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【イタリア発!】今宵、我が家には最後のサンタ・ルチアがやって来る 2023年改定版

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今宵、我が家には最後のサンタ・ルチアがやって来る 2023年改訂版

サンタ・ルチアを知っていますか?

サンタクロースの女性版と言うと一番分かりやすいかな。
地域にもよるのですがイタリアでは12月12日の夜、子どもたちが寝静まるとサンタ・ルチアがプレゼントを持ってやって来ます。

特に北イタリア、クレモナでは一年で一番盛り上がる行事と言ってもよいほど!
サンタ・ルチアは実在しません。
だからプレゼントを準備するのは大人です。

大人は全力で子どもたちの夢を叶えるお手伝いをします。
もうね、「喜んで参加します!」の勢い。

サンタさんがトナカイとコンビのように、
サンタ・ルチアはロバと一緒に家々を回り、
子どもたちにプレゼントを配るというストーリーです。

約一ヵ月前から町のあちこちにサンタ・ルチア専用の郵便ポストが設置され、子どもたちは一生懸命書いたお手紙をドキドキしながら投函します。

お手紙に書いたものが届くとは限らないけれど。

12月13日の朝、おりこうさんには素敵なプレゼントが届きます、そして悪い子には炭が届いてしまいます。
だから、子どもたちは一ヵ月くらい前から普段よりちょっぴり聞き分けが良くなるみたい。

「サンタ・ルチアが来なかったら大変!」
「サンタ・ルチアが見ているからがんばろう!」

とにかく町中がプレゼントを仕込む12月12日の夜に向けて盛り上がり、ウキウキ気分に満ちていきます。

そして、いよいよ本番当日。

夕暮れ時にさしかかり、空がうっすらと暗闇に包まれる頃、
チリリン、チリリン、チリリン…
どこからともなくベルの音が聞こえてきます。
各所担当の大人がこっそりベルを鳴らしてくれるのです。

「あっ!聞こえた!サンタ・ルチアが、もうそこまで来ているね!」

こうしておやすみ前の子どもたちのわくわく感は高まっていきます。

兄弟間であっても上の子たちは、
「サンタ・ルチアは本当はいないんだ」
なんてことは、絶対に言わないという徹底ぶりが伝統のように浸透しています。

イタリアでは大人が夢を膨らませて、子どもの心を育んでいくんだなぁ、
こうやってみんな大人になってきたんだなぁ。
違う文化で育った私は、「素敵な風習」って思うわけです。

さて、子どもたちは寝る前にやることが一つ残っていています。

おもてなしのプレゼント、食べ物や飲み物を玄関の外に準備しておくのです。

「いよいよ今夜、寝ている間にサンタ・ルチアがやって来る!」という押さえきれない興奮の中でね。

サンタ・ルチアにはワインやコーヒー、チョコレートなどを。そして、ロバにはニンジン、わら、牛乳、クッキーなどを。

我が家はどうかというと、先ほどまで10歳の息子が玄関を出たり入ったりしていましたが、準備は無事完了した模様。

今年はサンタ・ルチアにコーヒーを準備しようとしたところ長女に、
「冷めちゃうよ」
と言われてやめたみたい。
その代わりにお手紙を書いてドアに貼りました。

ロバにはニンジンを一本用意しました。

「ニンジンさあ、ちゃんと洗ってから玄関の外に置いてたよ。しかもね、直置きだと汚れちゃうからドアノブに吊るしたって」
次女が後でそっと教えてくれました。

息子なりに考えて、なかなかきめ細やかなおもてなし準備をしたようです。

そして、明日は日曜日だというのに早起きすると言い、6時45分に目覚ましをセットしました。
ベットに入った息子はワクワクが止まらない様子。

「早く明日になるといいな!」だって。

こうして私がカタカタと文章を綴っているすぐ横で2分おきに「ねれないー。」と笑顔で言っていたのもつかの間。気づくと息子はすーすーと寝息をたてていました。

この息子くん、どうもサンタ・ルチアを信じているふりっぽいのです。
いや、半信半疑なのかもしれません。
「いない」ってことを信じたくないのかもしれません。
本当のところは不明です。

それでいい。

息子がまだ信じている「ふり」をしてくれているとすれば、
今年、私は大役を果たせます、我が家にとってはおそらく最後の大役。

日本人家族の我が家で、長女が2歳の頃から仕掛けている行事です。サンタ・ルチアがプレゼントを持ってうちにやって来るのは今年で15回目。

ついに最後かぁ、感慨深いな。
今宵、全力で息子の夢を叶えます!

