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七田式には「学力中心で育てない」というポリシーがあります。

私が日々実践&検証している七田眞氏創始の「七田式」には、子育てにおける6つのポリシーがあります。そのうちの一つが、『学力中心で育てない』というものです。「七田式子どもの見方6つのポイント」として著書の中で非常に有名なものなのでご存知の方もおられるかもしれませんね。

「学力中心で育てない」というのは、誤解のないように言っておくと、学力をおろそかにしてよい、というのではありません。学力は大切です。

ですが、

良い成績(いわゆる偏差値やテストの点数)をとらせたいあまり、子どもの心の動きを無視して詰め込みをして子どもの心を疲弊させてしまったり、嫌がっているものを無理強いすることはよくないし、そもそも子どもの評価は学力だけでは決まらない、と私はお伝えしています。口先だけできれいごとを言っているのではありません。長年、人として社会で生きてきて、たくさんの子育ての現場を見てきて、本当に、これが真実だ、と思うからです。


たとえば、「何かお手伝いをしたい」と申し出ている子どもに「そんなことはいいからあなたは宿題をしなさい」と言ったり、学校で何かの委員に自ら立候補をしてきた子どもに「なんでそんなことをしたの?そんなことに時間をとられてお勉強ができないじゃないの」と言う親御さんが実際におられます。

自分の得にならないこと(ここでいう「得」とは、点数が上がることに寄与することです)は極力避けて、とにかく、点数を上げるため、偏差値をあげるためにのみ時間を使う。

こんな利己主義的な価値観がまだまだまかり通っていることに、なんだかな~っていつも虚しさを感じてきました。

子どもから笑顔が消えているのに、子どもの身体にチックというSOSが出ているのに、なぜ、大切な宝物の我が子を、親自身が追い込んでいくのか?と不思議でした。(いや、別に不思議ではありませんでしたね。理由は分かっていました。親のエゴです。)

学校での成績はその子の能力のすべてを測るわけではありません。

お友だちを作る能力、コミュニケーション能力、ユーモアのセンス、発想力、アイデアを形にする行動力、人をまとめる力、などは成績にはでませんが、こちらの能力こそ、これからの社会で生きていくうえで必要な能力じゃないのかな?

この話も、よその子のことであれば、「そうだそうだ」「学力中心はだめだ」って頭では理解できるのに、実際自分の子となれば、人はどうしても「学力中心」になってしまい、我が子を自ら追い込んでしまうんですよね。なんででしょうね?(答え:親のエゴです)

母子の一体感(信頼関係)が強固で自己肯定感が確固たるものであれば、子どもは、何かのきっかけで自分の好きなことを見つけ、そこに向かって「学びたい」という欲求が強くなります。必ずなります。そうなると、放っておいても自分の目標へ向かって走っていくものです。そこまで待ってあげるのが大事なんですよね。

しかしながら、『才能逓減の法則』(さいのうていげんのほうそく)が働いていますので、0歳に近いうちから学びの環境設定をすることも大切だと思います。学びの環境設定・・・別に難しいことではないです。また書きます。

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