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僕らが成功するために求められるのはストロングな熱意ではなくステディな熱意である


時折強い熱意をもった人に出くわします。
すごく大きな夢を語っていて半端ではない熱量を感じます。

わざわざ他人に語るほどですからそれはもう強い熱意に違いありません。
その目は「あなたなら絶対成功しますよ」という言葉を欲しがっているようです。

であれば、
「そんなに大きな熱意をもっている人ならきっとこれからも頑張り続けて夢も叶うはず!」
・・と言いたいところですが、残念ながらそうとも限らないと僕は思います。

なぜなら僕らが成功するために求められるのは強い(ストロングな)熱意ではなく着実な(ステディな)熱意であるからです。


▼強い熱意が無意味な理由

ではなぜ強い熱意が成功するためにはあまり意味をなさないと考えるかを説明していきます。

なにかをやり始める前に想像していた自分はやり始めた後に下回る場合がほとんどです。

本来予想していなかったやりたくないことをやらねばならないことや思ってもみなかった心無い言葉を投げかけられるということが頻繁に起こります。

そしてそこを踏ん張れるかどうかに意外と熱意の強さは関係ありません。

強い熱意をもっている人が着実な熱意をもっているとは限らない、というのは僕の未熟な人生経験から得た一つの教訓です。

ここで言う強い熱意とは最大値の高い熱意であり、着実な熱意とは最小値の高い熱意です。

重要になってくるのは熱意の最大値よりもむしろ最小値です。


かといって強い熱意は冷めやすいからダメだと言うことを言いたいわけでもありません。
もちろん全く熱意がなければそもそも着実な熱意なんかあるわけないですし、強さと着実さをかねそなえた大きな熱意というものも当然ながら存在します。

要は熱意の強さってあんまり関係ないんです。


まとめると

・最大値の高い熱意よりも最小値の高い熱意の方が成功に近づけるということ
・熱意の最大値と最小値の高さの相関関係は意外に少ないということ

この2つの点から強い熱意はあまり必要ないと言えます。

▼熱意があるねとよく言われる僕

かくいう僕もまさに並々ならぬ強い(ストロングな)熱意の持ち主でした。

僕は19歳でお笑い芸人になるために京都大学を辞めて吉本興業も辞めて上京しました。
バイト代をはたいて自主ライブをしたり、劇場を取って一人で夜通しネタ撮影をしたりもしました。
他にもいくらだってお笑いに対する熱い想いを裏付けるエピソードはあります。

お笑いに対する熱意が足りないなんて言わせません。

けど今思えば僕には着実な熱意がなかったようです。
自分の思うように行かないとすぐ拗ねていました。

おかげでコンビのお笑い芸人として活動していた2,3年間は何事も中途半端に終ってしまったし誇れるような実績を上げることはできませんでした。


▼補足

少し話はそれますが別の角度から見ても熱意を語ることの危険性が存在します。
それは熱意を示すという行為はある種の中毒性があるということです。

つまり物事は何も進んでいないにも関わらず自分を満足させてしまうきらいがあるのです。
もちろんそんなことをしていても物事は前に進みませんから、また不安を埋めるように熱意を語って・・という負の相乗効果が生まれ一種の中毒状態になる可能性があります。

以前の僕もこの中毒状態になっていたような気がします。

そういう意味でも強い熱意というのは危険性をはらんでます。
(強い熱意をもっている人全員がこの状態に陥っているとは思いません)


▼結論

強い気持ちを示したくなる気持ちはすごくわかるんですが実はそこは評価の対象にはなりません。
強い熱意をもっているだけではただの素人です。

挑戦する前に想像されるのはいつもきれいな努力が多いですが、現実で求められるのはそんな綺麗な努力だけではありません。

例えるなら
ずっと見てみぬフリをしていたエアコンの掃除をしたり、聞いたこともないWEBサービスを一から登録したり、ムカつくおじさんを長時間笑顔で応対したりと、見るからに大変だし、やり方もよくわからないし、別にやらなくたって生きていけるような気の重い作業を進んでするような
・・そんな類の努力です


成功するためにはそれに耐えられるだけの泥臭いとも言えるような、着実な熱意こそがもっとも重要なのです。


▼しつこく、へこたれず、がんばろう!

何事も若い間はバランス感覚がつかめてませんから着実にできないのは無理もありません。
運良く信頼できるサポーターが近くにいればそれも問題にはならないかもしれませんが、みんながみんなそういう環境になれるわけではありませんしね!
そこで大事なのがへこたれない精神!!

何事もやり始めてすぐに結果が出ることなんてどの世界においてもありません。
早くたって2,3年くらいのスパンで勝負は続いていくはずです。

僕もまだまだですが今は意識的に強い熱意を着実な熱意へと変換していくようにしています。

もし今なにか目標に向かって踏み出している方は是非このことを意識してみてください!

ステディな熱意2

ステディな熱意3

ステディな熱意4


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