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読書メモ4「商いの道」

会社の人が亡くなった。
机を片付けていたら出てきた本。
それがこの「商いの道」。

こちらもまた先日お亡くなりになった伊藤雅俊さんという方が書かれたもの。
この伊藤さん、イトーヨーカドーの創業者だそうです。生来のぼんやり者で何も存じ上げませんですみません。

お昼休みの暇なときに、パラパラと先輩の遺言みたいな気分で読み始めたら、伊藤さんも亡くなって二重に遺言みたいになってしまった。

私はあんまり経営とか興味がなくて、でも
「俺は、中小企業のおやじ」

「生き方」

「論語と算盤」

興味ないけど、人からいただいたりして意外に読んでる・・・?
なので、こちらの「商いの道」も、こういう機会じゃなければ手に取らないと思われる。

さて、内容はと言いますと、
この伊藤さん、お兄様がもうもうもうもうご立派。
お母さまもご立派。
そりゃあ、あなたみたいな人が育つでしょうよ!といったご本。

ただ伊藤さんご本人が、非常に素直で実直で感受性の豊かな方だからこそ、周りにいた素晴らしい人の素晴らしさに気付き、
それにまた感謝で応えていくことができたのだろうと思う。
感じ入る力というか。

私がパラパラ読んできた経営偉人伝、みたいなお話は
みんな道徳を大切にしていると思う。
それが古臭い言葉ならば「他者へのリスペクト」。
「利他」の心。

ドーキンスの「利己的な遺伝子」でも「気のいい奴が結局一番になる」とあったし、実生活でも周りを見るとそういうことが多い。
ただし、その人たちの気の良さはご自身の苦労から来るものなのだ。
優しくて強い。
そして、僻まない。

魂の根っこというか、そういう部分がきれいなんだろうなと
これらの本を読んで感じることは何となく共通。
そして、生きている間にそのピュアさをずっと維持できるのは、
やはり才能だろうと思う。
多くはないからこそ、「偉大」な経営者と言われるんだろうなと。

さて、ピュアさはどう?
おしまい


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