乳がん
乳がんと診断されたときのことを書きます。
受け取りやすい方は見ない方がいいかもしれません。
先にお伝えしておくと、今私は心身ともに元気です。
身体に良いことなど、気になることを試しながら普通の生活をしています。
左胸のがんは手術は受けずそのままですが、
日々変化を感じています。
今年1月
仰向けに寝ている時に左胸の小さなシコリに気づいた。
きちんと診てもらって安心したかったから、次の日に乳腺科へ行くことを決めた。
正確に言うと昨年10月頃から、なんとなくだが気になったことがあった。
その時は『多分気のせい…』 ということにした。
多分そのうちなくなるよね と。
乳腺科でマンモグラフィーとエコーで約1㎝位のシコリが確認され、その日のうちに病理検査をした。
病理検査とはシコリの細胞を採るのだが、その道具はまるでおもちゃのピストルのように”パンパン”とはじくような音が印象的だった。
部分麻酔をしたので痛みはなかった。
看護師さんに『向こうをむいていてくださいね』と言われたのでどんなものなのかは見ていない。
数日後に検査結果を聞きに行くと、あっさりと悪性と診断された。
『乳がんです 約1センチくらいでステージ1です』
えっ? 私が? なんで? 頭が真白になった。
日を改めてCT、MRIの検査をした。
検査までの期間は、自分なりに調べ、出来ることをしていた。
心のどこかで検査の結果『ガンが消えていましたよ』
なんて結果を期待していたけど、そんなことは起きなかった。
『腋窩リンパへの転移の可能性は低いと思うが、
位置からみて左乳房全摘出した方がいい』と…
またまた思考停止。
先生はすぐに手術の日にちを決めたいようだったが、その日は現状を受け止めることが出来ず、次の予約を入れて帰った。
私の頭の中は、”身体の中に悪いものがあって、一日も早く無くさなければ!”という不安と恐れが襲ってきていた。
でも手術という選択は何かが違う気がしてならなかった。
頭では初期で見つけれたんだから、早めに手術すれば大丈夫!
と思っているのだが、心の奥底の自分は
”それは違う!別の方法がきっとある!”
と感じていた。
それから数日間は体調が悪くなり落ち込み寝込んだ。
私の何が悪かったの?
あれこれとぐるぐるぐるぐる。
身体は痛みがあるわけでもなく、なんともないのに結果を聞いて急に体調を崩した。
今までに経験したことがなかった不安と恐れ。
私は手術以外の方法はないかを模索していた。
先生からは、がんが転移する前に早く手術した方がいいと言われていたが、どうしても決められずにいた。
数日が経ち、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。
まだ何かできることはないか?
こうなったら気になることは何でもやろう!
という気持ちなった。
でも日々瞬間瞬間で気持ちが変わった。
さっきまでは大丈夫!って思っていても、次の瞬間不安が襲う。
”がん”という言葉の重みを感じていた。
ファスティング
以前から気になっていた『ファスティング』を試してみることにした。
藁をもすがるような思いだった。
最初の2日間は準備食、その後3日間は酵素ドリンクと水のみ、その後2日で回復食の計画を立てた。
辛かったのは最初の2日間のひどい頭痛。
だがそれも少しずつ治まっていった。
酵素ドリンクと水のみの3日目の朝に、手の冷え、フラつき、血圧の低下など今までになかったような症状が出たが、一時的な症状だった。
その後キリキリする腹痛が起き、これ以上続けることが怖くなってしまい2日間で回復食に切り替えた。
ファスティングをして気づいたことが沢山あった。
数日間食べなくても大丈夫ってこと。
そして何よりも物を食べること、味を感じることがこんなにも幸せなことだったなんて知らなかった。
最初の回復食はほとんど味付けをしていない『大根の湯で汁』。
口にした瞬間、とても繊細な甘さがたまらなく幸せを感じた。
食べられることの本当の喜びを、多分初めて知ったのではないかと思う。
ファスティングは、直接がんに対する変化はわからなかったが、とても大切な経験となり、これからも自分のペースでしていきたいと思います。
そしてこの胸のがんとどのように向き合っていくか…
心の葛藤が始まりました。
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