見出し画像

ロンドン大学院留学、無事修了しました。

2022年夏から1年間の課程で、イギリスはロンドン大学の修士課程にて行動経済学とウェルビーイングを学んでいました。
先日、卒論の審査結果が届き、無事卒業できることが分かったので改めて振り返りをしようかと思います。

社会人での大学院での学び直しや海外留学に興味のある方の少しでもお役に立てられれば。



私が留学をしたきっかけは、主に3つありました。①学びを深めたい、②海外で働きたい、③子供の教育のため、です。
※こちらの記事で詳しく記載しています。

この記事では1つめの学びを深めたい、について書きたいと思います。
新卒から勤めていたコンサルタント会社ではクライアント企業へITシステムの新規導入やコスト削減に向けた業務改革、デジタルトランスフォーメーションに必要なマインド・スキル研修などの支援をしていました。
その中で、社内外問わず”人を動かす”ことが常に求められていました。もともと”人のモチベーション”について興味があり、経営学部時代は特に組織学や経営心理学を中心に学んでおり、自分の中で試行錯誤しながら向き合っていました。
なぜなぜと、突き詰める中で出会ったのが、行動経済学という学問でした。またその派生の学問として、ウェルビーイングという学問があることを知ります。そこから、改めて腰を据えてそれらの学問を学びたいと思い、大学に戻ることを決意しました。


実際のコースは、Term1(9-12月)とTerm2(1月-4月)、Dissertation(4-9月)の3のタームに分かれています。
Term1とTerm2ではそれぞれ4つのモジュールを勉強しました。

MSc Behavioural Economics, the City, University of London

1と5は、統計学とRという統計ツールを学びました。実際に卒論の集計と分析で使っています。人の心理や人口動態を知る上では必要不可欠な分野なので、改めて学べて良かったと思います。

2と6はゲーム理論含め、様々な定理について、どう研究がなされてきたか・・という、かなりオタクなようことを学びました。修士課程を始める前は、PhD(博士課程)も選択肢に入っていましたが、このモジュール辺りで、私は研究者向きではないと思いました^^;

4の経済学では如何に資本主義の経済から人の心理が関わってくるか~の変遷から、ゴリゴリの経済学の計算もありました。高校数学を始めから最後までやり直したり、課題も数学の応用で、なかなか辛かったです(^^;

7は脳科学を専門にしている教授による授業で、実際の実験内容を取り扱って、視覚や聴覚の認識や、脳内でどう処理をされるのかを学びました。
毎回トピックの異なる実験内容を扱い、ディスカッションをしたのでこれはなかなか有意義でした。

3と8では実際行動経済学はどのように社会で応用されているか?ということを、3では理論を学び、8では政策に関わっている方や研究畑の方が講演にきたり、ワークショップのようなことをしたりしました。ウェルビーイングについては、ここのモジュールで触れられました。


課題は、それぞれプレゼンがあったり、2000~3000wordsほどのエッセイが1~2本ずつありました。授業はそれぞれ取り扱う文献やテーマが決まっているので、それらを事前に読み考えをまとめておくなどしていました。
学部時代から10年弱時間が経っており頭をAcademiaに戻すのと、初めてしっかり学ぶ経済学だったので1から学び直すという意味では、特にTerm1はかなりチャレンジングでした。

コース自体は12~13人ほどだったと思います。普段は20~30名ほどいるようですが、去年度はCovid明けでオンサイトの方針に切り替わった年だったのもあり少なかったようです。
前年度に学部を卒業したばかりの子が4-5名、社会人3-4年目というのがその他で、20年目の人がパートタイム(1年の課程を2年間で修了するコース)でたまに見かける程度で、社会人9年目でリターンの私は長老の部類でした。アジア圏の留学生は私のみで、2/3以上が現地の方であとはヨーロッパから来ている子が2名ほどいました。

英語については、学部をイギリスで過ごしたため、特に問題は感じていませんでしたが、それより内容が難しかったのと、普通に周囲の子たちが優秀だったので、それに付いていくので必死でした^^;
授業で何も話さないのは簡単です。ただ、学びというものは、主体的に動いてこそ、何かを得ると思っているので、私はここで学ぶために学費に加え、子どものナーサリー代、また休職をしていたためその分の機会費用を投資しているのだと思って、特にTerm期間中は常にがむしゃらで、振り返ると大変だった思い出しかありません。笑

Termが終わると今度はDissertation、卒論の期間です。自分の興味のあるWellbeingをテーマにして、日本とイギリスでサンプルを収集し分析しました。こちらは改めて記事にしたいと思いますが、好きなテーマであったからこそやり抜けたと思います。想像以上に細かい作業と先行文献を読む必要があり、また一人で向き合う作業に、なかなか心も何度も折れました(^^;


と、簡単に学びを振り返ってみましたが、何を得たのか?と聞かれると、もちろん知識は付いたとは思います。しかし、一番得たのは改めて”学び続ける”という姿勢な気がします。

私はこの過去1年間行動経済学とWellbeingを学びました。卒論ではWellbeingの分野の最新の研究など読み漁りました。それは世界中の研究者が今でも研究を続けていて、実験を行い、分析をして毎年考えが更新されていきます。それに追っていく、また自分で体現していく、基盤を作ったのかなぁと思います。

Term2の最後の授業で指導教員の方が、「これで終わりにしないで、アップデートにアンテナを張り、学び続けてほしい」と言われました。
卒論も終わり、審査結果も出て一安心した一方で、改めて振り返り指導教員の言葉が胸に刺さっています。

この修士留学は、海外で働くや、子どもの教育のためなどの外の目的もあり、それを達成するための手段でもありました。
しかし、終わってみて、本当に興味のある分野を深めることができて、幸せな時間だったと思っています。

子育てとの両立や今後のことについては、また別の記事で書きたいと思います:)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?