【galvanize】言語と化学とゲームと妄想癖
言語の話。スキな英単語の話。
galvanize (ガルバナイズ)
これは「元気にする」(ガンバル-ize みたいで覚えやすいと思います)みたいな意味なんですが、その意味の源流にあるのは「電気刺激で筋肉を動かす」って意味なんですよね。
なんでそんなマニアック意味のために一単語用意する!?って思うじゃないですか。
これね「電気」と「筋肉」と聞いて、生物化学かじってる人はピンとくると思うんですが、そう「ガルバーニ電流」なんですよね語源。
死んだカエルの筋肉に異なる金属を2つ触れさせると痙攣するのを発見したイタリア人の科学者のガルバーニからとって、生体電流のことをガルバーニ電流っていうんですわ。
だから英語なのにイタリア語語源なんですよね。珍しいんじゃないですか?
Luigi Galvani (1737-1798)
でさあ、こっからゲームの話なんだけど『タクティクスオウガ 運命の輪』 に、ガルバナイズって魔法があるのよ。命中率上がる効果なんだけど、筋肉に電流流して反応速度をあげてるんだと思う。
良い設定だよねー。カッコいいよね。
でねでね、タクティクスオウガの世界は中世風だけど実際のものとは国名も民族も違う。そこに実際の人名語源のガルバナイズって魔法が紛れ込んでるわけですよ。
それってオウガの世界の人々にとっては語源不明だよなあって。
上位世界から紛れ込んだ言葉というならば、このオウガの世界がゲームだってことに気が付く登場人物もいるんじゃないのか?とか、めちゃくちゃ想像できて楽しいんですよね。
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