アートに影響を受けたデザイン

最後に彼の引退会見のスピーチをおいておく。
きっとこの言葉自体に勇気をもらった人もいると思うから。

ファッションは女性を美しく魅せるだけでなく、女性の不安を取り除き自信と自分を主張する強さを与えるものです。

2002年イヴ・サンローラン引退会見


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