夫婦にとっての思い出の曲はなんだろう。

出会った頃、よくカラオケで歌っていた曲？
あなたが好きと言ったから、私も好きになった曲？
それとも、気づいたら口ずさんでいるあの曲？

私たちの場合は、結婚式のエンデイングムービーで使用した曲が一番の思い出の曲であり、我々ふたりのテーマソングになっています。

結婚式が終わった後「エンディングムービーのあの曲が、本当に良かった！」と何人ものゲストに声をかけていただきました。

それだけで嬉しくてたまらないのに、Apple Musicでリピートしてるよ、車で流して聞いているよ、と言ってくれる方もいて、胸がいっぱいになります。

「君の好きなとこ」を聞くと、二人の結婚式を思い出す！と友人から聞いた暁には、平井堅さんにありがとうの手紙を書きたくなるくらい、喜びを抱えきれなくなりました。

最近の結婚式で使用される、定番感動ソングといえば「115万キロのフィルム / Official髭男dism」や「Wherever you are / ONE OK ROCK」など。

結婚式のBGMを検討するにあたり、これら2曲はTHE王道です。両曲とも有名で素敵な曲のため、参列者も好きな方が多いでしょう。ただ、私たち夫婦との繋がりは全くと言っていいほどありませんでした。

披露宴の一番最後に流す曲だし、結婚式当日のダイジェストムービーのBGMな訳だし、やっぱりふたりが納得する曲がいいよね、と悩んでいたところ、ナマズ（＝旦那）がこの曲好きなんだ、と平井堅を召喚します。

一度聞いただけで、この曲しかないと心が決まりました。優しい曲調にあたたかい歌詞、相手の仕草や表情、一緒に過ごせているこの瞬間さえもが愛しいと感じられるこの曲は、私たちふたりの幸せを音楽に乗せたときに、ピッタリだと感じました。

これは私だね〜と笑ったり。

ここはナマズじゃない？と言ってみたり。
もちろん、全部が全部私たちを表しているわけではないので、ここは違う！ここはこうだよと替え歌をしてみたり。そんな風に大切なBGMが決定します。

結婚式当日、式場のカメラマンさんやヘアメイクさんに「最後のBGM何にしたんですか？」と聞かれ「平井堅です！」と堂々と伝えると「ヒライケン！」と驚かれました。

平井堅を選ばれる方は少ないですよ〜！と言われ、すごくいい曲なので、楽しみにしていてください！と、もはや平井堅のファンポジションに。

我々が退場したあとに流れたエンディングムービー。会場から漏れ出る平井堅の美声に耳をすまします。なんていい曲なんだろう。

こうやって「君の好きなとこ」が、我々ふたりの思い出ソングとなりました。みなさんも是非、愛する誰かや大好きなことを思い浮かべながら、この曲を聞いてみてください。心がぽっかぽかになります。

前回の夫婦エッセイはこちらです。