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沖縄を舞台にした本『海をあげる』『月と珊瑚』


Amazonの添付復活しましたね!
お声を上げた方、対応してくださった方、note運営の方、ありがとうございます。

さて、今日は沖縄を舞台にした本を2冊、取り上げたいと思います。
心揺さぶられた2冊です。

上間陽子さんの『海をあげる』

♛Yahoo!ニュース|本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞
♛第7回沖縄書店大賞 沖縄部門大賞
♛第14回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞

エッセイ集として、ふむふむと読んでいると、最後の最後にこのタイトルの意味がわかります。
衝撃です。
今までの自分と、向き合うことになります。
なんとなく知っていたけど、遠くの問題として意識していなかったか?
義憤に駆られても、だからと言ってその場限りの憤りで止まってはいなかったか?
そんな自分に突きつけられる言葉となって、
この本のタイトルが突き刺さります。

上條さなえさんの『月と珊瑚』
こちらは、全国読書感想文コンクールの選書にもなった、児童書です。
しかしながら、大人も読めます。
というより、児童文学、児童書と呼ばれるジャンルこそ大人も読むべきものだと私は思っています。


主人公珊瑚は漢字が苦手な小6。自分の名前を漢字で書くのも無理でした。
そこに転校生の月(るな)が、やってきます。
大好きなオスカルのような雰囲気を纏う月。
その月、それから他の同級生たちとの毎日。
珊瑚は、おばあから沖縄民謡を習っています。
そのおばあの抱えているもの。
沖縄の歴史、基地問題、授業中に飛ぶ戦闘機の爆音。貧困。

沖縄の小学生の日々について、無知だった私にとっては、驚くことも多かったです。
この本から受け取ることも多く、子ども達の姿を通して、学べる嬉しさも感じました。
この本を読んだ子ども達の感想も知りたいですし、どんどん勧めていきたい本です。

沖縄について考える良書2冊でした。

翻って考えると、関東にいる私は全く周りが見えていないのではないか?
自分が今いる世界の価値観のようなもので、視野狭窄を起こしているのではないか?
という焦りからこういう本を渇望してしまうことも、自覚しています。
読後の感動が、中毒になってしまいます。

読書の醍醐味ですね。

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