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UXデザイナーってなに?

来年4月からUXデザイナーとして働きます。

という話をすると、9割くらいの確率で「UXデザイナーってなに?」と聞かれます。上手く伝えられず、度々不甲斐ない気持ちになっています。

自分の言葉で、UXデザイナーとはなにかを説明できるようになる。
これが今回のテーマです。私の母に伝わるレベルが目標。

UXとはUser Experience、つまり使う人の体験という意味なのですが、
UXデザイナーとは、一言で言うと、

サービスを使う人のことを理解し、もてなすための工夫を施す人。

であると考えています。30文字。
もう少し言葉を加えると、

使う人が何を感じどう行動するかを誰よりも考える人。その上で、サービスを通じて理想的な体験をしてもらえるよう工夫を施す人。

これで60字。倍の長さにして、もう少し具体的にすると、

インタビューや行動分析を通じて、使う人のことを考える人。またそうやって理解を深めた彼らに理想的な体験をしてもらえるよう、例えばサービス上で何を伝えるか、どんなデザイン(見た目)にするか、どんな機能をつけるか等、あらゆることを考え設計する人。

これで120字ですね。イメージはついてきたでしょうか?

・使う人のことを考える
・理想的な体験をしてもらうよう
・あらゆることを考え設計する
この3つの点について、簡単な例を使って考えてみましょう。

レストラン検索サイトで、「俺のフレンチ 銀座本店」を見ている人を思い浮かべてみてください。

同じページを見ていても、安くフレンチをたのしみたいなと思っている人もいれば、「俺の」系列店に行ってみたいという人もいるでしょう。さらには、銀座で食事デートする場所を探している人もいるかもしれません。

Web上では顔は見れないけれど、行動はある程度見ることができます。
例えば、安いフレンチを探している人は、予算に上限をかけて料理のジャンルで絞り込み検索をしているだろうし、「俺の」に行ってみたい人はフリーワード検索で「俺の」と入力しているはず。銀座デートに利用したい人はまず、エリアでの絞り込みを行うでしょう。

このようなサイトを訪れている人の行動をデータから読み解きながら、また時にインタビューを行ったりなどしながら、どういう人が何を求めてサービスを利用しているのかを考える。これが使う人のことを考える、ということになります。

次に、理想的な体験をしてもらう、という部分ですが、
レストラン検索サイトを使っている人にとっては、「魅力的なレストランに出会い、良い時間を過ごすこと」が理想的な体験と言えるでしょう。

ではどうやったら、それぞれの人が良いレストランに出会えるのか。
口コミの指標にコスパがあった方がよいのではないか?
系列店をリコメンドする機能をつけようか?
店内の雰囲気がわかるように、店内写真を大きく表示しようか?
こんなことを考えていくのが最後の設計段階です。

どうでしょう、少し伝わりましたか…?

例えばWebの領域であれば、Photoshop等のツールを用いて画面を作りこんでいくUXデザイナーもいれば、施策の提案がメインのUXデザイナーもいて、スキルの幅はさまざまです。
その中で共通するのは、どれだけ深く使う人のことを理解するか、何を理想的な体験として思い描くかが、価値の出しどころになるということだと考えています。

どんな人に、どんな理想体験を、どのように届けていくのかといった事例の話を、今後していけたらなと思います。

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