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チーム育児 家事代行導入後の気づき

こんにちは。荒井理沙です。

今日は、我が家が家事代行を導入した時の私の心の変化について書いてみます。結論から言うと、もっといろんな人に頼っていい、というお話です。

仕事と家庭の両立

うちには、2人の保育園児(女子)がいて、毎日にぎやかです。私は毎日育児家事をしつつ、日中は会社員なのですが、もちろん悩んだのは育児と仕事の両立問題。特に2人目が産まれて1年後に仕事に復帰した後が大変でした。

「…手が回らない…」

正直な感想として、1人で2人のお世話と家事(料理・洗濯・掃除)は無理がある…と思いました。特に掃除が負担。私の場合、掃除は一度やりだすと完璧にしたくなってしまうタイプ。時間がないのである程度でやめるけど、ちょっとモヤモヤ。要するに苦手。それに、キレイにしたばかりのところからどんどん汚していくのが子供というもの。食べ物はこぼすし、塗り絵ははみ出すし、おもちゃは散らかり放題。(トイレのウォシュレットのボタンを誤って押してしまい水びだしにしたことも。笑)今掃除したばかりなのに…とイライラしてしまうこともありました。

でも仕事はやめたくなかったし、子供との触れ合いの時間もほしいし、できればイライラせずに笑顔ですごしたい。夫に協力を要請しよう、と夫に相談しました。

そこで夫から提案されたのが「家事代行」でした。

家事代行を頼むということ

提案を受けたときの私の考えは、家事代行に否定的でした。なぜなら、「私が(または夫と二人で)やるべきことなのに、人にお願いするなんて恥ずかしい」という捉え方だったからです。これは脱するのに少し時間がかかりました。

この時の私の捉え方は、よくあるバイアスがかかった状態だったと今は思います。それは、”家事育児は女性がやるべき”というステレオタイプであり、 ”人に迷惑をかけちゃいけない””頼っちゃいけない”という責任感だったかもしれません。または、”自分ではできない”と認めることになるような気がして、自分の弱さを受け入れられなかったのかもしれません。

真面目な頑張り屋さんほど、そう思いがちなような気がします。

家事代行を頼んだ結果

でも、夫に勧められ、周囲に勧められ、勇気を出して家事代行を導入した結果、あら不思議。

「めちゃめちゃ助かる…!!!」

当たり前ではあるのですが(笑)。2週間に1度、3時間掃除してもらうだけで、家中ピカピカに。やはりプロは完成度が違う。気持ちがいい。なんで私は家事代行を頼む事をそんなに躊躇していたのかと、考え方が180度変わりました。人にお願いして助けてもらうことってこんなにも有り難く、こんなにも助かることなんだと身をもって感じました。

もう一つ、印象的なのは家事代行のEさんの姿勢です。お掃除してくれているところを何度か見たことがあるのですが、テキパキとイキイキと掃除してくれていました。その姿はプロとしての誇りを感じました。Eさんにとっても、得意分野で技術を発揮して私たちが喜ぶことに、楽しさやうれしさを感じているのかもしれない、と思えました。

つまり、一人で抱え込まずに、苦手分野は得意な人に頼むと、頼まれた方も頼んだ方もWin-Winになる!ということなのです。

チームという考え方

人間はだれしも完ぺきではありません。誰だって得意と苦手はあるし、優先順位も違う。すべてを一人で抱え込むのは無理があります。それは育児でも家事でも仕事でも同じです。

『育児は仕事の役に立つ』では、「チーム育児」という考え方が書かれていました。

「チーム育児」・・・家庭内での協業、育児情報の共有、家庭外の機関との連携を通して、さまざまな人と協力して育児というプロジェクトを達成する、新たな育児モデル

※この本では育児を”子供のお世話”だけでなく”子供との遊び”や”家事”などの「育児の実行」、「育児の体制づくり」を含めて定義しています。

育児をプロジェクトとみなし、妻と夫は同じ目的をもったチームとみなす。そうすると、性役割へのステレオタイプをぬぐいやすいのではないでしょうか。つまり、家庭では母親が育児家事をできないということはステレオタイプの脅威にさらされるけれども、仕事ではできないことをできないということはむしろ必要なことと言えます。

共働きであろうとそうでなかろうと、家庭での育児家事も立派な労働です。育児家事をプロジェクトと捉えなおすと、協業(夫婦の役割分担は家庭それぞれだと思いますが)と情報共有、そして、家事代行(またはファミサポや病児保育など)のような家庭外機関との連携をうまく行っていくことが、自分にとって、チームにとって、子供にとって、とても大事なことだと思います。

『育児は仕事の役に立つ』ではこのようなことも書かれていました。

わたしが育児を全部しなきゃという「点」の発想や、夫婦で乗り切らなきゃという「線」の発想でなく、もっと広い「面」を作って、チーム育児のレギュラーメンバー、サブメンバーを拡げておくことが必要なのだと思います。

私は今、育児をプロジェクトと捉えなおし、夫と協業することはもちろん、実母や家事代行に頼り、休日は夫と私の両実家にもお世話になっています。(私の場合、昔は実母に頼ることさえ抵抗がありました。)自分の弱さやできないことを受け入れ、固定観念をブレイクするのは抵抗があったけれど、弱い自分も信頼しさらけ出してみると、世の中はとても優しいことに気が付きました。みんなもっといろんな人に頼っていい。

育児を通して今でもたくさんのことを学んでいます。子供に感謝。夫に感謝。チーム育児のみなさまに感謝。みんなに感謝。

おしまい。



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