椎名桔平

愛なき森で叫べを観た

ネットフリックス限定公開の愛なき森で叫べを視聴しました。

朝から観るにはしんどすぎましたが、とても考えさせられる作品だったので誰かと共有したくてnoteを書いています。ネタバレと感じる人もいるかもしれないので閲覧注意です。


あらすじ

自主映画を製作する若者や悲しみを抱える女性たちだけでなく、その家族の人生にまで入り込み、思いのままに彼らを操る詐欺師。そのゆがんだ欲望は尽きることがない。(引用:NETFLIX)


監督、園子温

私はあまり監督にこだわって映画を観るタイプではないため、園子温監督の作品もあまり観たことがないのですが過去作品には「自殺サークル」、「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」。そして敬愛する星野源出演の「地獄でなぜ悪い」があるようです。りりんごがちゃんと視聴した作品は冷たい熱帯魚とヒミズ、地獄でなぜ悪いのみなのですが、よくまとめサイトで特集されている鬱映画、トラウマ映画に名を連ねている作品ばかりみたいですね。スプラッター系グロや鬱展開が得意な監督なんだなぁとの印象を受けました。



元になった事件について

この作品は、過去にあったとある事件を元に制作されたようです。その事件とは、「北九州監禁殺人事件」です。元になった事件の概要については割愛しますが、ググれば事件に関する詳細がたくさん出てきます。自己責任の元調べてみてください。

この作品では天才詐欺師がどのように周囲の人間を洗脳し、自分の手を汚さずに凄惨な事件を繰り広げていくかが描かれています。端から観た一視聴者からすれば胡散臭く見えますが、実際本人を目の前にすればきっと暴力と恋愛感情と上手い口ぶりに騙され、恐怖に支配されてしまうのでしょう。


最後まで観た感想

物語の核心には触れません。普段は先にネタバレを見てから映画を観る派の私ですが、この映画に関しては事前情報を得なくてよかったと思っています。また、登場人物に関してや話の流れもほとんど情報を得ないまま観たほうが確実に良いと思います。知っておくべきなのは、前述した北九州監禁殺人事件についてのみで良いです。過去に、日本で、実際に起きた事件を風化させないためにも事件については知っておくべきなのではないかと思います。

どんな人間にも裏があり、誰を信用していいのか、どこまで信用すればいいのか。他人の本性など誰にもわからない。最初から最後まで緻密に張り巡らされた伏線、どこでどう回収されていくのか。

グロテスクで鬱々しい映画になっていますが、おすすめの映画です。



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