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【ゼミの紹介】 パソコンを駆使して物作りに挑戦~柔らかい頭で創造&想像を楽しもう!~

立正大学データサイエンス学部 准教授 辻村雅子

ゼミでパソコン、ソフトウェア、デジタル機器を駆使して物作りを行った体験を紹介。

■データから価値を創造する

データサイエンス学部の目的のひとつに「データから価値を創造する」ということがあります。統計データ、文字データ、画像データ、音声データなど膨大に集積される様々なデータから、新たに何を生み出すことができるのか、創意工夫次第で可能性は無限大だと思われます。また学生全員にパソコンが配布される本学部では、パソコンを最大限に使いこなすことも醍醐味のひとつとなっています。この様な背景から、ゼミでは「パソコン、ソフトウェア、デジタル機器等を駆使して、自由な発想で、ビジネス・社会に活かせる財・サービスを生産してみよう!」ということに挑戦しています。幸いなことに、広大な敷地を有する熊谷キャンパスには、レーザーカッター、3Dプリンター、ドローンといった様々な最新の機器が備えられており、これらを楽しく体験しながら学ぶことが出来ます。そこで今年度第1期は、熊谷学術情報課の皆様の全面的なご協力を得て、熊谷図書館RiLLFore 次世代ラーニングコモンズとRiLLBase1にある様々な機器を体験する試みを行いましたので、その一部をご紹介したいと思います。

写真1: 熊谷図書館 RiLLFore 次世代ラーニングコモンズで学習している様子。
注:本画像は、立正大学熊谷学術情報課の皆様が作成され、立正大学図書館のFacebook (https://www.facebook.com/RisshoUnivLibrary/)に2023年5月23日に掲載されたものを、許可を得て転載させて頂きました。

■レーザーカッターを用いてオリジナルコースター作りに挑戦

まずは、レーザーカッターでオリジナルコースターを作成することに挑戦しました。各自パソコンとソフトウェアを駆使して、思い思いの図柄をデザインして、画像データを作成しました。次に作成した画像データをレーザーカッターに読み込み、コルクに焼き付けました。レーザーカッターが緻密に作動して、自ら構想したデザインが徐々に表れてくる過程は、とてもワクワク感があり、一同じっと眺め入りました。パソコンを毎日使ってはいるものの、初めて使うソフトウェアの操作には少々苦労しましたが、写真2の様な素敵な作品が出来ました。図柄は左上から時計周りに「樽」、「ジェントルマン」、「イルカ」、「ピザ」です。作品完成後は、お互いに何を考えてこの様な図柄を描いたのかを語り合う、楽しい鑑賞会となりました。世界に一つしかない自分だけのコースターだと思うと、愛着もひとしおで、「毎日使っている。」と言うゼミ生もいます。

写真2: レーザーカッターで描画したコースター

■3Dプリンターでキーホルダー作り

ゼミ生の間で事前に最も期待が高かったのが3Dプリンターでした。まず実際の作業に入る前に、熊谷学術情報課の皆様から、現在存在する様々な3Dプリンターの種類と、それぞれの特徴、制作に必要な材料、所要時間等を学びました。3Dプリンターの原理を知ることができ、大変勉強になると同時に、機器開発の創造力の素晴らしさに驚嘆しました。授業時間90分という限られた時間内に仕上げることが可能な作品として選ばれたのが、各自のイニシャルのキーホルダーです(写真3)。まずパソコンと製図用ソフトウェアを用いて、設計図のデータを作成しました。その際、事前に完成品を想定して、3次元の寸法を詳細かつ精緻に計算する必要があり、数学や統計学を活用する、正にデータサイエンスの一種であることを認識しました。製図用ソフトウェアの操作は難解であり、実用となる大作を作り上げるためには、時間をかけた訓練が必要であると感じましたが、その困難さにかえって「遣り甲斐を感じる。」という頼もしい意見も聞かれました。作成した設計図のデータを基に3Dプリンターがキーホルダーを徐々に作り上げていく様子は、やはりとても興味深く、感激しながら眺め入りました。

写真3: 3Dプリンターで作成したイニシャル・キーホルダー(熊谷学術情報課の皆様に綺麗に作り直して頂いた版です。)

■終わりに

この他にもドローン、VRゴーグル、モバイルモーションキャプチャー、映像制作、缶バッジ作りなども体験しました。どれもとても楽しみつつ、自由自在に使いこなせる様になるのは、そう簡単ではないことも実感しました。とりわけドローンは、想像していたよりもはるかに操縦が難しく、多くのゼミ生が悔しがり、「もっと上手に飛ばしたい!」と再挑戦を誓っていました。今体験を通じて、創意工夫しながら、パソコン、ソフトウェア、機器を組み合わせることで、何か素晴らしい物を生み出せるのではないかと期待が膨らんでいます。最終的には、2年間かけて卒業制作の作品を完成させることが目標です。この様な体験に時間をかけて取り組めることも、ゆったり広々とした熊谷キャンパスならではの、良いところのひとつではないかと思います。

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立正大学データサイエンス学部情報
・立正大学データサイエンス学部HP・・・https://www.ris.ac.jp/ds/
・立正大学データサイエンス学部twitter・・・https://twitter.com/Rissho_DS
・2023年度オープンキャンパス日程
【熊谷キャンパス・来校型オープンキャンパス】6/18(日)、7/23(日)、8/20(日)
【WEBオープンキャンパス】7/30(日)、9/3(日)、12/17(日)
※詳細は、立正大学オープンキャンパスサイト(https://ris.web-opencampus.com/)をご覧ください。

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