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オリジナルブランドは簡単に作れる!!これさえわかれば!           ~服づくりの基本 海外素材探し編~

「洋服をつくりたい!」

と思った時、まずは何から始めればよいのか・・・

はじめまして☆25歳からアパレル業界でものづくりをしているRIONEです。

皆さん、服を買い物している時、「この部分のこれ要らない・・」
「この素材感でこっちの形がほしいのに・・」「ほんの少しここのラインが細ければ・・」などなど、売られている服に不満が出ることもあるかと
思います。
その都度、「自分で洋服が作れたら・・」「自分たちのオリジナルブランドで着たい服を作りたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。


オリジナル刺繍製品イメージ

いざ作ってみよう!と思っても、一体どこから何をすれば良いのか見当も
つかないかと思います。
そこで、長年にわたり服作りをして得た知識を、これから服作りを始めたいと思っているみなさんに、一番基本な事から大事なポイント、その詳細まで
毎回、短編的にご紹介していけたらと思っております☆

初回は、一番大事な洋服づくりの基本をご紹介いたします☆

まず、作りたいと想像しているものを簡単な平絵で描きだす事は、恐らく
皆さん出来るかと思います。そこから具現化していくにあたり、これから
初めて洋服づくりをしたい方はその先をどうしたらよいのかわからないと
思います。


デザインラフ画イメージ

私がいつもクライアント様から伺うのはまず3つ。
①どんなイメージの洋服なのか(あればラフ画や見本切り抜き写真など)
②売りたい・着用したい時期(納期)と1枚当たりの希望額
③イメージしている生地(素材)感
です。

②に関しては実際進めてみないとわからない事が多いです。進行していく
上で出来る限り近い着地点を双方で詰めていきます。
①に関しては「いいな」と思う画や近い写真の切り抜きが見つかっても、
実際に自分が欲しいと思う服のイメージを説明する事は経験値がない限り
難しいと思います。なぜならば素材感の想像がつかないからです。

実は洋服づくりで一番大事なのは、③の生地なのです。


生地感イメージ写真

作りたいイメージ図と生地感が合わさって初めて洋服が想像できます。
柔らかいのか硬いのか、薄いのか厚いのか、ハリがあるのかないのかなど、それによってシルエットがだいぶ変わってきます。
ただ漠然と生地が大事といわれても、どこかで作るのか、どこかで買えるのか、相談するところがあるのかなど、わからないことだらけだと思います。

日本国内で手配可能な生地見本イメージ

市販の〇〇〇ヤなどでも購入出来ますが値段は高く、企業向けに取引してもらえる通称「生地屋」さんと呼ばれる会社はありますが、取引条件や値段的にも相当ハードルは高いです。
では安く手に入れるにはどうしたら良いのでしょうか。。


空港写真

海外へ飛んじゃいましょう!笑
海外では通称「生地市場」なる館が存在しており、その顔は国ごとに
さまざまです。
ある国では存在こそしているもののまだまだ洋服に使えるような
キレイな生地は置いていないというところも数多くあります。
そんな中、日本からも近く、世界中のアパレル従事者が集う生地市場を
有しているのが「韓国」「中国」です。

韓国・中国

コロナ禍前までは激安で行けました・・。キャンペーンなどで東京から韓国まで片道5,000円(燃油込み)、中国へバスで行くための経由地、香港までも6,000円(燃油込み)ほどと、私も月に1~2回程度行っておりました。
(ほぼ日本に居ない)

2024年に入り最近こそ便も以前のように増えましたが、燃料代高騰もあり
なかなか激安ではいけませんね・・。
それでも現在は韓国・香港まで往復20,000~30,000円以内程度で行く事が
出来るぐらいまで値段が下がってきました。
(何社かのアプリで毎回比較、狙い目は5週前購入)

これからの内容を読んでもらえれば、航空券代なんて全然元が取れちゃうと思います!

