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異国では自分の物差し捨てろ。



今だから言えること。


今日は、昨年ロシアに長期滞在し、今まで経験した事のないほどの心の浮き沈みを感じた話をしていこうと思う。


渡露前までの私は、新しい生活と新しい環境にとてもワクワクしていた。どちらかというと新しい環境に飛び込むのが好きで、好奇心旺盛なタイプ。今までも興味が湧いた方向に人生のコマを進めてきた。

ところが。


渡露して何週間か立った頃、感じたことのないストレスと喪失感に襲われて、私は何をしにきたんだ?という状態になった。気がついたら泣いていることもしばしば。完全に心のバランスが崩れていた。



初めてカウンセリングを受けたいな....と感じた。
自分の心がどういう状態にあるのか自分でもわからず、閉ざしてしまっていた。




渡露前までの生活は、仕事が好きで、時間があればジムに行ったり友達とドライブに行ったりと、休みの日は自分のしたいことを詰める生活リズム。自分で稼いだお金を趣味やファッションに費やすことができて、大人って楽しいな〜なんて思っていた。


しかし、渡露後は生活を全て彼に頼り、ロシア語もわからなかったため、まるで子供のような感覚になり、すごくストレスだった。自由がないと感じた。生活費全般を彼に頼っていたが、今まで他人が稼いだお金で生活したことがなかったので、なんとなく遠慮がちになり苦しかった。
それと同時に、どこか喪失感を常に感じていた。


異国に行くと良い面も悪い面も見えるが、その時の私は全ての物事を悪く捉え、マイナス思考でしかなかった。いつかこの街がこの国が嫌いになってしまうのではないかと、そんなことを考えながら過ごした。


私は友達と狭く深く関わりたいタイプなので、すぐに人と打ち解けることが難しい。上部だけの友達関係をあまり好まない。
そんな中、新しい場所で人間関係を築くのもそう簡単ではなかった。


彼は平日も時には休日も忙しく、話は聞いてくれるものの、彼もどう私をケアすればいいのかわからなかったのだと思う。それに、私が抱いた感情は当事者にしか分かることができないと思い、半分諦めた。日本語でも人に伝えるのが難しいものを、第二言語で伝えるパワーはなかった。


楽しいことも悲しいこともイライラも、感情をぶつけることができるのは彼しかおらず、喧嘩をすることもしばしば。細かなストレスが積もりに積もって、当たってしまうことも多々あった。特に彼のせいではなく、そういう文化でありそういう習慣だということを棚に上げ、日本の物差しで測っていたために。


生まれ育った環境や文化で人の持つ物差しは変わってくる。異国での生活を決めた私はその物差しを捨てて、新たに作っていかなければならなかった。が、約30年かけてきて出来たものをポイと捨てて、また新たに作っていくというのは、とてもとてもハードルが高かった。


また向こうに戻る予定ではいるものの、100パーセント楽しみとは言い切れない。
以前のようにまた喪失感に襲われるのかと思うと、どうしても不安で仕方がない。それに対する対策は立ててみたものの、実行できるかはわからない。



結婚ってこんなに苦しんでするもんかな?と思った。
限界が来たら、またその時考えよう。



noteを書き始めたのは、ロシアのリアルな生活を発信したかったのもあるが、日々の自分のストレス発散をする場が欲しかったからである。
なかなか他のSNSではネガティブなことを発信しづらいが、ここでなら経験談として話せるかなと思い書き始めた。


そしてこの記事を書こうと思ったのも、noteで海外生活をされている方の記事を見て、多くの方が渡航1・2カ月で同じような状況に陥ってることがわかったからである。安堵と同時に、渡航前の方がいたら、心のバランスが崩れる可能性が大いにあることや、もしそうなった場合どうしたらいいかなど、あらかじめ自分を自分でわかってあげることが大事だなと思った。


また更新します。

最後まで読んでくださりありがとうございます🌷



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