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なぜネットで発達のことを調べると自閉症や発達障害と言われるのか


こんにちは。りりです。

親になると子どもの成長は常に気になりますよね。
同年代の子ができて我が子ができないことが見つかった時は焦りを感じ、「我が子は正常ではないのか?」と不安になります。

それをネットで調べた結果出てくるのが「発達障害」「自閉症」のワード。
これを見た親は胸が押し潰されそうになるような不安に襲われることも。


今回はネットの記事やSNSの情報についてお伝えします。


● なぜ検索すると発達障害と出てくるのか


発達のことについて検索すると、大手育児メーカーや育児系の企業がまとめたページが出てきます。
それを読むと我が子の気になることが当てはまって余計に不安が大きくなり気持ちも落ち込みます。

どうしてこのようになってしまうのかと言うと

・目安になる月齢が記載されていない
・定型発達児でも見られる行動も記載されている
・「1つでも当てはまったら要注意」などと警告している
・当たり障りのない文章なので伝わりにくい
・タイトルや内容が親の不安を煽るようになっている


と、私は感じました。

専門家ではありませんが、幼稚園教諭時代に発達に関しての勉強会に積極的に参加したり、自分でも本を借りて勉強したりして、発達に関しての知識は少しだけあるつもりです。
そんな私でも読んでいて伝わりにくい記事はとにかく多いので、これでは発達のことを知らない親たちは不安になる一方。

おそらく不安を煽って閲覧数を増やすのが目的なのかなと思っています。


特に定型発達児でも見られる行動なのにこれがあるとダメ!みたいなニュアンスで書かれているものは非常に多いです。
このような内容を見ると誰だって不安になります。
医師や心理士が監修した記事でも意外と多いのが怖いところですね。


以前保育士をされている方がネット記事の監修をした時に、言ってることと真逆のことを記事にされたと言われていました。



● InstagramやTikTok等でも発達に関する情報が急増している


近年では発達障害のお子さんを育てる保護者がたくさんの情報を発信しています。
発達障害児の育児のリアルだったり、発達の指摘をされた内容などが具体的に記載されており、私も見ていて「なるほど」と納得するものも多いです。

ですが気をつけて欲しいのが
「◯◯があれば発達障害や自閉症かも?」
「我が子の特性はこれ!当てはまったら怪しいかも?」

などと不安を煽るようなタイトルでまとめているリール。

このようなリールには行動についてまとめられていることが多いのですが、実際には特性ではないことが含まれている可能性もあります。



● こういった記事によりある問題が


「ママリ」というママ専用の掲示板にこのような質問が多く寄せられています。

・0歳6ヶ月 名前を呼んでも振り向かないのはおかしいですか?
・1歳0ヶ月 指差しをしないので発達障害ですか?
・1歳6ヶ月 二語文が出ないのは遅いですか?
・2歳3ヶ月 友達と遊べないのは自閉症ですか?
・3歳6ヶ月 文字に興味がないのは怪しいですか?

子どもの発達を知っている人から見たら「当たり前だよ」と思う内容もたくさんありますが、誤った情報によってどんどん子どもに対する要求が高度になっています。

ネットで曖昧な情報が飛び交いすぎて、1つでも特性などが当てはまると我が子に対して不安を抱く方が非常に増えるのも当たり前です。

これは親が悪いわけではなく、閲覧数を稼ぎたいがために分かりにくく曖昧なことしか書いてない記事があまりにも増えている弊害だと私は考えています。

育児を一生懸命頑張っているママが子どものことを知りたいから調べているのに、どうしてこうやって適当な情報が大手メーカーから出てきてしまうのか。
本当に親に寄り添えるメーカーと言えるのか。

このような方を見ると全力で抱きしめたくなります。



● ならば何を信用すればいいのか?


・発達に特化した育児系のサイト
・具体的な事例が記載されているデータ
・発達障害に関する本

など、発達障害について研究されている方のものなら信用しやすいかなとは思います。
これについてはひとりひとり考え方や受け止め方が違いますので、ご自身が納得できる記事のみを信じるのが吉かなと。

そして不安なことがあれば心理士さんなど発達に詳しい方に相談してみるのが解決の近道です。



次回は「発達の遅れが気になったら実践すること」についてお伝えします。

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