海外生地市場の館

生地市場と呼ばれる無料で入場できる館の中には所狭しと多くの
生地屋さんが入居しており、希望通りとまでいかなくとも
近い生地は必ず見つかるハズです。
ただこの1店1店を見て回るのがものすごく大変で、50~1,000種類以上
ずつあるお店をじっくり見て回っていては時間がいくらあっても
回り切れません。

生地市場の生地見本

普段から見て回っているうちに店舗の特徴やある程度生地種類ごとに分かれている事に気づいてきますが、店舗の入れ替わりも多く、結局端から端まで歩かないと珍しい生地には出会えないこともしばしば。。


生地スワッチ見本

見本写真のような通称「スワッチ」はここでは無料でもらえます。
見本を指さし、韓国語・中国語「このスワッチください」でOKです。
(廃番や在庫がない場合もあり注意が必要です)

全て見て回ると最低でも、韓国生地市場で3~4日程度、中国生地市場では
1週間程度の時間が必要です。
ですのでコツとして、「1つずつの生地スワッチをじっくり理解せず、
流し目で見つつ目当てのもがあれば吟味する」ぐらいが良いかと思います。

1つ1つ触りながら生地を数年見て回るうちに、目隠しでもどんな素材か
どんな組成(混率)なのか大体わかるようになってきますよ(笑)

私はクライアント様のブランドイメージやコンセプトは元より
イメージを伺ったら、言われていない生地まで
「もしかしたらもう少し違う素材感をイメージされているのかも・・」
と考え、幅広く集めます。
あとで提案した際に「やっぱりこの素材感は違かった」「もう少しハリや
組成違いでもよかった」など実物を見ることでわかることもあるため、
せっかく回った機会をムダにならないようするためです。


生地スワッチ見本

全てのスワッチを取ることはトラック数台分にもなり(中国に至っては
広すぎて不可能です)、お店の方の目も厳しいため、本当に希望している素材感を見極めながら集める事が大事です。

探しているうちに「こっちの生地のほうが良いかも・・」なんてことも多々
ありますので、あとで並べて検討できるよう候補スワッチをある程度とっておく事がオススメです。

生地市場にはその他、巾なりのレース、ヒモやテープ、バックルにさまざまな金具など、想像出来るもののほとんどがあり、ないものが無いほど数多くの種類が存在しております。


附属一部見本

作りたいアイテム数が多いほど、探す時間も多くかかり、スワッチ量もかなり多くなります。日本に持ち帰る場合、かさばり、非常に重く、持ち帰るのは至難の業ですので、国際便で送るのが得策です。
私は縫製もお願いしている、韓国の会社さんに送ってもらっています。


種類別に仕分け作業中


仕分け後、大量の国際便荷物

これだけ集めても、もう少し集めておけば良かったな・・と後悔する事の
ほうが多いですが、あの時は・・もう・・体力の限界だったんです!
と、自分に言い聞かせます。

戻ったら実際に集めたスワッチと写真や絵型と併せ検討会。

生地合わせイメージ

実は・・クライアント様からの依頼に対して、イメージ素材満足度95%
なんです、これでも(笑) ※自社調べです。
ただ、より良い生地を当て込みたく、1型に1時間以上掛かることも
しばしば。。人気商品を作る労力は大変ですね。

サンプル製品イメージ

サンプルが上がって、特にコーディネートを組んでみると
「ん~いい感じ☆」
洋服づくりは楽しいですね!!

サンプルに修正を加え、量産へとつなげます。量産製品が上がって店頭に
並んでいる姿を見ると、まるで自分の子供達が彩を放っているかのようです。

店頭に並ぶ製品イメージ

このように、服を作りたいと思った時に日本国内の難しい条件の中で
悩むより、近場の海外も考えてみてはいかがでしょうか??
また、ブランドを作りたいけど難しい事は・・・と思われる方には、
出来上がった製品をそのまま買い付け仕入れが出来る「卸市場」なる場所も存在しております。
次回以降でこの「卸市場」や「オリジナルブランドの作り方」などに
ついても、どんどんご紹介していければと思っております。

韓国・中国料理写真

行ったついでに、美味しい現地の料理に舌鼓を打ったり、現地にしかないものを買い物したり、仕事以外でもたくさん楽しめます☆行かれた方は皆さん、きっと大満足で帰国する事でしょう!


韓国 有名な雑貨屋さん

いかがでしたか?ハードルは高そうですが、まずは一歩踏みだしてみれば
いろいろな発見もある事と思いますので、この機会にぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか!?


☆この記事を読まれて、
「一歩踏み出す勇気がないな・・」
「作ってみたいけどとにかくどこにお願いしたら・・」
「行きたいけど一人ではやっぱり不安・・」
「代わりに生地探しをお願い出来たら・・」
「卸製品の買い付け行きたいけど不安・・」
「やりたいけど全てお願い出来たら・・」
 などなど・・

もしお悩み事がございましたら、どんな事でもご相談にのります。
内容をお伺いし、無料でお見積りもご提示させていただきます。遠慮なくRIONEに一度無料でご相談ください☆
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