さあ、準備したプレゼントを私が仕込む番。
まずは息子が用意したおもてなしの品々を撤収しなければっ!

しっかり寝入ったのを確認して玄関のドアをそっと開ける。
ゾクッとするほど冷たい空気を感じながら、洗ったニンジンとお手紙にそっと手を伸ばす。

15年分の12月12日の夜を思い出しながら。


< あとがき >

3年前、12月13日のサンタ・ルチアの日の前夜に書いた投稿を振り返って再編集しました。

当時10歳だった息子は2023年現在、13歳になりまして。

「あー、あの年の話?サンタ・ルチアはいないってもいう知ってたよ~。とは言え、確信したのはあれね。プレゼントを開けてハリーポッターの杖型ボールペンが見えた時、姉ちゃんが言ったんだよ、”あ~、これだ!お店を出る時にタグがついたままだったからブザーが鳴っちゃったんだー”って。」

長女と2人でプレゼントを買いに行ったこと、バレていました、笑。

幼稚園の頃だったかな、「ママの欲しいものも一緒に書いておくね!」って、子供たちが書いてくれたこともあったなー。

「今年はさあ、”サンタ・ルチア復活!”やらない?欲しいものがあるんだよね~、へへへっ」と、息子が言うものだから、さて、どうしようかな。

聞いてしまったら、願いを叶えたくなる特徴があるママとしては、もしかしたら、もしかすると、12月12日の夜、子供たちが寝静まった後、何かを仕込むかもしれません。

15年分の12月12日の夜を思い出しながら。

サンタ・ルチアの絵本がディスプレイされるのもこの時期ならでばの風景です

(つづく)

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おまけ! 2023年の振り返りをちょっとだけご紹介します。

私は”会いたい人に会いに行く”活動家です。
うれしいご縁に恵まれて、活動の場が広がり続けています。

活動の記録はInstagramで発信中。気になる方はのぞいてみてください。フォローも大歓迎です!

#会いたい人に会いに行く
#行きたい場所に行く

内発的動機付け(=ワクワク)により「会いたい人」に会うことができている2023年の活動を引き続き少しずつ振り返って、マガジンにもまとめていきたいと思います。

最近思うことは、「この2つのことに向かっていれば、間違いない」ってこと。

自分の内側から沸き起こる「〇〇したい!」がいい未来につながっていく感覚です。

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準レギュラーを務めるビジネス系Podcast 「田中健士郎の働き方ラジオ」がライフワークです!と大きな声で公言しています

ビジネス系Podcast

様々なPodcast番組を聞くのが大好きで、特にビジネス系Podcast 「働き方ラジオ」は3年聞き続けている間に何度かゲスト出演させていただきまして。気づいたら準レギュラーになっていました。番組のプロデュースにも参画中。

ゲストをお迎えする回では、対談前の「働き方ラジオの控え室」にてミニトークで出演しています。

ではここで、今週の新着をご紹介します!藤澤製本 代表 藤澤佳織さん、通称「よめさん」ゲスト回です。

『#141-2 「かばお」のルーツは幼少期から続けてきた自己表現』

後編です。テキトーフォーミーのキャラクター「かばおさん」はよめさん自身を支える存在であるとわかりました。また「かばおさん」のルーツについても教えていただきました。

働き方ラジオ公式より

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最近の活動の様子をパーソナリティと2人でざっくばらんに話している回はこちら▼

関係性作りの天才リサさんに、人と繋がり、仲間になっていくための秘訣を聞きました。バイブルである書籍「サードドア」の話も出てきます。

「働き方ラジオ」解説より

リサさんが温度の伝わる文章を書ける秘訣は、小さい頃から続けていた「文通」でした。営業に必要な提案力についても話しました。

「働き方ラジオ」解説より

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