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美味しいのに美味しくない料理

とてもリアルな夢を見た。

だけど、「これが私の本心なのか」と気付かされるような夢だった。



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夢の内容

うちの家に母と弟がいた。母はとても調子が悪く、引きこもり状態。お風呂も入らず、布団から出てこない。弟はその横で一緒に寝ている。

そして、なぜか彼の母親もうちにいて、料理をせっせと作っている。もちろん自分の息子のために。

ひとんちの冷蔵庫や食器棚を勝手にゴソゴソやっている。

そして、彼のお母さんに言われたのだ。

「ちゃんと家事やってる?ここ見てみなさい。こんなに汚れてるわよ。仕事ばっかりやっててもね…」

この一言にわたしはブチッと何かが切れた。

私は、何かがコトコト煮込まれていて、美味しそうな匂いを漂わせている鍋の火を切る。

彼のお母さんを別の部屋に無理に連れて行った。

もう我慢の限界。

私の想いをぶちまけてやる。

あなたは覚えているか分かりませんが、私はあなたに、私の母のことを話しに行きました。私がなぜ上京したのか、母の症状はどうなのか、なぜこのタイミングに上京したのか、これからどういうことをしたいのか。母のことを話していくうちに、私はひどく泣き崩れました。あの日にあなたが私に言ったこと。「もうちょっと早く上京するタイミングはあったでしょ」私はあの日から、あなたのことが嫌いになりました。これだけ話した後のあの言葉。一生忘れません。
彼とは結婚するつもりでいます。でも、あなたが、私が結婚相手だということに嫌悪感を抱いていることも分かっています。だから彼に、祝福されない結婚なら私はしない方がいいと思っていることを伝えるつもりでいます。それでも彼がやっぱり結婚したいと言ってくれるなら、もう一度あなたにお願いしに行くつもりでいます。



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夢から覚めて


ここで目が覚めた。

彼のお母さんはとても料理上手。

現実に、よく料理を作っておすそ分けしてくれる。その上、食材もとっても新鮮で美味しいもの。スイーツも買ってきてくれるのだが、有名店のものや、話題のスイーツなど、かなり頻繁におすそ分けがある。


私には同棲中の彼がいる。

もうすぐ付き合って3年。いつ結婚してもいいくらい。

だけど、私の母が統合失調症であることを伝えた日から、なかなか結婚の話が進まなくなった。

リアルに、私は夢で見た内容をまだ会って3回目の彼のお母さんに伝えていた。本当に泣き崩れながら。そして、あの一言も本当に言われていた。グサグサ心臓に包丁を刺されたぐらい傷ついた。本当にそれから苦手になってしまっていた。


いつも美味しい料理のおすそ分けをもらっても、プレッシャーにしか感じなかった。

彼は同棲をスタートした当初、実家の美味しい食材を使った料理に慣れていたので、私の特売食材で作った料理が口に合わず、よくケンカになっていた。

そのせいなのか、私は自分が得意だと思っていた料理やお菓子作りにとことん自信がなくなっていった。

もちろん、美味しい食材を買えば、それ相応の料理かできるのかもしれないけど、食材にお金をかける余裕もない私は、特売食材を使って美味しいものを作る。そうやって私たちの暮らしを定着させていこうと思っていた。

だけど、彼のお母さんは私たちの経済力を知っていたので、心配して美味しいものをたくさんおすそ分けしてくれる。本当にそれはありがたいこと。贅沢すぎる悩みだ。


彼は、お母さんの料理が食卓に並ぶと、「美味しい〜!やっぱりここのお肉は最高!」と昔から慣れ親しんだ美味しいお肉屋さんのお肉を食べまくる。私の作った料理の時とはあからさまに反応が違う。


私はいつも嫌な気分になっていた。

だからある日、彼に本音を伝えた。

私は、あなたと2人だからできる生活をしたい。

何度も何度もぶつかった。けどその度に思っていることはお互いに伝えるようにした。

その甲斐あって、今では彼も特売品を買ってくるようになった。


今でもお母さんからのおすそ分けは続いている。

とっても美味しい料理なのに、私には美味しく感じられない。

料理が美味しいと感じるのは、食材や味だけではない。その時の自分の心の状態、シチュエーション、環境…様々なことが関係しているんだな。、

人間の体は食べたものでできている

お口×心×身体を考えている私には、料理と心の関係もあるのだなと気付かされた夢だった。

そしてこの夢は、おそらく私の本心に違いないのだろう…

#日記 #夢 #料理 #心









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