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卵かけご飯

昨日は生姜焼きを作って食べたのだが、ご飯を炊いている時に気づいたことがあった。
今、我が家の冷蔵庫内に500g近いだろう量のご飯がある事に。

最近は料理にハマっており、作ろうとするたびに事前にお米を炊いている。
うちの炊飯器は1.5合まで炊けるタイプなのだが、いつも0.75~1合食べて、残りを冷凍したりお椀に移して冷蔵庫に入れたりしている。

それが今朝の段階で、冷凍庫にタッパー2つ、冷蔵庫にお椀一つ、さらには昨日の生姜焼きを乗せたどんぶりが一つあった。

毎日冷蔵庫を開けては物を出し入れする癖に、入っているものを覚えていない自分を笑いつつ、冷蔵庫内のお椀に入ったご飯をどう食べるか考えた。

普通にレンジでチンすればご飯を炊いている日と変わらないはずなのだが、冷蔵庫で数日寝かせた事により、ご飯を食材として捉えている。
ただの白ご飯であるものの、卵を見て、目玉焼きにするかスクランブルエッグにするか、それとも・・・みたいな時間があった。

ご飯を使ってとなると、リゾットや炒飯などが思い浮かんだが、そもそもお椀に入れているのには理由があるはずなのだ。
決してタッパーが足りないとか、冷凍庫がパンパンだとかでない理由を考えてみたところ、カレー温めてぶっこめばすぐ食えるなという発想だったことを思い出した。

つまりこの白ご飯はインスタント用であり、炒飯やリゾットのような、野菜を切ったり、肉類を軽く炒めたりするものではなく、手軽に食事をする為のご飯であると結論付けた私は、とりあえず我が家の中心、ゲーミングチェアに腰かけ、タバコに火をつけた。

運命的と言おうか、開いていたYoutubeのホームには料理研究家リュウジさんの至高の卵かけご飯レシピが表示されていた。

過去に一度見たレシピだが、このタイミングで表示されるとは。どこかから監視されてるのか・・・?などと馬鹿らしいことを思いながら、動画を見る。

レシピは非常にシンプルで、温めたご飯に卵の白身だけを混ぜ、オリーブオイル小さじ2杯、味の素3振り、醤油大さじ1杯弱をさらに混ぜ合わせ、最後に卵黄を落とすというもの。
味変のコショウも紹介されており、コレだ!と飛びついてしまった。

特に工夫することもなく、そのままレシピ通りに作成したところ、普通に卵と醤油をかけて食べるよりも上品な味わいがあり、途中でコショウをかけることによりジャンクな感じもして、ただの卵かけご飯よりも満足感があった。

レトルトのカレーだったり、缶詰の焼き鳥を乗せた焼き鳥丼はやはりどこか物寂しい。
中食などは購入する際に何を食べようか、昨日は○○を食べたし・・・とか考えて、今日はこれにするか!とか考えているし、
生姜焼きを作った時などはタレに使用する調味料の分配や豚肉の焼き加減などに気を払いつつも、完成した時のワクワク感などがあった。

食材を少し増やして彩りを添えてみたり、どこかに一工夫入れて味を奥深くしたり、たまには失敗している時は楽しめている気がするが、
あまりにシンプルな食事は楽しんで食べる事ができないのだと思う。
もちろん食に興味が無かったり、楽しみの基準が全く違ったりでこの辺りは変わるのだろう。

私においては、簡単な食事であっても、楽しみを見出して食べる事で、味わいはもちろん、心の満足感も上がるのだ、などと考えた夕食であった。

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